あらゆる階層が、ルターの改革を利用してました。
Young Man Luther 『青年ルター』p.242の、第2パラグラフの、下から11行目途中から。
あらゆる社会階層の人達は、ルターが、あるいは、ルターに似た立場の何人かの人に、お偉いさんのところに腰を落ち着けるのを許しませんでした。ルターたちが、人生の中で祈りを基本的な態度とする代表選手になることを許してくれなかったんですね。その他、神様が宛がった下さったとルターが主張していた土地と仕事を受け取ることも、許してくれませんでした。諸侯たちは、増々絶対君主となり、中産階級は、ますます金もうけに走り、下層階級は、ますます占いや迷信に走り、革命に走りました。ルターが最初の教えの中で心に描いていた、信頼が、この世を支配するということは、歴史上初めてといっていいくらいに、不寛容で残忍なことに、頑なに聖書を引用するものになってしまいました。トーニーが言うように、「ルターの激しい怒りは、…恥によって、ますますとんがったものになりました。しかも、その恥は、神様とルター自身の真実の姿を、忌まわしくパロディにすることに対する恥でした。
人間にとって最も大事な信頼が、どうして世にもオゾマシイ、ドイツ農民戦争などの、不寛容と残忍さになっちゃったのか? これが課題です。