「発達トラウマ障害≒愛着障害」と診断・アセスメントすることの大事さを、改めて考えていただけたらいいですね。
発達トラウマ障害≒愛着障害の子どもは、ADHDと一番間違います。
今朝も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : developmental trauma disorder)をDSM-Ⅴにハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の59日目。
今朝は、妥当性と信頼性の章の30日目。今日も、人格障害のつづき。
子どもの頃に対人関係で負わされたトラウマと、大人になってからの人格障害の間の、一番強力な経験則的な結びつきは、境界性人格障害とパラノイド人格障害に診られます(ゴリアー等、2003)。パラノイド(妄想性・猜疑性)人格障害という診断名は、感情がコントロール出来ないケースや行動がコントロール出来ないケースには当てはめません。それはパラノイド(妄想性・猜疑性)の副次的な信念にすぎません。また、パラノイド(妄想性・猜疑性)人格障害という診断名は、否定的な自分理解のケースにも当てはめません。
発達トラウマ障害(DTD)の子どもは、それ自体が重度の精神病ですが、さらにその発展形の精神病が様々にあります。発達トラウマ障害(DTD)の子どもは、根源的不信感が強いわけですから、疑り深くて当たり前です。しかし、その疑り深い部分が発展してしまえば、パラノイド(妄想性・猜疑性)人格障害の完成でしょう。