「発達トラウマ障害≒愛着障害」と診断・アセスメントすることの大事さを、改めて考えていただけたらいいですね。
発達トラウマ障害≒愛着障害の子どもは、ADHDと一番間違います。
今朝も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : developmental trauma disorder)をDSM-Ⅴにハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の68日目。
今朝は、妥当性と信頼性の章の39日目。今日は誤診を避けるという課題の続きです。
症状がないのに発達トラウマ障害(DTD)と誤診すること(偽陽性)を避けること
発達トラウマ障害(DTD)の診断を概念化し、予備的に試す時に、診断名を膨らませて用いるような診断基準を、あらゆる段階で避けようとします。この診断を限定しようとする努力が一番ハッキリとするのは、1年以上継続しているトラウマを経験し、対人間暴力かあったり、温もりのある子育てに恵まれていなかったりする場合の子どもに、発達トラウマ障害(DTD)の診断を限定する場合です。データの中には、対人間暴力かあったり、温もりのある子育てに恵まれていなかったりする場合、発達トラウマ障害(DTD)になり得る、とされるものもあるくらいです。さらには、幼い頃の1年は、発達トラウマ障害(DTD)になる枠組みを遥かに超えているかもしれませんよ。したがって、これらの診断基準は、症状がないのに発達トラウマ障害(DTD)と誤診すること(偽陽性)を避けるためにできているのですが、その利点は、臨床上の試行錯誤に委ねられています。
現実には、発達トラウマ障害(DTD)は、思春期以降、それをベースにした様々な精神病、うつ病、境界性人格障害、統合失調症、依存症、摂食障害などになっている場合が少なくありません。いずれにしても、子どもの状態、症状をよく見る必要がありますね。
「キラーストレス」の番組をご覧になった方は、幼いころからストレスに晒されると、偏桃体が以上に大きくなりますから、大人になってもストレスに過敏になって、ガンや心疾患、肺疾患を含めた、様々な病気になりやすくなるのは、ご承知ですね。