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エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

人並み外れたしなやかさ レジリエンス

2016-01-07 08:00:56 | アイデンティティの根源

 

 

 
教育と独立 4訂版
  教育は独立のためにあるのか? 鈴木範久先生によれば、内村鑑三が好きだった言葉の一つは「単独之幸福」であったと言いますね。内村らが札幌で作った教会は、「札幌...
 

 

 価値を創造するリーダーも、傍目と違って、けっこうキツイお立場ですね。

 Young Man Luther 『青年ルター』p.249の、第4パラグラフ から。

 

 

 

 

 

 人間ルターの、体系的な神学上の業績は、この本の絞った話題には馴染みませんし、私の手に負えるものでもありません。私は今している議論を、子どもの頃の家族のことが分かっていることを、あれこれ言うことからはじめました。結論でも、私は、この人間ルターの人並み外れたしなやかさを指摘しない訳には参りません。それはね、ルターが、自分と人様とを桁外れに大事にできることに、また触れることによって、ルターのしなやかさを指摘できると思います。

 

 

 

 

 

 ルターは繰り返し、自分と人様を大事にする、ということに立ち帰ることが出来たから、並外れたしなやかさが出た、と考えて、間違いないでしょう。

 

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ジョアンの人柄

2016-01-07 07:31:27 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
成功の秘訣
  妖怪ウォッチとパワースポットを求める気持ち。今の日本人も、実は、信じられものを探しているんですね。 p98冒頭から。  &...
 

 ジョアンの言う広告って、ホワイトハウスでの話みたいです。

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の始めに戻って、「完成版の前書き」、p.1の、第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 私ども2人は、感謝感激でホワイトハウスに行ったもんです。エリックは、何年にもわたって、子どもの心理臨床の仕事をしてきていしまたし、カリフォルニアに住んでいたのは、UCバークレー校での、「子どもに関する長期調査プロジェクト」に関わっていたからです。私の方は、3人の幼い子ども等の子育てと家事に忙しくしていました。私たちは2人とも、発達の初期の舞台については、事細かに分かっていると確信していましたし、人生半ばに出くわすいろんな課題やいろんな遣り甲斐、結婚、子育てについても、日々気付きが与えられていることも確信していました。消化しきれないいろんな関係と言う、こんがらがった経糸のあれやこれやの真っただ中にあって、事情通であると感じられることって、素晴らしいわね。

 

 

 

 

 

 エリックとは、明らかに文体が違います。ここでも経糸を示すwarpが出てきますでしょ。ここは日本人ではないかなぁと思うほどの言葉遣いですからね。このwarpは、経糸であると同時に、歪みや引き綱や時空を超えるワープの意味も持たせている感じがあんですね。言葉を、和歌を詠む人みたいに、多義的に使っているところに、感性の細やかな感じが出てますね。

 

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シャンジェ changer と フェア fair

2016-01-07 06:38:31 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
教育と独立 4訂版
  教育は独立のためにあるのか? 鈴木範久先生によれば、内村鑑三が好きだった言葉の一つは「単独之幸福」であったと言いますね。内村らが札幌で作った教会は、「札幌...
 

 私の定義を申し上げたいと思います。何の定義か? と言いますとね、超一流のインテリです。私の定義ですと、「外国語を3つ以上自由に話せて、自由に読める人」ですね。その定義に適う人は、私はすぐに思い出す人は、3人しかいません。3人しか知らないのは、もちろん、私がインテリの事情に疎いからでしょう。

 その3人とは、1人は会ったことがある人、もう一人は会ったことはないけれども、再読する書物の著者、もう一人は、会ったこともなければ、その著書を読んだこともない人です。順番に申し上げれば、鴨さんこと、早稲田大学政治経済学部教授、東京大学法学部教授、鴨武彦先生、加藤周一さん、それから、語学の天才、野口英世です。あぁ、そういえば、政経の先輩で、早稲田文学部教授だった、文化人類学者の西江雅之先生も、語学の天才ですから、3カ国語じゃきかない言葉を手繰れる人でしたね。

 その加藤周一さんが亡くなって、もうまる7年、8年目に入るんですね。亡くなったのが、2008年12月です。その4か月前、8月のインタヴューで、加藤周一さんは、パリの5月革命の標語、シャンジェ Changer la vie 「生き方を変えよう」について語っています(岩波現代文庫『私にとっての20世紀 付 最後のメッセージ』)。

 このインタヴューの中で、いくつも着目すべき指摘を加藤周一さんはしています。そのいつくかを紹介して、皆様の考えを深めることにお役に立てればと考えます。

 1つは歴史認識ですね、加藤さんはこういいます。

明治維新以来の日本は、ずっと非人格化、非個人化、間化と言う代価を払って、経済的発展や軍事的な力を持つようになったのです。

 アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちが、わがまま勝ってをやり出して、いっそう非人格化、非個人化、間化が進んでいる今、私どもはどこに希望を見出せばいいのでしょうか?

 「なんとか人間らしさを世界の中に再生させることを意識しなければならない。…何が相手なのか、敵なのかを理解することが大事。

 ハッキリした敵は、アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちです。しかし、問われていることが「生き方を変えよう」だとすれば、敵を見ながら、わが身を振り返り続けて、人間らしいヴィジョン、を心描いていることも必要ですね。

 私は、そのヴィジョンには、平等、フェアが入ると考えます。

 

 

 

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MDMA(エクスタシーと言う麻薬)を使えば、パクられる

2016-01-07 01:00:48 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
ガンディーの行動指針 改訂版
  内面まで変わる「救い」に至る争い、ってどんなものでしょうかね。 p239の16行目途中から。    ...
 

 MDMAはオキシトシンが大量に出て、多幸感があるとか。でも、日本では使えば、パクられて、7年以下のムショ暮らしです。

  ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.225の、ドラッグの第1パラグラフ、下から9行目途中から。

 

 

 

 

 

MDMAを併用した心理療法を受けた者達は、好奇心もも手伝って、人の気持ちが分かる感じも強くなれば、明晰さ、自信、創造性、繋がりを感じることも、強くなる、と報告することが多い。ミソファーと彼の同僚らは、心理療法の効果を上げる薬を探していましたから、MDMAに関心を抱きました。というのも、MDMAは、恐怖心や防衛、沈黙を軽減し、内的経験が見えやすくなるのに役立ったからです。MDMAは、生理や情動が湧き上がってきても、それに圧倒されずに、トラウマを負わされた経験を思い起こすことができる、踏み止まる窓に、クライアントが留まるのに役立つかも、と、ミソファーらは考えたのでした。

 

 

 

 

 

 かくして、MDMAを併用した心理療法は、結構成功した感じですね。CBTや脱感作とは大違いですね。しかし、日本では、その麻薬取り締まり法により、仕えません。いまのところ、日本でトラウマ治療に有効な治療法はありませんね。

 


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