脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

反論その1

2008年09月02日 | 高次脳機能障害

 8月29日のきょうの健康でのQ&Aで

脳脊髄液減少症の高次脳機能障害に対するお答えに

対する、私の疑問、質問、反論その1です。

蜂須賀先生のお言葉の

「脳脊髄液減少症そのものは、

 高次脳機能障害と全く同一ではありません。」

とはどういう意味でしょうか?

脳脊髄液減少症の症状は身体症状もあるため、

高次脳機能障害の症状とまったく同一ではないということですか?

 

「脳脊髄液減少症は高次脳機能障害と全く同一ではありません。」という表現を

高次脳機能障害を引き起こす可能性もある脳梗塞という病名に当てはめるなら、

この言い方を同じように当てはめると、

「脳梗塞はそのものは高次脳機能障害と全く同一ではありません。」

 

ということになってしまい、理解できません。

 

脳梗塞の後遺症のひとつの症状として、

高次脳機能障害が出る可能性もあるように、

 

脳脊髄液減少症の症状のひとつとして

高次脳機能障害という症状が出る可能性もあるのです。

 

それとも

「脳脊髄液減少症の高次脳機能障害は、

脳に傷のある一般的な高次脳機能障害の症状とは

全く違っていて、同一ではありません。」という意味ですか?

 

もし、そういう意味でおしゃったのだとしたら、

それは違います!!。

 

高次脳機能障害の程度こそ、

脳脊髄液減少症の方が軽いかもしれませんが、

脳脊髄液減少症でも

脳に傷のある高次脳機能障害の方と全く同様の

・記憶障害

・注意障害

・社会的行動障害

・遂行機能障害    がでます。

さらに言語障害もでますし、

方向もわからなくなり道にも迷います。

本当にいろいろな高次脳機能障害がでるのです。

本当なんです。

 

程度に差こそあれ、障害のタイプは

脳に傷のある方と同一といって

いいと思います。

ただ、脳に傷のある方と違っていると思う点は、

脳に傷がないために、

・症状が一定に固定していないことです。

もうひとつは、

・脳に傷がないために、治療で

 高次脳機能障害がきれいに回復する可能性があることです。

さらに私の体験から言えば、

高次脳機能障害が最初はほとんどないか、軽くても、

 

脳脊髄液漏れが正しく診断されないままの状態で

放置された時間がたてばたつほど、

それまでなかった新たな高次脳機能障害の症状が出てくるなどして、まるで認知症のように、進行するかのように感じてしまうことです。

(そのため、若年性認知症と誤診されている方がいるのではないかと思っています。脳脊髄液が漏れたまま、高齢になればなるほどさらに認知症のようになり、投薬治療の対象とされているのではと思っています。治る可能性のある方は、正しい診断と治療で治してさしあげてほしいと思います。)

 

さらに、症状が一定に固定しないということは、

脳脊髄液減少症の高次脳機能障害は、

(人によって、受傷した脳脊髄液漏れの場所や量によっても違うとは思いますが、)

私の場合は、いつも、ひどい高次脳機能障害があるわけではなく、脳脊髄液減少症の体の症状同様

高次脳機能障害の症状が一定せず、

日々変化し、症状が良くなったり悪くなったりと

非常に波がある事です。

 

ついさっきのことをすっかり忘れて

仕事や日常生活上の失敗をしてしまう、

ひどい記憶障害が出ることもあれば、

 

それほどひどくなく、ほとんど普通で

日常生活に不便を感じないこともあるなど、

脳脊髄液減少症の身体症状同様に

高次脳機能障害の症状も固定していないのです

つまり、

これらの固定しない高次脳機能障害を、

固定した一定の高次脳機能障害を検査する目的で作られた

検査方法では、

正しく検査、診断できないと思います。

 

数年前、まだ認知症という言葉がなく、痴呆症と

言っていたころの、

認知機能が時として、正常と異常が入り混じった状態の

「まだらぼけ」の状態の人を考えてもらうと

 

脳脊髄液減少症の高次脳機能障害は

理解しやすいかもしれません。

 

まだら呆けの人は

日常生活では、時々いろいろと異常なこと、不便なことを引き起こす認知機能の低下が時々現れていても、

それがいつもではなく、

一定のきまった日時のある一時の検査時には

何を質問しても、検査しても正しく答えるなどして、検査結果では異常が認められず、見逃されることが多くあります。

その認知機能の異常を正しく診断することが大変難しいのと

非常に似ていると思います。

現在の認知症の方が、まだ症状が軽いうち、

本人や家族が異常を感じて医師を受診しても、正しく診断されず、

症状が悪化してからやっと診断されるのにも、

これらの正常と異常が入り混じった状態の中の

病的な部分を見抜けないためと思われ、その点でも、似ていると思います。(NHKスペシャル、認知症、なぜ見逃されるのか

神経内科の先生のブログ

 

高次脳機能障害にかかわる先生方には、

脳脊髄液減少症の高次脳機能障害を

正しく検査する目的で作られた

新たな検査方法を考えてほしいと思います。

 

そして、患者の訴えを正しく診断し、

脳脊髄液減少症患者の

高次脳機能障害の回復のために

今まで脳外傷や脳疾患の方がたの高次脳機能障害の治療やリハビリで培われた知識と経験を

どうか、脳脊髄液減少症患者にもお貸しください。

 

また、脳脊髄液減少症の病名発覚後も、

ブラッドパッチ治療後の、長い闘病生活中も体の数々の苦しいし症状に加え、

高次脳機能障害による事故やトラブルの回避のために

患者や家族の相談に乗ってくださったり、アドバイスをすることにお力をお貸しください。

また、リハビリ医の皆さんや、理学療法士、作業療法士の皆さんも、脳脊髄液減少症のことを深く学んで、

身体的、脳機能的な症状の改善に、

どうかいろいろとお知恵をお貸しください。

どうかよろしくお願いします。

   

お知らせ

今夜9月2日に高次脳機能障害のパラリンピック選手アンコール放送があるようです。9月9日(火)にも再放送があるようです。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする