エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

猛毒

2016-06-19 09:35:07 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
テンプル・グランディンさんと宝物
  今日、久しぶりにテンプル・グランディンさんが話す姿をTEDで拝見しました。自分のことは棚に上げて、「ずいぶん年取ったなぁ」と感じました。テンプルさんが来日し、講演を聞い......
 

 

 「発達トラウマ障害愛着障害」と診断・アセスメントすることの大事さを、改めて考えていただけたらいいですね。

 発達トラウマ障害≒愛着障害の子どもは、ADHDと一番間違います。

 今朝も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : developmental trauma disorder)をDSM-にハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の67日目。

 今朝は、妥当性と信頼性の章の38日目。今日は発達トラウマ障害(DTD)は本当に存在するのかなぁという課題の続きです。

 

 

 

 

 

ゴーシュ・イペルとリバーマン(個人的な対話)、NCTSN(国立子どもトラウマ・ストレス・ネットワーク)の核になるデータ、リチャード(2009)によれば、症状の重さは、発達トラウマ障害(DTD)の診断基準Aにどれだけされされてきたのか、ということに比例します。CANS(非営利団体「思春期以前の子どものニーズと人間力」)のデータでは、対人関係暴力に1つ晒され続けると、対人関係暴力に晒されて来なかったことに比べて、1.54倍、活発ないろんな症状があるとされますし、対人関係暴力に2つ晒され続けると、対人関係暴力に晒されて来なかったことに比べて、2.54倍、活発ないろんな症状があるとされますし、対人関係暴力に3つ晒され続けると、対人関係暴力に晒されて来なかったことに比べて、3.9倍、活発ないろんな症状があるとされます

 

 

 

 

 

 暴力がいかに人を病気にするかが分かりますね。それも親の暴力がいかに人にとって、猛毒になるかが分かりますよね。

 しかし、長時間労働やビョーキの為に、親が子どもの眼の前にいないことも、同様に子どもにとって猛毒です。

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シェークスピアの刑に処する   国分寺市の演劇プログラム「まぜこみ」

2016-06-19 08:01:46 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
今の日本の学校が陥っているのは、「善意の暴力」です
  子どもと関わる時には、子どもとの≪約束≫に基づく関係がとっても大事ですね。 The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p48の......
 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもはは、自分が否定され続けた、独りぼっちの人生ですから、何よりも、肯定されることを望んでいます触れられることを望んでいます

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.344のブランクから。

 

 

 

 

 

シェークスピアの刑に処する

 「法廷のシェークスピア」の活動に参加した10代の若者たちにとって、自分自身の生活のまわりには、即興劇もなければ、出来上がった台本もありませんでした。彼らはみんな「札付きの犯罪者」です。ケンカ、飲酒、こそ泥、窃盗で有罪になっていますから、バークシァー郡の少年裁判所判事は、6週間、週に4日間、午後に、集中して演劇プログラムに参加するように、と判決を下してきました。

 

 

 

 

 

 少年犯罪に対して、日本ではこのようなプログラムがありませんね。ノルウェーのクリスティー教授によれば、アメリカも世界的に見れば、相当厳罰主義ですけれども、それでも、このような罪少年の教育プログラムがあるわけです。

 ただ、日本にも、知的障害の少年~青年に対して、東京の国分寺市の公民館などを借りながら、「まぜこみ」と呼ばれる演劇による、教育プログラムが、教員・福祉施設職員・学生などのボランティアによって、行われていました。

 

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試行錯誤

2016-06-19 03:34:01 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 

 

 
アベシンちゃんと、悪魔の仲間たち
  ルターは信頼を回復すると、やる気も力強く回復することになりました。 Young Man Luther 『青年ルター』p207の4行目から。    ......
 

 

 発達トラウマ障害DTD愛着障害の子どものセラピー。弱い立場の人のそばには、必ずと言っていいほど、ビョーキの人がいる者です。しかも、不幸なことに、自分がビョーキだという認識がないのが厄介なんですね。無知無恥夫婦もその一例です。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.132の第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 ネグレクトが脳にもたらす影響について、かなり分かって来たことから、私が分かっていたのは、ジャスティンが予期せぬ隠れた能力があるのか、それとも、これ以上発達する力がないのかを見分ける唯一の方法は、ジャスティンの神経組織が、安全で安心できて、見通しのあるところで、パターンのある繰り返しの経験によって鋭くなるのかどうかを見れば分かる、ということでした。でもね、この経験をどう形にするのが一番いいのかが、まだ分からずにいたんです。

 

 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)が安全で安心できて、見通しを持てるように、最大限の賢慮を働かせる必要があります。ネグレクトでも、ビックリするほど、脳の発達が阻害されてしまう。NHKの「キラーストレス」の番組でも、ストレスが続くと、偏桃体が異常をきたし、ストレスホルモンをいつでも出すようになるって言ってましたでしょ。ネグレクトはストレスの最たるものなんですからね。

 試行錯誤で、ブルース・ペリー教授も、発達トラウマ障害(DTD)の子どものセラピーを工夫していったことが、ここからも分かります。

  

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インターメッツォ : 確信のある悦びの伝染   共働学舎という生き方

2016-06-19 01:51:03 | 聖書の言葉から

 

 

 
テンプル・グランディンさんと宝物
  今日、久しぶりにテンプル・グランディンさんが話す姿をTEDで拝見しました。自分のことは棚に上げて、「ずいぶん年取ったなぁ」と感じました。テンプルさんが来日し、講演を聞い......
 

 テンプル・グランディンさんが来日し、発達障害学会で講演したのが、今から16年前でした。私も聴きに行きました。自閉症児の話に当然なりますが、アインシュタインや、ビル・ゲイツも自閉症の特色を持つと言っていたのが、印象に残っています。

 今宵は、共働学舎を創り出した宮嶋眞一郎先生の言葉から学びます。『共働学舎会報』第110号 2001年クリスマス号 より。メンバーの中に終末期を迎えた人をホスピスにやらずに、共に暮らしたい、という願いが語られている件です。

 

 

 

 

 

 

 決められたことを義務としてするのではなく、女性も男性も、若い人も年配の者も、できること気が付いたことを、指図されるからではなくごく自然にやろうとしています。…こういう情況にある私達にいまクリスマスがやってきます。神が人に命を分け与えられたのは、自分の利得の為に競い争って生きる為ではありません。みんなが互いに思いやり深く、心を1つにして、真理の命に従って本当の悦びの世界を創る為です。

 

 

 

 

 

 宮嶋眞一郎先生にも、随分世話になりました。特に、卒論の時と父親が自死したときには、ひとかたならぬ世話になりました。

 宮嶋眞一郎先生の今宵の文書からもお分かりだろうと思いますが、目的意識がハッキリしてますでしょ。それも義務としてやっている感じは微塵もありませんね。それはそばで話をしたり、時々電話を下さって話をしたりしたりすれば、肌身に感じることができましたね。敢えて言葉にすれば、確信のある悦びでしょ。ですから、宮嶋先生に触れていると、その確信のある悦びが私にいつでも伝染してくるのが分かりましたものね。

 

 

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