エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ : 生きた神のリアリティ

2016-06-14 18:29:53 | 聖書の言葉から

 

 

 

 
「明るい献身」と「善意の暴力」
   「自分の足で立つ」と「楽しい献身」   積み木を解釈する着眼点:その子ならではの要素 ロバートの作品の紹介が終わりました。その中心は挿絵の通り、ス......
 

 

 こんばんは。gooブログが、メンテナンスであったために、更新が早朝、という訳にはいかなくなりました。それはそれで、またいいものですね。夕方にチャァンと、更新の時間が用意されている不思議。

 今宵は、関根正雄先生の言葉に学びます(『古代イスラエルの思想』より)。

 

 

 

 

 

私は青年時代に内村鑑三、塚本虎二両先生に就き、そこで聖書に接した。聖書に接したということは、生きた神のリアリティにふれたという意味である。

 

 

 

 

 

 

 「聖書に接した」と言う言葉。ありふれた言葉でしょ。聖書に接する、ということは「生きた神のリアリティにふれた」という意味になったら、どんなに素敵なことでしょうか?  でも、「生きた神のリアリティ」とは何でしょうか? 「生きた神のリアリティ」にふれたら、人はどうなるのでしょうか?

 「生きるはキリスト」ということになると私は感じています。

 

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「正しいことを押し付けないで!

2016-06-14 17:23:52 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)≒愛着障害の子どものジャスティンがケダモノになっていたのは、ケダモノ扱いされ続けたからです。
 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.131の第2パラグラフから。





 私は静かにたたずんでいました。それから、私はゆっくりと白衣を脱ぎ始めて、床に置きました。ジャスティンは私を見つめました。私はゆっくりネクタイを外して、それも床に置きました。腕まくりもしました。1つの動きをするたびに、ジャスティンに近づいていきました。動いても話をしませんでした。できるだけ、ジャスティンを怖がらせたくなかったからです。素早い動きは1つもありません。愛コンタクトもしません。話は、ユッタリと、メロディーのように、リズムのあるトーンで、子守唄でも謳うように話しました。私は、怖がっている赤ちゃんか、ビックリしている動物みたいに、ジャスティンの歩み寄ったんです。


 


 ねっ。いかに、ブルース・ペリー教授が慎重さと賢慮をもって、ジャスティンに歩み寄って行ったかが、手に取るように分かる所でしょ。これくらいの慎重さと賢慮が、ジャスティン出ない場合でも、発達トラウマ障害(DTD)の子ども達に歩み寄る時には必要です。
  「正しいこと」を強制するなど、もってのほか、と分かりますでしょ。

 

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発達トラウマ障害(DTD)は、重症のPTSDでもない

2016-06-14 17:05:10 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
ルターのケツ言葉
  トイレの神様からは、実に高貴で無垢な自分が生まれてきます。 Young Man Luther 『青年ルター』p206の第2パラグラフから。    ......
 

 

 「発達トラウマ障害愛着障害」と診断・アセスメントすることの大事さを、改めて考えていただけたらいいですね。

 発達トラウマ障害≒愛着障害の子どもは、ADHDと一番間違います。

 今朝も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : developmental trauma disorder)をDSM-にハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の62日目。

 今朝は、妥当性と信頼性の章の33日目。PRSDとの鑑別の続き。

 

 

 

注目してほしいのは、DSMのPTSDの症状の17あるうちの15は、DSMとPTSDの2つのグルーブにも等しく当てはまります。これは他の5つのPTSDの評価と一致します。すなわ、このサンプル内の、PTSDの有病率と重度PTSDの数は、トラウマにさらされた幅とは無関係だということです。同様に、NCTSN(国立子どもトラウマ・ストレス・ネットワーク)の核になるデータでは、発達トラウマ障害(DTD)の診断基準Aが出ている子ども達は、仲間とも、有意に違う症状があります。それはPTSDが重度のコントロール群と比較しても有意に違う訳です。このように、発達トラウマ障害(DTD)の子ども達の中にある発達トラウマ障害(DTD)の症状は、PTSDが重たいからでない、ということは確かです。

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)は重症のPTSDとは、明らかに違う、という訳です。

 

 

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自分を取り戻す

2016-06-14 16:44:19 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 
オヤジの役割
  良い子、悪い子を分けることが、「人間を上下2つの分けるウソ」を生み出すことになります。 The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版......
 

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもは、どんな自己紹介をするのでしょうか?

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.343の、第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 子ども達が話を始め。「あなた達は大事ですよ」という1つの声があることに気付くにつれて、子ども達は自分自身のショーを創り出したんです。ポールがハッキリと示してくれたのは、劇の出来は、提供するアイデア次第だということです。つまり、「もし、ミュージカルか劇を書くとしたら、何をそこに入れ込みたい? 罰、仕返し、裏切り、それとも、損? これは君たちが書くべきショーだよ」と、言うアイデアが大事です。子ども達が語るすべての言葉が書き出されて、その中のいつくかの言葉が紙に記録され始、めます。1つの脚本が姿を現して、演劇チームは、生徒たちの正確な言葉を歌や対話に仕上げます。演劇グルーブが学ぶようになるのは、自分達が感じていることを感じることと、自分だが考えていることを考えることです。

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもは、ふつうは「ダメだぁ」と言われそうな、罰、仕返し、裏切り、損をショーに出すことが、演劇集団の中では許されます。すると、次第に自分が感じてきたことがどういうことかを感じ、自分が考えて来たことかどんなことが考えることができるようになる、と言います。

 本当の自分を取り戻す、その始まり、ですね。

 

 

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