エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

インターメッツォ : 天国の国籍

2016-05-26 08:03:44 | 聖書の言葉から

 

 

 
山下義隆さんの生きる技法 改訂版
   今の日本の社会にウソとゴマカシが多いのは、親子関係で・・・    権力者のウソ ウソと...
 

 大ウソつきのバカ男、の後は、一番ウソのない生活を、一生涯心掛けた男、内村鑑三の言葉がふさわしいでしょう(岩波文庫『宗教座談』より)。

 

 

 

 

 天国の市民は、赦されし罪人であります。

(ただし、下線は、原文では傍点[```])

 

 

 

 

 

 この前段で、組合教会、監督教会など教会で、洗礼式に出て、日曜日ごとに教会に行く人は、教会員であっても、キリスト者ではない、と内村鑑三は言います。「彼らは俗人の上に少しく宗教のペンキを塗ったくらいの者」と明快です。中には「本物」もいるでしょうけれども、100年前の(正確には116年前)の文書は、現在も生きているものですね。

 この「許されし罪人」とは、内村から数えて3代めの、先日インターメッツォで取り上げた、神谷美恵子さんの言葉にも、同じ精神が流れていますよね(インターメッツォ : みにくい自己にすぎなくても)。

 

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毎日甦る 嫌な気持ち

2016-05-26 06:41:31 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 
絶望のどん底 改訂版
  ルターでも、ありのままを認めていただけないと間違っちゃってた。間違ってた時には、深い憎しみを抱いていたと言いますね。ルターでもそうなんですから、間違いちゃうと...
 


 

 「発達トラウマ障害≒愛着障害」と診断・アセスメントすることの大事さを、改めて考えていただけたらいいですね。発達トラウマ障害≒愛着障害の子どもは、人付き合いを避け、表情に乏しい抑制タイプと、あるいは、誰彼かまわず関わるけれども、怒りを爆発させやすい脱抑制タイプがいます。いずれも、不信が強く、やり取りがなく、人の気持ちが分からないことの反映です。

 今朝も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : defelopmental trauma disorder)をDSM-にハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の47目。

 今朝は、妥当性と信頼性の章の18日目。

 

 

 

 

(e)発達トラウマ障害(DTD)が、PTSDのそれぞれの(訳注:3つの)症状から少なくとも一つの症状が必要なことは、発達トラウマ障害にある、発達上の様々な障害に対して、トラウマを負わされた後で繰り返しストレスがかかっていることを反映しています。ただし、すべての発達トラウマ障害のケースで、PTSDが合併している、ということではありません。

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害の子どもの場合、PTSDの3つの症状、すなわち、回避(トラウマの元になっている、人を避けること)、過覚醒(不眠、トリッガーがたくさんある、集中力がない)、再体験(嫌な記憶、嫌な感情[怒り、不快感、悲しみ、独りぼっちな感じなど]が、不意に繰り返し現れること)の中で、3症状すべてがある場合も少なくありませんが、それよりもはるかに多いのが、1つか2つの症状があるケースが多い。   

 臨床的に、一番多いと感じるのは、怒り、不快感、悲しみ、独りぼっちな感じなど、嫌な感情の再体験ですね。

 

 

 

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学校が発達トラウマ障害≒愛着障害の子どもを虐待しているニッポン

2016-05-26 03:01:36 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
魂の中核
  人は1才を過ぎたあたりから、あるいは3才、4才になってからの人もいますが、1人立つことを学ぶと、視界は360度効きませんから、前や後ろなど、いろいろな位置関係...
 

 ジャスティンも、ケダモノ以下の扱いを受けていたわけですね。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.126の第2パラグラフの9行目途中。

 

 

 

 

 

ジャスティンは、重度の肺炎の治療を受けていたわけですね。しかし、ジャスティンは、すべての治療に抵抗し、人の気持ちを掻き毟る程まで、押え付けられなけらばなりませんでした。ジャスティンは、点滴という点敵を引き裂き、スタッフに喚き散らし、自分の給食を投げつけました。この病院で精神病棟に一番近いのは、小児集中治療室(PCIU)でしたから(患者に対して職員の配置は、とても高かった)、ジャスティンは、部屋を移されました。そこには、急ごしらえの小屋がありました。いったんその小屋に入れられるや、その少年は、糞尿や手の届く物なら何でもは投げたのです。それが、当時は精神病棟と呼ばれていた時代です。

 

 

 

 

 

 ひどいもんですね。精神病院が家畜小屋と同じなんですからね。精神病の人が、いかにケダモノ以下の扱いを受けていたか、改めて分かる所でしょう。医療が虐待をしていたわけですね。

 でも、これは昔話ではありません。

 いま、発達トラウマ障害≒愛着障害の子ども達は、学校でも、児童施設でも、ルールや日課を強制されるような関わりが主流です。これは、繰り返しですが、アメリカ精神医学界、および、アメリカ子ども虐待専門家協会が禁忌、やってはならないことしている、強制的な関わりなんですね。いまニッポンにいる発達トラウマ障害≒愛着障害の子ども達は、税金を使って、虐待されている、と言えるのが現実です。

 

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癒しの始まり

2016-05-26 01:23:49 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
山下義隆さんの生きる技法 改訂版
   今の日本の社会にウソとゴマカシが多いのは、親子関係で・・・    権力者のウソ ウソと...
 

 

 

  発達トラウマ障害≒愛着障害の子ども達には、恥の幾重にもなる鎧を外す、明確な手立てが必要です。セラピーなしには回復はありません。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.339の、最後のパラグラフから。

 

 

 

 

 

 私がいろいろな学校に、演劇集団「都市開発」の多文化合唱団の人たちと訪問し始めました。そこには、舞台監督1人、プロの演劇教師4人、音楽家1人も一緒でした。演劇集団「都市開発」は、学生が毎日出くわすいろんな問題を描いたスキットをいくつか作りました。仲間はずれ、嫉妬、競争心、怒り、家族の諍い。高学年向けのスキットは、デート、性病、同性愛嫌い、イジメのような問題も取扱っています。

 

 

 

 

 

 子ども達に感情移入できるような、日常生活のいろんな場面、しかも、子ども達が悩んでいるであろう課題を描く。当然自分を投影して舞台を見るでしょう。しかし、心の中で、無意識裡に、自動運転でやっていることを、眼の前で、意識的に、より客観的に見ることができる

 自己理解、自己受容、内省、そして、癒しの始まりです。

 

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インターメッツォ : 大ウソつきのウソ

2016-05-25 08:32:00 | 聖書の言葉から

 

日没間近

 
「一緒に遊ぼっ」 ∵遊び=祈り
  先日見たハローhalo、日暈(ひがさ)、ないし、単に暈(かさ) 綺麗ですね  ウソだらけ、ゴマカシだらけ の日本&...
 

 

 いつもは、インターメッツォは、参考になる、肯定的な言葉を取り上げてますけれども、今朝は、反面教師のことばですね。最近であった大ウソつきの発言から。男性か女性かは、想像にお任せします。

 

 

 

 

 

 「ウソをつくのは止めましょう!」

 

 

 

 

 

 

 大ウソつきは、ウソを表情一つ変えずに言えます。ウソを平気な顔して人に言わせます。どんな人物かは、想像にお任せします。

 日没間近なのは確かでしょうね。

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