エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ : 生活が陶冶する

2016-06-03 07:26:43 | 聖書の言葉から

 

 

 
一人ではできない不思議
   自分のことはいったん脇に置いとくと、見えてくるもの  他者の「声なき声」に応えるためには、日ごろから自分自...
 

 

 矢内原忠雄先生の言葉が続きましたので、今日は、その次の世代の無教会3代目のお一人、谷昌常さんの言葉から。谷昌常、と言われても、知らない人も最近は多いと思います。内村鑑三の友人、留岡幸助が北海道遠軽(えんがる)、オホーツク海の近くですが、そこに、犯罪を犯した少年の教育施設「感化院」(→教護院→児童自立支援施設)を創りましたが、その5代めの園長さんでした。西村秀夫先生の友達(後輩)でしたね(『教育力の原点』岩波書店)。

 

 

 

 

 

 生活が陶冶する。私たちは固くそのように信じています。それは、ペスタロッチが教え、留岡幸助が敷衍した教育の原理なのです。教育は、もともと、深く生活に根差したものでありました。

 

 

 

 

 

 力強い文書です。谷昌常さんにお眼にかかったことはないのですが、折に触れて、北海道家庭学校や谷昌常さんの話を、西村秀夫先生が集会で語ったくれたことを懐かしく思い出します。

 最近の教育はどうですか? 

 生活に深く根差しているのでしょうか? 

 人格の陶冶、という教育の目的を目指しているのでしょうか?

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バレバレです

2016-06-03 03:06:46 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
あっ、気付き
  キリストの≪真≫くらい感動的なものはありません。 Young Man Luther 『青年ルター』p204の第2パラグラフから。 &nb...
 

 

  発達トラウマ障害≒愛着障害の子ども達で、犯罪を犯すようになった子どもの、犯罪少年教育プログラムができましたね。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.341の、第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 私どもがショックを受けたのは、誰でも物理的に危険に晒される状況では、自分を攻撃するものの味方になってしまいます。その場合その人たちは、自分自身の中の弱さのしるしには耐えられませんから、人の弱さも許せなくなります。こういう人は、餌食になりそうな人を馬鹿にしてばかりしますから、「バカ死ね、死んで当然」などと口にしがちです。これはデートの時のスキットの時の暴力場面ですね。

 

 

 

 

 ストックホルム症候群っていうんでしょうか? 危険にさらされ続けると、その危険の張本人の味方になっちゃう。

 内省がないと、自分の弱さと向き合うことはできませんし、ましてや、受け入れることなど夢のまた夢。

 そうすると、人の弱さを見ると、アザケリ顔になったり、その弱さにつけ込んで、私利を得ようとしてりすんですね。まあ、そんな状況は、見る人が見れば、一目瞭然、とも知れないでね。バレバレです

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

脳は、その子の物語

2016-06-03 02:14:25 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
本当に≪私≫の相手になってくれる人だなぁっていう感じ
   お母さんは、どこにでもいそうなお母さんになると同時に、1人の赤ちゃんの特別なあ母さんにならなくてはなりません。 The life cycle cpmpl...
 

 

 

 発達トラウマ障害≒愛着障害のジャスティンは、「犬」になりました。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.128、第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 子どもが、落ち着いて、おもしろいと感じて、探りを入れて、ヤッタァと思ったり、失敗と感じたりする時、それと、恐れ、恥ずかしくなり、自分を奪われた時を見ることが出来れば、その子のことをよく分かったと思うことでしょう。その子が十さんにどんな子で、どういう大人になるのかってことが分かるってこと。脳は歴史的な器官ですし、私どもひとりびとりの歴史を物語ります。私どもの天与の恵みも、その発達に相応しい経験と時が得られて初めて、生かされるわけですね。人生の始めに、こういった天与の恵みが生かされる経験は、私どものまわりにいる大人たちが、主にコントロールしていることになるますね。

 

 

 

 

 

 

 さっきのブログの続きでいえば、感性が鋭く、頭の良い大人が、赤ちゃんに関わってくれれば、天与の恵みも生かされやすい

 でもね、バカで、心が病気のために底意地の悪い大人が、赤ちゃんをコントロールしたら、天与の恵みが生かされないばかりか、脳の発達が歪められるばかりではなくて、人生までもメチャクチャにされちゃうわけですね。

 でも、これって、バカで、心が病気のために底意地の悪い大人が関わることが人生がメチャクチャになるのは、赤ちゃんの時ばかりじゃぁない、ってことが、最近の私の大事な経験になっています。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

頭の良い人 バカな人

2016-06-03 01:23:15 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
一人ではできない不思議
   自分のことはいったん脇に置いとくと、見えてくるもの  他者の「声なき声」に応えるためには、日ごろから自分自...
 

 昨日の「あさイチ」で、ジョディ・フォスターさんがインタヴューを受けていましたでしょ。残念ながら私は仕事の都合で見られなかったので、先ほど録画で拝見して感じました。「頭のクリアーな人は、話しもクリアーだなぁ」ということですね。英語も流れるような話ぶり、「立て板に水」の話ぶりに、非常に聴き取りやすい。ジョディ・フォスターと言えば、エール大学出身の天才肌の女優でしょ。俳優は非常に感性が鋭さが求められる職業であると同時に、非常に知的な職業でしょ。さらに体力も必要でしょう。

 ジョディ・フォスターさんが監督をする新作映画「マネー・モンスター」のプロモーション。私が大好きなアメリカ人俳優三人、ジョディ・フォスターさん、ジョージ・クルーニーさん、ジュリア・ロバーツさんが揃ったとなれば、間もなく公開のこの映画をぜひ見て見たい。ジョディ・フォスターさんみたいに、頭の良い人の話って、聴いていると、こちらまで頭が良くなった気がしますし、クリアーになりますから、気持ちまでスッキリしきて、気持ちが良い

 

 逆に、頭が悪い人の話、しかも、心の病気のために、底意地の悪い人の話を聴くと、頭がスッキリしないばかりか、気持ちまでスッキリしなくなる、と言いたいです。でも、自分は自分もちですから、別にそんなバカで底意地の悪い人の影響なんぞは受けません。「あぁ、また人をゴマカそうとして、自分にウソを言ってんだなぁ、しかも、そのことも気が付かないでいるオメデタイ人なんだなぁ」と思うくらい。

 なるべく頭の良い人の話を伺いたいけれども、クッツキ虫になる訳にも行きませんから、頭が良くて真実な人の言葉を、いつでも心の中に生きていきたいものですね。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする