新しい関係、新しい在り方が生まれる時 改訂版
一生懸命、一途な道 日本人はconformism 同調主義。みんなと同じでなければなりません。日本人ほど制服が好きな人種も少ないでしょう。制服を......
大竹しのぶさんのファミリー・ヒストリー。多くの方がご覧になったみたいですね。私のこのブログにもたくさんの方がアクセスして下すって、いつもの3倍ぐらいの1,000人以上の方にご覧いただいたみたいです。特に、「貧乏だけど幸せだった」という大竹しのぶさん 洗礼名はマリアを御覧下さった方が多かったみたい。
大竹しのぶさんのお爺さん、吉川一水(かずみ)、お婆さんの、旧姓西澤八重さん、ともに、内村鑑三の聖書集会に出ていたようです。でも、吉川一水は2度目の結婚で、西澤八重は3度目の結婚で、2人は夫婦になった、ということが初めて今日解かりました。永澤八重さんは、夫となった山内権次郎と共に、キリスト教社会主義に邁進することになります。幸徳秋水らとアメリカは、サンフランシスコにわたったと言います。そこで1人の娘を生んだらしい。しかし、そこで山内権次郎は客死。八重は帰国し、短い再婚と離婚を経て、吉川一水と再再婚したらしい。吉川一水は、現在の尚絅(しょうけい)学院大学の前身、仙台の尚絅女学校の教員になったそうです。しかし、その後は、無教会の独立伝道者になって、一生を全うしたと言いますね。しかし、それは「非戦と清貧」の生活です。八重が針仕事などで家計を支えたようですね。いまでも女性は稼げませんでしょ。明治・大正の女性が稼げなかったのは、今の比ではないでしょう。
その四女が、大竹しのぶさんのお母さんのゑすてる(えすてる)さんです。お父さんの大竹章雄(ふみお)さんは、高校の教師もしていたそうですが、結核であまり働けません。ここでも働いて、働いて、働いて、稼いだのは、ゑすてるさんだったそうですね。
私が一番印象に残ったのは、「デザートの時間」です。夕食後、章雄お父さんと子ども等が、外で、せせらぎや風や…を感じる時間を共にしたそうですね。レイチェル・カーソンがさんが言う、the sense of wonder 不思議を感じる心 ですね。
大竹しのぶさんの女優としてのお仕事も、この「デザートの時間」の基があって初めて実現したものだと、強く感じましたね。
働きづめで現在94歳のゑすてるさん。普通だったら、「こんなに私ばっかり苦労させられて…」と愚痴の1つも出そうなものですよね、しかし、実際には、「日本一幸せなおばあちゃん」と言っているそうですよ。
八重さん、ゑすてるさん、そして、大竹しのぶさん、3人に共通するもの、それは、キリスト教、と言うよりも、the sense of wonder 、不思議を感じる心の方だ、と私は申し上げたいと思いますね。
それは、八重さんの2度目の結婚で生まれたお子さんの子ども、自分の家族のことを探していた、大竹しのぶさんのいとこにあたる杉野敏子さんが、自分のお婆さんと、大竹しのぶさんのお婆さんが一緒で、しかも、そのずっと解らずにいた、八重お婆さんがアメリカにわたっていたこと、そうとは知らずに自分は英語の教員をしていたことに思いを重ねた時に、思わず「すごいですね。…ほんと不思議」と語っていることに表れていましたでしょ。
人生の不思議・ワンダー、と、人生のすばらしさ・ワンダフル。