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エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

心がいつだって、最初です。心がいつだって、一番大事です。

2015-11-12 08:39:48 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
世界のメインテナンス?
  子どもが心を病んでしまうのか、それとも、健全でいられるかは、子どもと大人(親や保育士・教員)とがやり取りのある関係を日々しているのか? それとも、上下関係にな...
 

 

 

 ルターは、スコラ哲学をよく知っていたからこそ、スコラ哲学に反対でした。

 Young Man Luther 『青年ルター』p.240の、はじめから。

 

 

 

 

 

 若かった頃のルターは、どこにでもある反乱を、体現したままでした。しかし、円熟したルターは、「怯えて、怒っている」と言われることが多かったルターは、自分自身の改革が田舎の改革のままでした。ルター神学は、神のみぞ知る、およそ真の忠誠を保つ「秘密教会」を表明するものでした。ルター自身の改革が、強烈な教会の在り方を決めたわけです。ルターの教義は、予定説を含むものでした。

 

 

 

 

 

 ルターは、内面を真に変えられていたからこそ、教会も、キリストを信頼することの意味も、真に変革できたのでした。決してその逆ではないのですね。

 

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惜しみない仕事ぶり vs アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たち

2015-11-12 07:14:26 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
資本主義の自由度
  ひとをだいじにすることができないのが、今の時代の特色のようですね。みんなシステムのロボットになっているからですね。無思考の「悪の凡庸さ」です。 p121の...
 

 今の日本がウソとゴマカシだらけなのは、現実の大事な側面、すなわち、やり取りのある現実、実感のある現実、つまり、2人の人が、やり取りをしながら実感をジックリ、シックリ、ユッタリと分かち合う、温もりに満ちた現実を蔑ろにし続けた結果です。

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の第4章、「自我と人品 : 結びの覚書」p90の、第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 現実とは、目に見える世界を見る見方としては、(たとえ、現実が「生き方」と控えめに呼んだとしても)特定の事実を選ぶことに、行き届いた注意を集中することなんですね。すなわち、一貫したヴィジョンを、文脈の中に位置づける感じを高めたものとし、倫理的な仲間意識を、惜しみない献身的な仕事を通じて、現実にすることです。

 

 

 

 

 

 ほらほら、「やっぱり」でしょ。倫理的な仲間意識、倫理的な絆は、ウソとゴマカシのない仕事ぶり、高橋三郎先生のような、野村實先生のような、関根正雄先生のような、長谷川重雄先生のような、惜しみなく、献身的な仕事を通して、実現するのですね。

 アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちや、東電や、東芝や、東洋ゴムや、三井不動産レジデンシャルや、朝日新聞や、理化学研究所や、日大法学部名誉教授や…もうきりがなくて困りますが、ウソとゴマカシだらけの仕事をしてたんでは、主権者の連帯、市民の絆をずたずたにするのとは、対照的!

 

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実は、日本は30年前から、子ども虐待だらけ

2015-11-12 02:42:38 | アイデンティティの根源

 

 

 
世界のメインテナンス?
  子どもが心を病んでしまうのか、それとも、健全でいられるかは、子どもと大人(親や保育士・教員)とがやり取りのある関係を日々しているのか? それとも、上下関係にな...
 

 

 

 私事で恐縮ですが、今からおよそ30年前、1986年3月、当時、大学3年の終わりに、私は、野村實先生の、世田谷、砧の自宅の、中二階のお部屋で、ヒューマンサービスの勉強会に参加したことがあります。そのお部屋は、アフリカの様々な民芸品で飾られていました。野村實先生がシュヴァイツェルの事業を手伝った時に、持ち帰った品々らしい。部屋の横には、小さなキッチンもありました。椅子と机がたくさん置いてあって、小さな教室の趣です。実際にこのお部屋は、野村實先生が主催されていたいろんな勉強会のためのお部屋だったことでしょう。ヒューマンサービスの月例の勉強会は、夜の7時位から初めて、最初に、野村實先生の奥様と西村先生の奥様がご用意くださった夕ご飯を戴いてから、レポーターが報告して、10人ほどの参加者がそれぞれ感話を述べる、というものでした。時に議論が白熱して、「ケンカ」みたいになる時もありましたね。もちろん暴力ではありませんからね。激しい議論、激論です。

