エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

現世考: #倫理 と #超越

2017-01-08 13:11:31 | 間奏曲

 

 

 

 
シャンジェ changer と フェア fair
   教育と独立 4訂版  教育は独立のためにあるのか? 鈴木範久先生によれば、内村鑑三が好きだった言葉の一つは「単独之幸福」であったと言いますね。内村......
 

 ウソとゴマカシだらけのニッポン、倫理と超越を見失ってしまっているからです。

 倫理と超越

 難しそうですね。

 でも、佐々木正美先生は、倫理は親から子へと引き継がれるものだ、と言いますね。倫理は、親子が仲良く楽しい時間、ぬくもりを感じる時間を共に過ごすことだと教えてくださいますね。倫理と言う言葉は難しそうですが、親子が温もりを感じる時間を過ごすこと、ご飯を一緒に「美味しいね」と食べることだったら、そんなに難しくありません。本当の大事なことは、難しい響きがあっても、意外に単純です。

 超越も、同じです。それは、「自分のため」ではない生き方をすればいい。わが子のため、昨日のNHKの番組「ばっちゃん」の中本さんではないけれども、「助けて」と言ってくる近所の子どものためでもいい。それが「何のために生きるのか?」の問いに応えること、それが「超越」です。ですから、「ばっちゃん」の中本さんみたいに、助けてと言ってくる近所の子に飯を食わせるのが「超越」です。

 倫理と超越、難しそうだけれども、単純です。

 倫理と超越、単純だけれども、難しい。

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聖書の言葉: 倫理の継承

2017-01-08 11:43:32 | 聖書の言葉から

 

 

 

 
シャンジェ changer と フェア fair
   教育と独立 4訂版  教育は独立のためにあるのか? 鈴木範久先生によれば、内村鑑三が好きだった言葉の一つは「単独之幸福」であったと言いますね。内村......
 

  ウソとゴマカシだらけの今のニッポン。今こそ倫理、人倫の復権が必要ですね。そのことについて、佐々木正美先生が教えてくださるところです。ただし、聖書には、『旧約聖書』にも『新約聖書』にも、「倫理」と言う言葉はありません。(神の)言葉が、もともと「倫理」的だったからだと思われます。『あなたは人生に感謝できますか? エリクソンの心理学に教えられた「幸せな生き方の道すじ」』(講談社)から。

 

 

 

 

 

 祖父母から両親へ、子どもへと倫理は引き継がれる

 

 

 

 

 

 今のニッポンは、両親は祖父母と別れて暮らしている場合が多いし、両親は、子どもを保育所や学校・学童保育・スポーツクラブに預けて、仕事に奪われている場合が非常に多い。家族はバラバラです。見える形で、離婚や別居の形でバラバラの場合もあれば、形は同居でも、心がバラバラである場合もとても多い。

 私どもは倫理・人倫の復権のためには、人と人が≪陽気で楽しい≫関わり、≪陽気で楽しい≫やり取りを回復することが是非とも必要です。

 ひとこと付け加えれば、この親子の繋がりの要、倫理を示す言葉が、またしても、ピスティスでして、「信頼して子どもと関わる」という意味になる訳です。

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インターメッツォ: エリクソンの叡智 : 仕返しよりも、お返しを

2017-01-08 07:44:41 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 

 
ジョアンの人柄
   成功の秘訣  妖怪ウォッチとパワースポットを求める気持ち。今の日本人も、実は、信じられものを探しているんですね。 p98冒頭から。  &.........
 

 今朝のエリクソンも、Insight and responsibility p.232。タイトルは、『本物の課題を見抜く眼と、本物の課題に応え続ける態度』という程の意味で、『…と責任』という感じじゃない。お互い様について、シェークスピアが言ったことの引用部分です。

 

 

 

 

 

 先様を照らす光が、先様に温もりをプレゼントすると、そのお返しに、先様に光のおすそ分けしたご当人にも、その温もりが返ってくるもんですからね。

 

 

 

 

 

 人生とは、上手く出来ているものです。

 仕返しではなく、お返しをして、生きていきたいものですね。

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赤ちゃんの時に大事にされた経験は、ささやかであっても、大きい

2017-01-08 06:35:36 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
MDMA(エクスタシーと言う麻薬)を使えば、パクられる
   ガンディーの行動指針 改訂版  内面まで変わる「救い」に至る争い、ってどんなものでしょうかね。 p239の16行目途中から。    ...>続......
 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.154、第3パラグラフから。

 

 

 

 

 

 エピジャネティックスで一番引用される経験の1つは、マックギル大学の研究者、マイケル・ミーニーでした。マイケル・ミーニーは、ネズミの赤ちゃんとその母鼠を研究した人です。彼が発見したのは、生まれてから12時間の間に、母ネズミが子ネズミたちをなめて身繕いをどれだけしたかが、ストレスに反応する脳内の化学物質に障害影響を与え続け、1,000以上の遺伝子の形を変えてしまう、ということでしたね。母ネズミからよくなめてもらった子ネズミたちは思いやりがとぼしい母ネズミに育てられた子ネズミたちに比べて、勇気がありストレスに晒された時に出るストレスホルモンのレベルが少ないのです。大事にされた子ネズミは、大事にされなかった子ネズミに比べて、落ち着きを取り戻すのも早いんです。しかも、それは生涯変わりません。大事にされた子ネズミは、大事にされずに来た子ネズミたちに比べて、海馬の繋がりが活発でしたし、ネズミの仲間にとって大事なスキル、たとえば、迷路の中で道を見つけ出すスキルが高かったんです。

 

 

 

 

 

 赤ちゃんの時に大事にされた経験が、子ネズミたちにとってさえ、これほどまでに大事なことが解かりました。それでも、子ネズミよりも複雑で繊細だろう人間にとっては、赤ちゃんの時に大事にされる経験がいかに大事か、ということになりますね。

 1)勇気がある、2)ストレスホルモンが少なくて済む、3)落ち着きがある、4)海馬の発達が良い、5)生きるためのスキル獲得が良い、という点で、赤ちゃんの時に大事にされた経験が生きてくる、ということらしい。

 

 

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