acc-j茨城 山岳会日記

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山でのあれこれ、便りにのせて


ただいま、acc-jでは新しい山の仲間を募集中です。

明星山南壁左フェースと明星山頂上

2010年10月03日 21時18分10秒 | 山行速報(アルパイン)
9月30日~10月1日で明星山に登ってきました。一日目は岩登り、二日目はハイキングという計画です。メンバーはSakリーダー、K氏、Sさん、ガストンの4名です。Sakリーダーは、会津の黒谷川に単独で入っておりましたが、水量が多いということで、急遽当パーティに合流した次第です。
9月30日、0時半着。リーダーは既に着いており熟睡しているようだった。軽宴会を済ませ早々に寝る。6時起床。目指すは南壁左フェースルート。下降開始地点の売店の前の駐車場は立派なトイレもでき、見違えてしまうようだ。今日は小滝川の水量が少なく、飛び石伝いに対岸に渡れた。Sさんとガストン、K氏とSakリーダーの2パーティで登攀開始。


取付にての登攀準備風景


ガストンパーティが先行する。岩はカラカラで最高のコンディション。ガストンは3回目なのでルートは蛍のケツ。ガンガン?いやカンカンくらいのスピードで登っていく。今日の岩場は我々の貸し切りである。明星山初めてのSさんもK氏も、素晴らしいコンディションに岩登りを充分満喫している様子で、Sさんは笑顔が絶えない。


Sさん快適に明星山を登るの絵


この笑顔を見ているだけで自分も楽しくなってくる


いやいやどうして、とても70歳には見えませんぞ、ん!これは失礼


な~に!もう終わっちゃうの?って少し物足りなげ


その笑顔を見ていると御案内できた私も嬉しくなってしまう。残置支点は少ないが、キャメも結構使える箇所があって、思い切った豪快な登攀ができる。上部はどこを登ってもかまわないわけで、私はこのルートは3回とも、上部は何れも適当にルートを取って登っている。4時間半かけて登攀終了、ガッチリ握手。いやいやSさんの手はかわいくて、ガストンの手に隠れてしまいそうであった。やっぱSさんは女性なんだ、と初めて思った。いやこれは失礼!


たまには、おじいちゃんと一緒撮ろうよ、ってしかたなく撮った一枚


西面を降りる。Sakリーダーは明日から仕事なのでここで別れる。
糸魚川のマックスバリュで買い出しを行い、ガストン一番の楽しみである宴会の始まりだ。今のガストンは、登攀よりも宴会の方が好きなクライマーになってしまった。皆さん、これも歳に免じて許してくださいませ。


ガストンが、もっとも楽しみにしている宴会の始まりだー


10月1日。ガストンが明星山に通い始めて42年になるが、今だに明星山の頂を知らない。行ったことがないのです。お二人にお願いして、今日は登攀ではなく、頂上ハイキングを計画させてもらっていたのである。なんとなく嬉しい。岡ルートから登る。林道を1時間近く登っていくと、先行していたSさんが慌てて戻ってきた。クマと出会ってしまったと言う。クマは初めてらしく、どうすればいいの?と不安そうであった。大丈夫大丈夫、と安心させて笛をならしながら登って行った。


林道から登山道に入るところ。クマに出会ったSさんは心なしか怖そうに歩いている


登山道に入ると道の悪いこと悪いこと、俺は田圃の代かきに来てんじゃねーやい、と言いたいくらい。3時間弱で頂上着。南の岩のピークまで行くと眺めが良い。コーヒーを飲みながら、42年かけてやっと登れた頂上を満喫した。


今回の山行の主役であるSさん(百万ドルの70歳の笑顔)てのはウソ


頂上付近にて


雨飾山から北アルプスまでを眺めながらコーヒーをいただく


帰りは往路を戻る。糸魚川で風呂に入ろうとして料金を聞いたら1000円ということなので、迷わず入らないで帰った。K氏もSさんもジムでの仲間だが、Sさんとアルパインルートを登るのは初めて。Sさんはいつもと全く変わらず、ジムと同じ感じの楽しい女性で、笑いが絶えなかった。
                          ガストンガニマタ