 西村秀夫先生が病気で倒れてしまったために、8回程でおしまいになってしまいましたが、私にとっては、忘れがたい体験でした。

 その勉強会には、東京育成園・園長の長谷川重雄先生も参加されておられました。東京育成園は、敗戦前からの児童養護施設です。長谷川重雄先生も、もともと無教会の信徒でしたが、ご事情があり、日本基督教団の教会員に、当時はなっておられました。私も野村實先生宅での勉強会がご縁で、何度か東京育成園を見学したことがあります。最初にお邪魔したのは、大学4年生のときだったでしょうか。その時には、長谷川重雄先生の園長舎にもお邪魔しました。そこには、内村鑑三の弟子で、古代ハスを甦らせた大賀一郎の書が飾ってありましたっけ。

 東京育成園の小舎制の寮を見学して回った後で、長谷川重雄先生のお話を伺いますと、子ども達の大かた、9割ぐらいが、「虐待」が主訴で、東京育成園にやって来ている、ということでした。当時の私は、子ども虐待のことをほとんど知りませんでしたから、「そんなに子どもの虐待ってあるの?」って、驚いたものです。バブル景気で、世間が浮かれている時にすでに、日本は子ども虐待だらけだったわけですね。

 その後のバブル崩壊、非正規雇用の増加などによる労働環境の劣悪化が進んだ現在、貧困化、労働環境のブラック化、社会保障・社会福祉の後退が進んで、子どもを取り巻く環境が、非常に劣悪化してますから、子ども虐待も、異常に増加してんです。しかし、バブルの時から、日本は、実は子ども虐待だらけだった、という事実を、私どもは忘れてはならないでしょう。

 

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身体を強くしても、心まで強くできる訳じゃぁ、ない‼

2015-11-12 01:33:04 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
1人の人が家庭で4人も5人も介護する社会つて?
  昨日のクローズアップ現代。ご覧になりましたか? 愛着障害の子どもがこんなにたくさん、こんなにヒドイ状態であるのも、日本社会の「豊かさ」にあるウソとゴマカシ、「...
 

 

 

 発達トラウマを負わされた愛着障害の子どもは、≪私≫、本当の自分を生きられない、最も深刻な、ほとんど自閉症の人並みに深刻な障害です。私はもともと自閉症の子どもたちが≪私≫を取り戻すことを臨床し、研究していたんですが、世の中の方が、ほとんど「崩壊」といっていいほど激変して、普通の見える子どもたちが、大挙して「自閉化」=「愛着障害化」したため、その臨床もできるようになってしまった訳です。極めて残念なことですね。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.213の第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 

 心からホッとできるのって、発達トラウマを負わされた子ども達は、自分に何が起きたのかに気付いて、自分が戦っている眼には見えない悪魔たちのことを理解出来た後の話でしょ。たとえば、思い出していただきたいんですけど、第11章でご紹介した子ども達は、子どもを性愛の対象にする司祭たちから虐待されてたんですね。この子たちは、定期的にジムに通って、筋肉増強剤を飲んで、身体はバカ強くなったけれども、私どもが面接すると、まるで怯えた子どもみたいでしたよ。この心傷ついた男の子たちは、心の底では、途方に暮れていたんですね。

 

 

 

 

 

 身体を鍛えるのもいいでしょう。しかし、それは内面の強さを反映するものであればいいのですが、司祭に性的ないたずらをされていた、この男の子たちみたいに、身体はバカ強くなっても、心は途方に暮れている、ということもありますからね。

 こう言う愛着障害の子どもたちに一番大事なのは、温もりであり、タッチであり、「怒られない」人間関係、楽しく陽気な人間関係なんですね。

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