ルターは、親替え済みでした。
Young Man Luther 『青年ルター』p.250の、下から15行目 から。
ルターは得意の絶頂にあって、かなり酔っぱらっていても、ルターの幸せな気分は、例の内なる声が聴こえてくると、いっぺんに萎んでしまいました。その内なる声は、価値のリーダーにはどなたにでもある、あの悲劇的な気分を呼び覚ましてしまいます。すなわち、ルターは人の良心を、新たな高みへと引き上げてくれたんですが、ルターは、公の(訳注:魂の負い目をチャラにしてくれる)会計士を一人呼び覚ますことによって、ルター自身も負い目を清算しましたし、宇宙を、投影した家族であると見なして、その家族と、ある程度までは、安心していられました。ルターは私的な田舎暮らしの中で(ルターは、おそらく、世界的リーダーの中で、一番田舎者でしょう)、新しい男、新しい夫、新しい父親の元型でしたし、そうあり続けることが出来ました。
良い良心って、素晴らしいですね。ルターも良い良心に入れ替えることが出来たので、負い目を感じることなく、家族と安心して暮らすことが出来たみたい。それは新しい人間などの元型を示すことにもなったというんですから、ますます素晴らしい。
良い良心には、いつも新しいヴィジョンがあるからでしょう。