エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

無意識の悪魔の仕業 smile版

2016-01-02 17:47:15 | アイデンティティの根源

根っこって、スゴイですね。オーストラリアではなくて、東京の根っこです。

 

 
人を大事にすることは、本気で相手になること、すると人は生き生き生きる
  葛藤によって、人は豊かな知識としなやかな強さを身に着けることができますね。 p95の第3パラグラフ。   &...
 

 

 神様を日々冒涜している人の、つづき。闇が病みになってますよね。

 Young Man Luther 『青年ルター』p.249の、始から。

 

 

 

 

 

 ルターは、民間伝承や当時公認されていた迷信を使って、人生の暗部や裏側を、悪魔として人格化したわけですね。それで、ルターはその悪魔と言い争ったり、話し合ったりして、ある程度、悪魔をやっつけることが出来ます。いまなら、意味ある言い間違いと言う所を、ルターでしたら、悪魔の仕業と単純に呼びました。とある結婚式で、誰かが結婚指輪を落とした時なと、ルターは、「悪魔め、結婚式から出てけ~」とルターは大声を張り上げたもんです。

 

 

 

 

 あの人が、神を冒涜するのは、悪魔のせいなのでしょうか? そう、ルサンチマンという無意識の悪魔の仕業ですね。あの人も、そのことにうすうす気づいているはずですが、そこを覗き込むことが怖いので、覗かないようにしているみたい。

 だから、そこから目をそらす手段が、「良いと、世間受けしそうなこと」や「いいね、と言ってもらうこと」になってんですね。闇の深さは結構深いです。皆さまも良かったら、お祈りください。もちろん、かくれたところで、ね。smile

 

メッケ

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因果関係や数より大切なこと

2016-01-02 11:37:27 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
人を大事にすることは、本気で相手になること、すると人は生き生き生きる
  葛藤によって、人は豊かな知識としなやかな強さを身に着けることができますね。 p95の第3パラグラフ。   &...
 

 

 本物のセラピストになるためには、「人間って、何者?」に応え得るだけの人生哲学が必要ですね。

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の第4章、「自我と人品 : 結びの覚書」p103の、第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 根源的な精神分析の場についての、これまで申し上げてきた、結論のいくつかの言葉は、この文書の最初で申し上げたことと全く同じです。すなわち、いつものセラピーで、相対性の観点から、一番馴染のある言葉が、精神分析の創設者たちが理論上欠くことの出来なかった因果関係や数量の言葉よりも、精神分析のいろんな側面に、当てはまる、ってことが分かることですね。

 

 

 

 

 臨床は、因果関係や数量も大事だけれども、意味や価値を問うことの方が、遥かに大事です。人生哲学が必要だということは、繰り返し申し上げてきましたよね。

 でも、その人生哲学は、ヴィジョンの裏打ちがあって、初めて臨床場面でも力になるんですね。エリクソンは、最後にそのヴィジョンを明確にしてくれます。

 また明日。

 

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何のための脱感作?

2016-01-02 02:11:41 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
臨床には、生き方がハッキリ出ます
  精神分析は、科学的真理は扱っても、人格的真理は取り扱わないのでしようか? p237第3パラグラフ。   &n...
 

 

 脱感作も、感覚過敏を取るだけでは、全く足りません。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.224の、脱感作の第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 いろんな脱感作のことを考えると、1人の幼い男の子のことを思い出します。その男の子は5才位だったはずです。その男の子に最近我が家の前で会いました。その子の太っちょの父親が、その男の子を大声で怒鳴ってたんですね。男の子は三輪車に乗って、我が家の前の道を下ってた時のことです。この子が怒鳴られても、平気の平左なので、私の心臓の鼓動は早くなり、その父親を殴り倒したい衝動に駆られました。どれだけ殴ったら、あんな幼い子どもの感覚が、父親の暴力に反応しなくなるのか? その男の子が父親の怒鳴り声に反応しなくなっていることは、長い間暴力に晒されたからでしょう。しかし、その代償はどれだけ高くついたのかを、私は案じます。

 

 

 

 

 

 私も、この手の親と教員に出逢う時、ヴァン・デ・コーク教授と同様に、張り倒したい衝動に駆られることがありますもんね。でもね、もちろん張り倒したこと等ありませんからね。

 この脱感作では、何のための脱感作か分からないですね。

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オバマ大統領の祈りの恵み

2016-01-02 01:12:04 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
訓練して身に付ける優しさって? 再改善版
  今日のブログで「『いたわり』、『人の痛みを感じること』、『優しさ』を訓練を通して身に付けることが大事だ」と司馬遼太郎さんが言っていたことを記しました。それをこ...
 


 今日、久しぶりに、朝日新聞にもいい記事が出ましたね。昨年6月、白人に殺された黒人9人の追悼式で、オバマ大統領が、アメイジング・グレースを歌って、許しの恵みと、その恵みのもたらす可能性の素晴らしさを紹介した記事です(http://www.asahi.com/articles/ASHDG4SV4HDGUHBI01S.html?ref=nmail)。朝日もやればできるじゃん、って感じ。

 その演説のほぼ全文は、こちらで読めます(http://www.huffingtonpost.jp/2015/06/28/obama-lead-a-powerful-rendition-of-amazing-grace-_n_7684010.html)。

 オバマ大統領の知性と誠実さが滲み出ている演説で、その動画を私も拝見して、感動しました。アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちの、バカさ加減と、話しに真面の応えようとしない不誠実さ加減に、辟易としていただけに、見事なほどの、彼我のコントラストでしたよね。

 オバマ大統領も、信頼が豊かだから、亡くなった9人ひとりびとりのお名前を挙げて、ひとりびとりが、「ビックリするほど素敵な恵み(アメージング・グレース Amazing Grace)を見つけました」と述べます。

そして、オバマ大統領は次のように結びます。

「彼らは、自らの命を通してその恵みを私たちに下さいました。その尊い贈り物を受けるに値する人生を、私たちが生きている限り、歩み続けることができますように。その恵みの故に、彼らが天にましますように。そして、神が、アメリカ合衆国に、その恵みを与え続け給え」

 

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