エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

賢いブライアン 続き

2016-11-28 06:57:33 | 間奏曲

 

 

 

 
ルターは受難者?
   法の支配 the rule of law と恣意的支配  法の支配。民主主義の原理の一つだと思われますが、ここで言う「法」とは、基本法、日本では憲......
 

 発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog 「犬として育てられた少年」。p167、第3パラグラフ、5行目途中から。

 

 

 

 

 

ヴァーノン一家は、ブライアンの家の、通りを挟んで向かいにあり、ブライアンはヴァーノン一家の子どもたちとも友達でしたから、ブライアンは地元の噂もいろいろ耳にしていました。メディアやご近所の噂話から、ブライアンの両親は、お隣さんは悪魔教団の性的虐待かもしれない、と解かりました。児童保護局がブライアンを引き取りに来た日に、ブライアンは外で遊んでいましたし、保安官達の車がやってくるのが見えましたから、ブライアンは家に駆け込んで、両親に危ないと言いました。残念ですが、ブライアンはなす術がありませんでした。ケースワーカーらが1歳の弟が転寝していたのを起こして、両親が手錠をかけられ他のを見ているばかりでした。ブライアンは、一番好きなものを持っていってもいいよ、と言われました。ブライアンは聖書を選びました。悪魔教団で育てられなかったことを子どもが示す手掛かりとなる玩具は選びませんでした。

 

 

 

 

 

 お久しぶりのブルース・ペリー教授です。ブライアンは、賢い子。おもちゃを選ばす、聖書を選んだなんてね。

 

 

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インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 人生の品質 

2016-11-28 05:45:43 | 間奏曲

 

 

 

 

 
ストレス解消のために、最初にすること
   日本社会の狂気  昨日は、現代人が、人を大事にできない、ということを抽象的に言った部分。今日はその具体的な部分。 p81第2パラグラフ、11行目途......
 

 

 

 またもや、Chilhood and Society p.249から。

 

 

 

 

 

 でも、ここで、一言、言わせてくださいね。人と自分を信頼する信頼の品質は、最初の赤ちゃんの頃に体験した経験次第ですが、それは、どれだけたくさんオッパイをもらったのか、とか、どれだけ大事にされたのか とか、その量や時間じゃありませんからね。そうじゃなくって、人と自分を信頼する信頼の品質赤ちゃんとお母さんの関係の品質で決まりです

 

 

 

 

 

 毎日サイコセラピーをしていると、ここでエリクソンが教えてくれていることを体験しない日はありません。エリクソンが教えてくれていることを、毎日何度も体験している、というのが真実です。

 人生の品質は、信頼の品質次第、赤ちゃんの時の母親との関係で決まります。そして、これは一生変わらないのが普通です。

 

 

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発達トラウマ研究 東日本震災後に被災地支援に来た「専門家」がいかに偽物かが、改めてハッキリと解かる所

2016-11-28 05:33:45 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
ストレス解消のために、最初にすること
   日本社会の狂気  昨日は、現代人が、人を大事にできない、ということを抽象的に言った部分。今日はその具体的な部分。 p81第2パラグラフ、11行目途......
 

 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.144、第3パラグラフ、8行目から。

 

 

 

 

スピッツァ―はそのプロジェクトを私に任せてくれました。 まず初めに、私どもは、学術論文で報告されていた、様々なトラウマ関係の症状すべてを網羅した評定尺度を作りました。その後で、アメリカ中の5か所で、525人の大人の患者さんたちの面接をして、特定の研究協力者の皆さんが、いろんな一群の症状に苦しんでいないか、調べました。私どもは研究協力者の皆さんを3群に分けました。親などから身体的虐待や性的虐待を子どもの頃にされた人たち、最近になって家庭内暴力をされた人たち、最近自然災害を体験した人たちの3群です。

 

 

 

 

 

 このように、トラウマ研究は、DSM-Ⅲの改定の頃、すなわち、今から30年くらい前、1985年頃には、発達トラウマと、自然災害トラウマを区別して、研究がされていたわけですね。東日本大震災の支援に来た、自称「トラウマ研究者」が、発達トラウマと自然災害トラウマの区別もできないということは、いかに偽物か、いかに不勉強かが、改めて解る所です。

 

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聖書の言葉: 「あわれみ」と「お祈り」

2016-11-28 04:51:07 | 聖書の言葉から

 

 

 
しゃべらない愛着障害の子に、感覚運動セラピーをしたケース
   法の支配 the rule of law と恣意的支配  法の支配。民主主義の原理の一つだと思われますが、ここで言う「法」とは、基本法、日本では憲......
 


 「あわれみ」と「お祈り」というクリスチャンにとって、生きるか、死ぬか、と言った大事なことが、間違っていることが少なくありません。誤解を恐れず、パレーシアに申し上げたんですけど、お腹立ちの方も少なくないことでしょう。ごめんなさいね。そのことが解かる所をご紹介しますからね。

 今宵も、本田哲郎神父様『釜ヶ崎と福音』から。

 

 

 

 

 

 わたしたちは、聖書の教えが「隣人(すなわち社会的弱者)を自分自身のように大切にしなさい」(レビ19章18節)のひとことに要約されていることを知っています(ルカ10章25-37節、ローマ13章9節、ガラテア5章14節、ヤコブ2章8節)。この教えさえ実行できたなら、救いは間違いないことも知っています(マタイ25章31-46節)。しかし、人は知識やたてまえだけでは、なかなか行動に移されるものではありません。わたしたちを行動に踏み切らせてくれるのは、「はらわたをつき動かされる」痛みの共感です。…

 「はらわたをつき動かされる」(σπλαγχνίζομαι スブランクニツォマイ)痛みの共感は、「あわれみ」とはちがいます。「あわれみ」は、こちら側の優位性、安全性が前提になっていることが多く、しばしば軽蔑の思いが潜んでいるものです。路上生活を余儀なくされている人を見て「あわれ」に思う人は少なくありませんが、なかなか行動にむすびつきません。何かしたとしても、「ほどこし」のようなことになってしまいます。

 「あわれみ」は目にしている苦しみに同情するにとどまり「痛みの共感」は苦しみの原因を取り除く行動に向かわせる、と言えそうです。

 

 

 

 

 

 「あわれみ」の人は、日曜に教会で、「○○して下さい」などとお祈りをして、後は神様まかせ…。お祈りは、自分の願いを話すことと誤解しているフシがありますね。月曜からは、いつもと変わらない毎日です。「クリスマス献金くらいしている!」という声が…?

 ところが、「はらわたをつき動かされる」人は、そんなわけにはまいりません。お祈りは、「神さま、お話ください」(サムエル上3章10節)と、神様の声を聴くことになります。そして、月曜日からも、その声に従う毎日です

 どちらにするのか? は、あなた次第。

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