以前、友人より懐かしいお話を聞きました。
それは、中学時代のお話です。
その日、友人とその他の友人が家庭科室の冷蔵庫にて、ある品物を発見しました。
それは「ゼリー」
ちょうど育ち盛りのお年頃、常に成長を続けてますのでお腹が空くのも早いお年頃です。
冷蔵庫の中には複数のゼリーがあったようなので、友人は一つだけ食べてそのまま現場を立ち去ることにしました。
ところが、その他の友人はとても一つだけで満足するなどできなかったようで、残り全部のゼリーを食べてしまったようなのです。
私にこのことを話してくれた友人は一つだけ食べて家庭科室をあとにしました。
その他の友人については、しばらく食べ終わるまでは家庭科室に残っていたのでしょう、他の生徒にチクられたのかは定かではありませんが、先生に見つかりそのまま職員室へ連行されたそうです。
ゼリーを無断で食べたとはいえ、とくに盗みを働いたというわけではありません。
おそらく、捕まったメンバーは誰一人としてそれほど怒られずに釈放されると思っていたことでしょう。
しかし、この食べたゼリーの所有者が悪かった。
なんと、ゼリーの所有者は校長先生だというのです。
普通なら、生徒指導の先生に叱られてる場合、校長先生は「まあまあ、生徒も反省しているようですし、そのくらいで勘弁してよろしいではないですか」などと物分りのよいことを言う存在です。
しかし、この常識はこの校長には通じませんでした。
どうやら、かなり楽しみにしておいたゼリーだったらしく、この事実を知って激怒したらしいのです。
いい歳をした校長が「誰のゼリーだと思って食ったんだ!!」と食べた生徒に激怒。
大人気ない・・・。
あげくの果てには、生徒指導の先生がとりなしたとか、しないとか。
そこまで怒るなら、職員室の冷蔵庫か校長室の冷蔵庫などにしまっておけばよいものを。
とくにその後の処分などは聞いてないので、さすがに校長もおさまったのでしょうけど、たかがゼリーを食べられたくらいでそんなに怒ることもないだろうに・・・、と大人になってから聞いた私はしみじみと思いました。
ただ、ゼリーをつい食べてしまうにしても、全部食べてしまうのもねー。
やはり、欲に走ると悪事ってのはどんなに小さいことでもばれてしまうものなんですね。
教訓「なにごともほどほどが一番」
勉強になりました。