今回はちょっと旅のお話を小休止いたしまして、私が過去に経験したとある企業でのお話を書きたいと思います。
某教育関連企業でのお話ですが、そこの企業で私が最初に求められたのは『組織力』を形成してくださいとのことでした。
組織、難しいことは考えたくない私は単純に考えました。
要は仕事や作業を整理して、新人でもすぐに対応できるように環境作りをすること。
もっと簡単に言えば「誰がやってもできるようにする」こと。
これなら至極簡単です。
この方針を会社に伝え、了承を得ました。
えー、得ましたが・・・。
そう物事ってのは簡単ではありませんでした。
それはなぜかといえば、私に求めたことを求めた側の人々がまるっきりできていない、もしくは理解できていなかったからです。
業務を整理して誰でもできるようにするということは、業務の効率化、合理化につながりますし、浪費される労働力や時間外賃金などのコストを圧縮することにもつながります。
そのためのマニュアル作成、実践、徹底化を進めていると、不思議なことに現場からの反発というよりもマネジメント側、私に求めてきた側からのなぜか反発が出てきたのです。
私は現場からの反発は覚悟しておりました。おそらくベテランからの反発が出てくるだろうことはそれまでの経験から味わってきたことですし。
それがまさかの依頼してきた側からの反発とはね。
なぜ反発してきたのか?
理由を問い詰めると「現場の声だ」の一点張り。現場で耳を澄まし情報収集しても声などあがっておりません。
そうこうするうちに私は違う現場を兼任するように命令がくだりました。
これが一人勤務だったのです。ここでも「マネジメントせよ」との命令です。
業務自体はこれまでの焼き増しで済みますから大したことはありません。
問題はこの「一人勤務」。交代要員がまったくいないのです。
当時からこの問題を指摘していましたが、その都度「検討する」あげくは「そこもマネジメントするように」との回答。
実際、発熱して38.5度を超える状態でも勤務して耐えてましたが、週6日(私のみ)勤務になってからは耐えられません。
散々、交代要員を準備するように要請したところ、なんと配置転換。
配置転換した先も実質一人勤務状態でした。
この勤務で国機関の要請で休暇を取得しなくてはならなかったこともあったのですが、その要請さえ「勤務に支障がある」という理由で断るように支持があったくらいです。
国機関担当者も「個人商店等ならまだしも会社組織に属しながらそのような理由で断るのは・・・」と、まったく当たり前の答えでした。
そりゃそうですよね、組織なんだから交代要員は準備しているのは当然ですし、従業員が有給休暇を取得する場合も想定しての定員配置のはずです。
しかもこの会社は総勢400名(パート含む)を超える規模、普通に考えて交代要員がいないとは考えられません。
結局、退職後に情報収集してみると、元々の収益に見合ってない契約や現場を無視するマネジメントが横行している企業だったことが判明したのでした。
いわゆるブラック企業なんですが、口癖が「仕方ない」でした。
いやいや、仕方ないってそれは現場にも出ないで毎月決まった給与を得る連中はいいでしょうが、劣悪な環境のまま現場で従事しているスタッフはたまったもんではありません。
知らない、わからないのは百歩譲っても、何もしないってのは怠慢であり害悪でしかありません。
先日、ある本の中で補給と兵站がしっかり整備されていない戦いは負ける確率が高くなるという一文を読んで、ふと勤務したことのある某教育関連企業を思い出したのでした。
仮にも「マネジメント」なんて単語を言うなら、しっかりと余裕のある組織運営しないと、その組織は組織でなく個人商店の集まり、つまり烏合の衆に過ぎないということです。
結局、個人の奮闘にしか解決方法がありませんから。
組織を運営する側になったならば、余裕のある運営を常に心がけたいものです。
経理財務・人事総務・法務の求人・転職なら|管理部門特化型エージェントNo.1【MS-Japan】
某教育関連企業でのお話ですが、そこの企業で私が最初に求められたのは『組織力』を形成してくださいとのことでした。
組織、難しいことは考えたくない私は単純に考えました。
要は仕事や作業を整理して、新人でもすぐに対応できるように環境作りをすること。
もっと簡単に言えば「誰がやってもできるようにする」こと。
これなら至極簡単です。
この方針を会社に伝え、了承を得ました。
えー、得ましたが・・・。
そう物事ってのは簡単ではありませんでした。
それはなぜかといえば、私に求めたことを求めた側の人々がまるっきりできていない、もしくは理解できていなかったからです。
業務を整理して誰でもできるようにするということは、業務の効率化、合理化につながりますし、浪費される労働力や時間外賃金などのコストを圧縮することにもつながります。
そのためのマニュアル作成、実践、徹底化を進めていると、不思議なことに現場からの反発というよりもマネジメント側、私に求めてきた側からのなぜか反発が出てきたのです。
私は現場からの反発は覚悟しておりました。おそらくベテランからの反発が出てくるだろうことはそれまでの経験から味わってきたことですし。
それがまさかの依頼してきた側からの反発とはね。
なぜ反発してきたのか?
理由を問い詰めると「現場の声だ」の一点張り。現場で耳を澄まし情報収集しても声などあがっておりません。
そうこうするうちに私は違う現場を兼任するように命令がくだりました。
これが一人勤務だったのです。ここでも「マネジメントせよ」との命令です。
業務自体はこれまでの焼き増しで済みますから大したことはありません。
問題はこの「一人勤務」。交代要員がまったくいないのです。
当時からこの問題を指摘していましたが、その都度「検討する」あげくは「そこもマネジメントするように」との回答。
実際、発熱して38.5度を超える状態でも勤務して耐えてましたが、週6日(私のみ)勤務になってからは耐えられません。
散々、交代要員を準備するように要請したところ、なんと配置転換。
配置転換した先も実質一人勤務状態でした。
この勤務で国機関の要請で休暇を取得しなくてはならなかったこともあったのですが、その要請さえ「勤務に支障がある」という理由で断るように支持があったくらいです。
国機関担当者も「個人商店等ならまだしも会社組織に属しながらそのような理由で断るのは・・・」と、まったく当たり前の答えでした。
そりゃそうですよね、組織なんだから交代要員は準備しているのは当然ですし、従業員が有給休暇を取得する場合も想定しての定員配置のはずです。
しかもこの会社は総勢400名(パート含む)を超える規模、普通に考えて交代要員がいないとは考えられません。
結局、退職後に情報収集してみると、元々の収益に見合ってない契約や現場を無視するマネジメントが横行している企業だったことが判明したのでした。
いわゆるブラック企業なんですが、口癖が「仕方ない」でした。
いやいや、仕方ないってそれは現場にも出ないで毎月決まった給与を得る連中はいいでしょうが、劣悪な環境のまま現場で従事しているスタッフはたまったもんではありません。
知らない、わからないのは百歩譲っても、何もしないってのは怠慢であり害悪でしかありません。
先日、ある本の中で補給と兵站がしっかり整備されていない戦いは負ける確率が高くなるという一文を読んで、ふと勤務したことのある某教育関連企業を思い出したのでした。
仮にも「マネジメント」なんて単語を言うなら、しっかりと余裕のある組織運営しないと、その組織は組織でなく個人商店の集まり、つまり烏合の衆に過ぎないということです。
結局、個人の奮闘にしか解決方法がありませんから。
組織を運営する側になったならば、余裕のある運営を常に心がけたいものです。
経理財務・人事総務・法務の求人・転職なら|管理部門特化型エージェントNo.1【MS-Japan】
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます