≪自分を確かにする感じ≫ 負けるが勝ち 改訂版≪自分を確かにする感じ≫。聴いたことないでしょ? これは普通「アイデンティティ」と言われている言葉の本来の訳語とすべき言葉です。元の言葉は a sense o...
私どもは、いまここに踏みとどまるからこそ、希望を抱き続けることが出来る、ということを忘れてはなりません。
今日は、Young Man Luther 『青年ルター』、第Ⅷ章 終章(エピローグ)のp.253の、第4パラグラフから。
この本の中で私が描いたのは、ルターは、かつてはビクビクした子どもでしたが、キリストの十字架の苦しみを学ぶ中で、キリストがお生まれになった事の一番大事な意味に、ルターが如何に気付いたのか、ということです。そして、私がお示ししているのは、フロイトの内省法をしていけば、人間が抱えている葛藤を安全にコントロールできるようなる、ということですが、それは、子どもの頃に大事にされたり、激しい怒りを抱いたりした境を明らかにすることによつて、初めてできることですよ、ということです。ルターもフロイトも、2人とも、 「心の中にも、あの子どもが独りおいでです」ということに気付いたんですね。
心の中にも、あの子どもが1人いることに気付くこと、それが、眼の前にいる子どもの見方が180度転回する時です。
これは、コペルニクスの転回です。