普段はあまりテレビ番組を見なくなってきている私。
たまに観るのはローカル番組や時代劇、あとは国会中継です。
そして、本日もNHKにて中継されてますので、観ております。
ちょうど民主党議員の質問時間ですが、消費税の増税やらそれに影響される点について議論している場面が中継されています。
それを観て思ったのですが、昨年の民主党政権で消費税増税を決めたのはあんたらでしょ?と。
例えば自動車業界について、その議員は触れてますが、「エコポイント制度を民主党政権時代はありましたからまだ下支えできてますが・・・」いやいや、エコポイントって民主党政権になる前の麻生政権時代(現財務大臣)に開始した制度なんですけど。
それを民主党政権はとりあえず継続するかってやったと記憶してますが・・・。
次に除染の手抜き問題。
これを議員は朝日新聞記者がずっと取材して、手抜きがあったかのように伝え、環境大臣に質問してますけど、本当にその記者って信用できるのでしょうかね?
もちろん、請け負ってるゼネコン業者を100%信じるのもどうかと思いますが、でもね、除染作業って民主党政権時代から行ってることですよね?
これって自分たちにもブーメランのように批判が来るんじゃないでしょうか?
それとも今は野党だから関係ないとでも思ってるのでしょうか?
それはそれで無責任な考え方です。
そして、自民党の閣僚側もよく苦笑しないで答弁できるなと思いました。
私はどちらの党を支持しているわけでもありませんが、あきらかに自民党側が大人といいますか度量が大きいと感じました。
民主党には、与党になった経験を活かしてもらい、建設的な提案や健全な野党になってもらいたいと思うんですよ。
みんなの党や維新の会は良く言えばやんちゃですが、悪く言えば胡散臭い。
地方のかつての首長を並べて「地方の意見」って国会でやったりしてますが、それなら地方政治で頑張ればいいんです。
東国原さんとか中田さんとか・・・。
ぽーんと放り出しておいて何を言うんでしょうかね。結局、その後を引き継いだ人が何とか建て直しを行っているのが現状です。
私的には少しはまともになると思って放り投げたことは肯定的に捉えてますが。
政治というのは、ただ「壊せば」いいもんではありません。
政治は良くも悪くも経済や生活につながってます。
政治の方策が妥当であれば問題はないのですが、例えば1993年の政権交代時はじつは大幅な景気対策や不良債権処理をここで行っていれば少しは経済は違ったと思います。
でもこの時に優先されたのは政治改革でした。
政治改革って、とどのつまりは選挙制度改革です。中選挙区制から小選挙区比例代表並立制に変更するために大切な時間を費やされたのでした。
そして2009年の政権交代。
私的には小泉内閣時代もそれほど経済が拡大(所得の拡大)がなされておりませんので、もう一度見直す必要があると思います。
この政権交代、たしかに意義はあったと思います。いろんな意味で。
じつは投票した有権者の多くは民主党の公約を支持したわけではありません。
自民党に少しはお灸をすえたいとか、マスコミの報道に踊らされた結果がほとんどでしたから。
なので、実際に民主党が政権獲得した時に、喝采している報道と裏腹に心配している有権者がかなりいたと思います。
私なんかもその一人でしたね。勢いで民主党になったけど大丈夫なんだろうか?
そして、その後の小沢さんの権力闘争やら民主党政権の迷走ぶりはご存知のとおり・・・。
ここで改めて思い知りました。
幼稚な人々に権力を渡したら大変なことなることと、そのツケは結局国民が支払うことになることを。
私は冒険的な考えを否定はしません。でも、最低限は食べさせなくてはトップとしての責任は果たせないと思ってます。
民主党政権はこの「食べさせる」ってことができてませんでした。
要するに、経済が理解できてませんでした。これは小泉政権時代の竹中さんもある意味そうなんですが、理想ばかり追っかけても飯は食えません。
小泉政権の5年半と民主党政権の3年半・・・。
国民は熱狂しましたが、果たしてバブルのような経済的熱狂はありましたか?
残念ながらありません。
これからは、まともな政策を実行して経済を拡大するしかないんですよ。
これは各地方でも同じです。
そして、国会の場では、民主党は唯一の与党(しかも第一党)経験者なのですから、現与党に現実的な議論を行ってほしいのです。
そうすることで日本の議会政治は成熟するし、国外からの侵略も防げると思うのですが。
それを行うことで、民主党は生き残れると思います。
少なくとも、地方知事経験ぐらいしかいない維新の会よりも政権担当した経験がある政党なのですから。
なかなか大変とは思いますけど、しっかりと国益を考えた政策ができる政党になってもらいたいもんです。