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エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

財政赤字1000兆円 < ?

2016-06-17 08:25:27 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
回心=心の病からの快復
  ルターが説教という自己表現の方法を手にしたことは、人びとの救いに役立つばかりではなくて、ルター自身の救いにも役立ちました。 Young Man Luther 『青年......
 

 

 「発達トラウマ障害愛着障害」と診断・アセスメントすることの大事さを、改めて考えていただけたらいいですね。

 発達トラウマ障害≒愛着障害の子どもは、ADHDと一番間違います。

 今朝も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : developmental trauma disorder)をDSM-にハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の65日目。

 今朝は、妥当性と信頼性の章の36日目。今日は発達トラウマ障害(DTD)は本当に存在するのかなぁという課題です。

 

 

 

 

 

4)発達トラウマ障害(DTD)は、普通の行動と十分に区別できるのか? すなわち、発達トラウマ障害(DTD)という診断名は、「臨床的な意味あんの?」

 

発達トラウマ障害(DTD)という診断名は、ストレスの元や心理生物的な環境の変化に対する普通の行動とは、かなり違う症状と出来ないこととが含まれます。発達トラウマ障害(DTD)と似た症状と出来ないことのある子ども達は、臨床研究や地域社会研究では、感情、行動、対人関係がコントロール出来ないことを含めてたくさんの領域で症状があるために、かなり出来ないことがあることが、たくさん示されてきました。

 

 

 

 

 

 アメリカでは、4分の1の子ども、約2千万人の子どもが発達トラウマ障害(DTD)と言われます。日本では、2分の1の子ども、約800万人の子どもが発達トラウマ障害(DTD)と言える状況です。

 私は、財政赤字1000兆円よりも、800万の発達トラウマ障害(DTD)の日本の子どもの方が、日本の大きな借金だと考えています。

 

 

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自分の人生が予測可能になる練習

2016-06-17 07:11:00 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
回心=心の病からの快復
  ルターが説教という自己表現の方法を手にしたことは、人びとの救いに役立つばかりではなくて、ルター自身の救いにも役立ちました。 Young Man Luther 『青年......
 


 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもは、特に、信頼・真実というピスティスが、心の唯一のガソリンが必要です。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.344から。

 

 

 

 

 演劇プログラムは、また、原因と結果を教えてくれます。養子に出された子ども達の人生は、全く予測不可能です。何もかもが気が付かないうちに起こります。引き金を勝手に引かれては、ハチャメチャになってしまう。親が逮捕されたり、殺されたり。引っ越しをしたかと思ったら、また引っ越し。家にあった良かったものにも怒鳴りつける。演劇プロダクションでは、自分達が選択し、行動に移したことの結果を、目の当たりにすることになります

 

 

 

 

 このようにして、養子に出された子ども達は、初めて自分の予測のつかなかったと人生の機微、その原因と結果について、客観的に、理性的に、観察し、学習することができます。

 

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インターメッツォ : 彼岸の倫理  此岸の倫理

2016-06-17 06:05:09 | 聖書の言葉から

 

 

 

 
高橋三郎先生の「真」
   日本文化における時間と空間   癒しの時空 見当識の選択は人生の選択 加藤周一  エリクソンが、解釈において感覚的な「感じの...>続きを読む......
 

  1年前のブログの高橋三郎先生。今宵は高橋三郎先生に学ぶ倫理です。『十字架の言葉』2003年6月号、№495 第42巻第6号より。

 

 

 

 

 

パウロは注目すべき根本原則を、こう語りました。

「あなたがたはこの世に倣ってはなりません。むしろ、心を新たにして自分を変えていただき、何が神のみ心であるか、何が善いことで、また完全なことであるかを、わきまえるようになりなさい」(ロマ十二2)

多くの徳目を列挙するのではなく、個々の場面に即していかに行動すべきかという判断を、各人の良心にゆだねている点が、旧約律法の場合と根本的に違っています。

 これに反して「この世」の姿は、善悪についての道徳的判断を利害得失の打算に置き換え、バレなければ何でもするという無責任な自己追及を、手放しで容認することになるのですから、貪欲と高ぶりが野放しとなり、…。

 

 

 

 

 

 キリスト教倫理は、従って、各個人が、祈りの中で神のみ心を確かめながら、主体的に判断することが、真っ当なことになりますね。それに反して、この世では、倫理は利害得失の打算に化けてしまいますから、倫理ではなくなります。バレなければ、何でも自分が仕切れる、と自分が「得」することを、傍若無人にやるようになります。それは神をも畏れぬ高ぶりです。

 あの無知無恥のすれっからしも、ご多分の漏れず、その典型です。しかし、バレちゃったから、お仕舞いです。

 

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良い関わり 悪い関わり

2016-06-17 02:19:05 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 

 

 
悪い良心+情報操作=厳罰主義+権力に対するザル法
  小学校の校則が、小学生の自由を認めない、厳罰主義ですと、自ずから、刑法においても、市民の自由を認めない、厳罰主義になります。別に「風が吹くと、桶屋が儲かる」話じゃぁ、な......
 

 

 発達トラウマ障害(DTD愛着障害の子どものジャスティン。ブルース・ペリー教授はお腹を空かせたジャスティンの眼の前で、美味しそうにマフィンを食べてみせます

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.131の第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 「うーん、とっても美味しいよ、ジャスティン。欲しいでしょ」。私は話しながら、手を前に伸ばしました。私はだんだん近づいていました。実際、ジャスティンに近づいて、私の手とマフィンが、ジャスティンの出が届くところまでに近づきました。私は静かに立ったまま、軽口を続けて、マフィンをジャスティンの方に向けて「ほらね」という感じに持っていました。それは何時間にも感じましたけれども、実際は30秒もすると、ジャスティンは、ためらいがちに小屋から手を伸ばすと、マフィンに届く寸でのところで腕を止めて、腕を引っ込めました。ジャスティンは固唾を呑んでいるように見えました。それから、ジャスティンはマフィンを鷲掴みにすると、自分の小屋に引っ張り込みました。ジャスティンは大急ぎで奥の角に走り込み、私を見つめていました。私はと言ったら、同じ場所に立って、微笑んで、出来るだけ明るい声で、「いいぞ、ジャスティン。それは君のマフィンだよ。それでいいんだ。良く出来た」といいました。

 

 

 

 

 

良い関わりの典型です。肯定的な言葉、陽気で楽しい雰囲気、それから、笑顔

それに反して、悪い関わりは、否定的な言葉、陰気で不機嫌な雰囲気、それから、アザケリと不安の往復

  

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