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エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

大学で、ゼミのコンパができない・・・?

2015-11-17 07:16:25 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
当事者研究
  さっきのETV特集で「生きづらさに向き合って ~ある精神科クリニックの挑戦~」が放送されました。ご覧になりましたか? もしそうでなければ、11月21日(金曜日...
 

 

 

 久米書店、久米宏店長と壇蜜書店員が、作家さんにインタヴューする番組です。BS日テレで、日曜日夕方6時から。私は時々見ています。先日は、高橋源一郎さんが出るということで、愉しみにしてました。

 その番組でメインテーマになったことは、改めてこのブログで取り上げたいと思いますが、サラッと高橋源一郎さんが言ってたことを、今朝は取り上げたいと思います。それは、「ゼミのコンパが出来ない…」ということです。

 ゼミのコンパと言えば、藤原ゼミでは、ゼミの後などで、みんなが参加できそうな日程調整をしてやってました。政経28組のクラスゼミでも、幹事がみんなが都合のいい日を調整してから、日時を決めてclassコンパをやったもんですよ。ゼミコンパも、クラスコンパも、出席率が高かった。こういっちゃぁ何ですが、授業よりも出席率が高かった…?

 高橋源一郎さんが「ゼミコンパができない・・・」というのは、みんなバイトが入っているので、それを簡単には休めないからだといいます。学生の仕送りが減り、バイトは、一昔前の遊ぶ金欲しさではなくなっているからです。バイトをしないと、生活できないし、大学の授業料も払えない…。ですから、バイト先でも、学生の足元を見て、学生に気軽に休みを取れないようにしてる訳ですね。いまでは、バイトだけで回しているところも多いそうですね。ですから、バイトなのに、正社員並みの責任が出てきちゃうので、そんな事情から、バイト学生も「自主的に休みを取らない」状況もあるらしい。これって、強制でしょ?

 それもこれも、日本の労働政策が貧困で、主権者を、正規雇用者と、非正規雇用労働者に分断して、分割統治しようっていう、植民地政策さながらの悪の政治を続けているアベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちの、意図的不作為(わざと主権者のためになる政策をしないこと)のおかげです。

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反対派、ルター

2015-11-17 06:42:35 | アイデンティティの根源

 

 

 
道徳的・倫理的敏感さを、ピカピカに!
  リンカーンの言葉「私は奴隷にもなりなくなきゃ、同じくらい奴隷持ちにもなりたくない」は知りませんでしたね。でもね、これは奴隷についての話だけでもないですよね。現...
 

 

 ルターでさえ、太鼓持ちたちに囲まれて、大間違いをやらかしてしまいましたね。

 Young Man Luther 『青年ルター』p.240の、下から5行目途中から。

 

 

 

 

 

キルケゴールは、この大きな不幸を2つの点で非難しました。私どもは、この大きな不幸を、もっと良く理解した方が良いといえますね。すなわち、第1に、ルターは、高い地位にある人を攻撃するのに身をすり減らしていたことです。しかも、ますます自分のやり方で、高い地位の人、ローマ教皇を攻撃するのに身をすり減らしていたことです。このようにして、ルターは改革熱の対象、すなわち、人の魂に巣食う悪魔から、エネルギーを引き離してしまったのです。第2に、ルターはいつでも大事な何かにずっと「反対」していたことです。ですから、『あれこれと、これ以上やりたかぁない』と言いそうな人たちに支持されたわけですね。

 

 

 

 

 

 ルターは、「反対」に傾き、攻撃に傾きすぎでした。その後の、建設、魂の養生に、もっと精力をつぎ込むべきでしたね。

 

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自分も他者も傷つける「悪い良心」も受け継がれてしまう

2015-11-17 06:05:42 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
「心を込めて」、が難しい
  The Art of Loving 『人を大事にする術』は、第2章と第4章を翻訳しました。残すは第1章と第3章ですが、今日から第3章の翻訳を始めます。 p...
 

 

 今の日本は、たくさんの子どもが、たくさんの若者が、たくさんの大人が、たくさんの老人が、社会の仕組みから、打ち捨てられて、苦しめられている訳ですね。その悪の根源は、アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちです。

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の第4章、「自我と人品 : 結びの覚書」p92の、ブランクから。

 

 

 

 

 

 人品と倫理

 

 初期の精神分析においては、自我と人品のダイナミックな関係について、最も包括的に述べたものは、フロイトの『新・精神分析入門』に出てくる言葉かもしれません。

「概して、両親と、両親みたいないろんな権威は、子どもを教育する時に、両親や権威の超自我(訳注:良心)が『ああしろ』だとか『それはダメだ』とか、指示することに従うものです。…このように、子どもの超自我(訳注:良心)は、実際、両親をモデルにして形作られるだけではなくて、両親の超自我(訳注:良心)をモデルにしても形作られます。子どもの超自我の中身は、両親と同じになりますから、子どもの超自我(訳注:良心)は伝統の担い手になりますし、時代によって変わらない、価値判断の担い手になります。ですから、この価値判断は、世代から世代へと伝わるのです。」

 

 

 

 

 

 恐ろしいことですね。「良い良心」の場合はいいんです。自己破壊的で、他者も傷つける「悪い良心」の人の場合も、その自己破壊的で、他者も傷つける「悪い良心」が子どもに受け継がれてしまうのが、普通になってしまうからです。

 通常、カウンセリングやセラピーは、この「悪い良心」から「良い良心」へ成長する心理的支援なんですね。

 

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愛着障害のカウンセリング その4 オーブンマインドなセラピスト

2015-11-17 01:21:39 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
当事者研究
  さっきのETV特集で「生きづらさに向き合って ~ある精神科クリニックの挑戦~」が放送されました。ご覧になりましたか? もしそうでなければ、11月21日(金曜日...
 

 

 良いセラピストは、自分の立ち位置をハッキリとクライアントにお伝えします。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.214の第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 トラウマを治療する唯一の「選択肢」、などというものはありません。自分が使っている技法が、クライアントであるあなたの課題に対する唯一の答えだと思い込んでいるセラピストは、あなたがよくなることを支援することに関心があるんじゃぁなくて、価値の信奉者ではないでしょうか。全ての効果のある治療法に精通したセラピストなど、1人もいませんし、自分が提供する技法以外に、いろんな技法を探すことに心開いていなくてはなりませんよね。セラピストは、クライアントである、あなたからも学ぼうとする者でなくてはなりません。性別、人種、個人の事情が関係するのは、安全だし、分かってくれると、クライアントが感じる様に手助けする時に、性別、人種、個人の事情が邪魔する場合だけです。

 

 

 

 

 セラピストは、限界があります。活用している技法も、決まっています。限界を自覚している謙虚な存在です。

 セラピストは、新た技法を学ぼうとします。保守的に恣意的にならずに、良いものを学んでいこうとする、懐の深さのある存在です。

 

 

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