高速道路を逆走する、自動車が建物に突っ込む、通学中の子どもの列に自動車が突っ込む…。
年寄りの免許証は取り上げた方が良い、そういう議論がまた起こるのでしょうか?
あるいは、違法ドラックでも、バカがやって、運転したんだろう、違法薬物の取り締まりを厳しくして、その刑罰を厳罰化した方が良い、そういう議論にまた流れるのでしょうか?
でも、私は別の見方をしたいと思うんですね。
毎日子どものサイコセラピーをしていますでしょ。すると、かなりの数の子ども、小学生から高校生に解離、転換症状が見られるんですね。意識が「今ここ」にない状態です。私たちでも、時々ポオってすることってあるでしょ。私なども、「いつもボヤっとしている」などと言われることが多いのですが、「ヤボ(谷保)生れ、ヤボ(谷保)育ちですから…」などとボヤケタ言い訳をしています。
発達トラウマ障害(DTD)の子どもの内、かなりの子どもに解離、転換症状があります。解離、転換症状のひとつに、解離性遁走というものがあり、これは夢遊病者然として、遠出をするものです。私は、高速道路逆走、建物への突っ込み、児童の列への突っ込みの一定程度が、発達トラウマ障害(DTD)の大人の解離性遁走だとみています。
ニュースや新聞では、一行も一言も言いませんけれども、違法薬物、違法ドラッグ、認知症だけではなく、発達トラウマ障害(DTD)に伴う解離も、意識のないまま自動車の暴走させることで、死傷事故を起こしているかもしれない、ということを、私どもは覚えておきたいものですね。