矢内原忠雄先生の言葉が続きましたので、今日は、その次の世代の無教会3代目のお一人、谷昌常さんの言葉から。谷昌常、と言われても、知らない人も最近は多いと思います。内村鑑三の友人、留岡幸助が北海道遠軽(えんがる)、オホーツク海の近くですが、そこに、犯罪を犯した少年の教育施設「感化院」(→教護院→児童自立支援施設)を創りましたが、その5代めの園長さんでした。西村秀夫先生の友達(後輩)でしたね(『教育力の原点』岩波書店)。
生活が陶冶する。私たちは固くそのように信じています。それは、ペスタロッチが教え、留岡幸助が敷衍した教育の原理なのです。教育は、もともと、深く生活に根差したものでありました。
力強い文書です。谷昌常さんにお眼にかかったことはないのですが、折に触れて、北海道家庭学校や谷昌常さんの話を、西村秀夫先生が集会で語ったくれたことを懐かしく思い出します。
最近の教育はどうですか?
生活に深く根差しているのでしょうか?
人格の陶冶、という教育の目的を目指しているのでしょうか?