右手と左手の話 改訂版
奴隷、と言っても、リンカーンが解放した黒人奴隷でも、アメリカ当局が「人身売買」と断じている、日本政府がやっている「外国人技能実習制度」でもありませ...
このブログでは、日本の貧困の根源的原因は、労働環境が劣悪だからだ、と繰り返し申し上げています。日本の労働環境が劣悪なのは、日本の政治が愚劣だからです。
アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちは、消費税を10%に上げるのに、企業から摂る税金である法人税は、安くしようというんですね。内部留保と言って、企業がため込んでいるお金が324兆円、国家予算の3倍以上。ニッポンの企業は儲けを独り占めして、働く者に還元してませんから、これだけニッポンで働く多くの人が、貧困にあえいでるんですね。
こんなことを言うと、文句を言いたくなる人もあるでしょう。「企業だって、頑張ってんだから…」、「自分達で稼いだんだから、その金を自由にしたっていいはずだ…」なんてね。
私は、それは間違いだと考えます。
ニューヨークや、シカゴや、ロサンジェルス、ミネアポリス、サンフランシスコ、マイアミ、ホノルル…などに行きましたけれどもね、大きな企業は自社ビルを持ってますでしょ。それは日本も同じです。そうしますとね、1階は何に使うと思いますか? 小売りであれば、お店、銀行であれば、出納窓口、…。いいえ違いますよ。大きな企業ですとね、1階はギャラリーになっていたり、フリースペースになっていたり、するケースが多い。パブリックスペースにして、市民に開放すんですね。コモンウェルスcommonwealth、普通[連邦]だとか、「国民」だとか訳されてしまいますけれども、「市民が共有する富」ですね。そういう発想が生きているんですね。
日本にだって、「入会地」がありましたから、「市民が共有する富」の発想がない訳じゃぁない。でも、市民の感覚がニッポンではまだ弱いから、親分子分の「人間を上下2つに分けるウソ」の通奏低音に侵されている場合の方がはるかに多い訳ですね。企業も得た利益を独り占めにしようとするのが、サモシイ根性なんであって、それを働く者に還元しなくっちゃね。
秋のNHKの特番の出演していた、カルビー会長みたいに、「働く者は全員正社員にすべきです」。そうすれば、母子家庭の貧困は、ほとんど0になるでしょう。他の子どもの貧困、高齢者の貧困、などの貧困問題ばかりか、介護職や保育者の低賃金、教員の長時間労働問題、なども、ほぼ解消すること間違いなし!