梅雨があけ暑さもこれからが本番ですね。
さてイヌリンというものをご存じでしょうか。
あまり馴染みのない言葉ですが、自然界の植物に含まれる食物繊維
ファイトケミカルスの一種で食事から自然に摂取している成分です。
イヌリンは特にごぼうや菊芋などに多く含まれる食物繊維で、
多糖類にも属するため甘みもあり甘味料としても用いられます。
実はアガベシロップの原料リュウゼツランにも多く含まれています。
性質は腸内で水分を吸収し、ゲル状になり、
一緒に摂った脂肪や糖質の吸収を抑える働きを持ちます。
またイヌリンは人間の持つ酵素では消化する事が出来ない為、
消化吸収されずに体外に排出されます。
糖質や余分な脂質、その他の老廃物などを絡め取り腸内を掃除、
さらに体内に消化吸収されないイヌリンはカロリーを含まないのと同じなので
ダイエットにも最適です。
最近アルマテラのアガベイヌリンを色々試しています。
粒子が細かく、ほのかな甘みはありますがほとんど味がなく、水にもすっと溶けるので、
飲み物や、ヨーグルトなどに混ぜて摂ることができますし、ご飯を炊く際に加えたり、
汁物やドレッシングなどに混ぜたり、その他お料理やお菓子作りに手軽にプラスできます。
毎日の食事にプラスする事で自然に腸内をデドックスできるのが嬉しいですね。
そこで今月のレシピはアガベイヌリンを使ったハワイアンデザートハウピアをご紹介します。
ハウピア(Haupia)はココナッツミルクを使ったハワイの伝統的なプリンで、
Hauが「固める、冷やす」、Piaが「タシロイモ」の意味です。
ココナッツミルクをタシロイモのでんぷんで固めて作りますが、手に入りにくい為
一般的にコーンスターチが代用されています。
ご紹介するレシピは炭水化物であるコーンスターチの使用量を減らし
アガベイヌリンを使う事でカロリーを抑えられるダイエットデザートになっています。
またイヌリンの保水効果で口当たりも滑らかなハウピアに仕上がっています。
暑い夏、南国のデザートでパワーアップですね!
ぜひお試しください。
アガベでハウピア
<材料 5人分>
ココナッツミルク1缶(400ml) + 水 100ml
アガベシロップ 大さじ4
コーンスターチ 大さじ3
アガベイヌリン 大さじ2
パイナップル、キウイ、マンゴー、ラズベリー、ブルーベリーなどお好みの果物 適宜
ナタデココ 1缶
フィンガービスケット 5本
ミント 適宜
※左が右がアガベイヌリン。
<作り方>
①鍋にアガベイヌリン、コーンスターチを入れざっと混ぜてから水を加えて良く混ぜる。
②アガベシロップ、ココナッツミルクを入れさらに良く混ぜる。
③ 鍋を弱火にかけ焦げない様に、ゴムべらで絶えず鍋底からかき混ぜる。
軽く沸騰してのり状になり、十分に火が通ったら火を止め、
そのままかき混ぜて粗熱を取る。
④容器に流し入れ冷蔵庫で冷やし固める。
⑤容器から取り出し3cm角に切り、パイナップル、キウイ、マンゴー、
ブルーベリーと共に器に盛り付ける。
※ナタデココ、パイナップル、ハウピア、果物の順にパフェのように盛り付けても良い。
<レシピ提供:柳瀬真澄>