ルターは、毒素を、仕返しをすることで、振りまいてました。
Young Man Luther 『青年ルター』p.241の第1パラグラフ、下から5行目途中から。
ついでながら、ルターは、仕返しをしたい底意地の悪い気持ちを持ちすぎなこともハッキリ、気付ていたはずなのに、ルターの言い分は、「私は少なくとも、悪意のあるやり方で、いびったりなど、してません。私は、相手が傷つかない程度に、豚の鼻でつついただけだ」ということでした。「とにかく、私は、イギリス王(ヘンリー8世)程悪くはありません」。
仕返しをしたい底意地の悪い気持ち、中学生の悪口の言い争いが、なかなか終わらないようなものでしょうね。最後に言い返すのは、相手ではなく、自分でありたい、という風に、両者が思っていますから、悪口の応酬がなかなか終わらない…。
信頼を回復したはずのルターが、なぜ、仕返しをしたい底意地の悪い気持ちを克服できなかったのか? エリクソンの分析を期待いたしましましょう。