エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

大事にされた感じ、ホッとした感じがないと、発達トラウマ障害(DTD)になる

2016-11-18 08:27:31 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

心には、いつでも朝日がありますよ。皆さんの心にも、ね。

 
大学で、ゼミのコンパができない・・・?
   当事者研究  さっきのETV特集で「生きづらさに向き合って ~ある精神科クリニックの挑戦~」が放送されました。ご覧になりましたか? もしそうでなけ......
 

 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.144、2行目途中から。

 

 

 

 

 

ところがです。大事にされた感じ、ホッとできた感じ、という深みにある思いがありませんと、人の優しさに反応する脳が、発達できません。もしも、人がそうなれば、人はどうすれば落ち着く方法を身に着けることができますか? 自分の身体にしっくりすることが出来ますか? 繰り返しですが、セラピーをする大事な意味が、ここにあります。第5部で、この問いに戻ります。

 

 

 

 

 

 大事にされた感じ、ホッとできた感じ、という深みにある思いがないのが、発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども、大人です。そういう子ども、大人は、人の気持ちも分かりませんから。

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人が「与える人」になる条件

2016-11-18 07:53:56 | エリクソンの発達臨床心理

 

今朝の朝日

 
自分も他者も傷つける「悪い良心」も受け継がれてしまう
   「心を込めて」、が難しい  The Art of Loving 『人を大事にする術』は、第2章と第4章を翻訳しました。残すは第1章と第3章ですが、......
 

  Chilhood and Society p.76から。エリクソンの叡智が輝くところ。

 

 

 

 

 

 貰ったものを受け取る時、自分がしてほしいことを自分のために誰かがしてくれるものだと解る時、赤ちゃんは、自分が「与える人」になるために必要な自分の土台も、育てることができます

 

 

 

 

 

 いま、東電や電通の様な会社も、国や県や市町村も、ウソとゴマカシをやっても、命まで奪い取ることが、普通になっている狂気が横行するのも、赤ちゃんの時に「与える人」の土台を貰えなかったからですね。

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インターメッツォ: 本物の思いやりの在り処

2016-11-18 07:19:26 | 間奏曲

 

 

 

 
反対派、ルター
   道徳的・倫理的敏感さを、ピカピカに!  リンカーンの言葉「私は奴隷にもなりなくなきゃ、同じくらい奴隷持ちにもなりたくない」は知りませんでしたね。で......
 

 

 ヘンリー・ナウェンの『魂の向き』Spiritual Direction、p.113.  

 

 

 

 

 家庭は、いつでも心地よいものじゃありませんし、信頼できる仲間が、いつでも簡単にできるもんでもありませんでしょ。およそ、あらゆる信頼できる仲間内でも、受け止めてもらった癒しも、内心では裏切っていることも、ありえます。 酸いも甘いも噛み分ける思いやりって、こういうところに生まれます

 

 

 

 

 

 信頼できる仲間、家庭を、ナウェンさんは、「理想化」しません。あくまでリアルでしょ。リアルな状況認識をしたうえで、本物の人間らしさ、本物の思いやりが生まれることも、ご存知でしたね。

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アクティヴ・ラーニング、その見捨ての構造

2016-11-18 06:51:40 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
愛着障害のカウンセリング その4 オーブンマインドなセラピスト
   当事者研究  さっきのETV特集で「生きづらさに向き合って ~ある精神科クリニックの挑戦~」が放送されました。ご覧になりましたか? もしそうでなけ......
 

 

 文部科学省のHP(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/__icsFiles/afieldfile/2015/09/04/1361407_2_4.pdf)によれば、アクティヴ・ラーニングとは、「教員による一方向的な講義形式の教育とは異なり、学修者の能動的な学修への参加を取り入れた教授・学習法の総称」と言いますね。これは、「一見良さそう、実は最悪」の典型だと私は考えます。

 実際は、今やっている「一斉授業」を止めて、クラスを小グループに分けて、グルーブ学習してもらうものです。「アクティヴ・ラーニング」と名前は新しいのですが、従来からやっているグルーブ学習を言い換えたものにすぎません。何の変哲もないことを、新しい商品名で売り出そう、と言う「偽装」の臭いプンプン😠

 いま、日本全国、一斉授業に乗れない子どもが多すぎる。文科省も、そのことを知っているし、一斉授業をこのまま続けられないことは解る。なんせ、二項関係が出来てない発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子どもだらけだから、三項関係の一斉授業ができるはずがない

 じゃぁ、それをグループ学習(アクティヴ・ラーニング)にすれば、解決するのか?

 グルーブ学習も、三項関係の中で学ぶことは、一斉授業と全く同じ。むしろ、大人の関わりが希薄になりますから、一斉授業よりも、発達トラウマ障害(DTD)の子どもにとって、不適切です。なぜなら、発達トラウマ障害(DTD)の子どもひとりびとりは、継続的で、計画的な、約束に忠実な大人からの関わりが、何よりも必要だからです。

 グループ学習(アクティヴ・ラーニング)の特色は、一斉授業では、一斉授業に参加しない子どもが目立つけれども、グルーブ学習(アクティヴ・ラーニング)では、学習から外れている子どもが、目立たない、と言うことです。

 看板・名前とは、裏腹に、アクティヴ・ラーニングと言う名のグルーブ学習は、発達トラウマ障害(DTD)の子ども達を見捨てることを、組織的に、計画的に、実施しようとする、最悪の計画(学習指導要領)です

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