脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

反論 その3

2008年09月06日 | 高次脳機能障害

8月25日のNHKきょうの健康Q&Aで

司会者が最後に、こう聞きました。

 

 Q「では、この方は脳脊髄液減少症に

高次脳機能障害も、重ねてあるかもしれないケースだということですね。」

 

すると、蜂須賀先生は

 A「そうです。」

とおっしゃっていました。

一見うまいまとめであり、何の問題もない会話のようにも聞こえますが、

脳脊髄液減少症の高次脳機能障害に苦しんできた私には、

ちょっと違って聞こえました。

 

それは、

まるで、脳脊髄液減少症という怪我とは別に、

たまたま

脳外傷も合併して負ってしまっている場合に限り、

高次脳機能障害も起こしている可能性がある、

というようなお考えに、私には聞こえてしまったのです。

 

もし、そういう意味なら、

 それは、違います!。

 

脳脊髄液減少症という怪我に、

たまたま脳外傷による高次脳機能障害も

合併してしまっている方がいる場合も、

確かにあるかもしれませんが、

 

一般的な脳の検査の手順から言えば、

まず、MRIやCTなどで、

脳の異常が画像に現れる病態から先に、医師は発見し、

診断しますから、 

 

脳脊髄液減少症と先に診断されて、

あとから、脳外傷があったことがわかるということは

あまりないと思われます。

 

むしろ、

先に脳外傷とわかって、そう診断された方の中に、

脳脊髄液減少症の見逃しがある可能性の方が

高いのではないかと、私は危惧しています。

 

脳外傷の後遺症の治療やリハビリを受け続けたとしても、

もし、脳脊髄液漏れもあるのを見逃して、

何の治療もされていなければ、

高次脳機能障害や、体や精神のさまざまな症状は消えないと思うのです。

 

なんども言いますが、

ここにも書いてあるように、

 

脳脊髄液の減少という結果、

その症状のひとつとして

高次脳機能障害が起こる可能性が

あるのです

 

「もうひとつの障害」「もうひとつの怪我」という

別の病態が加わったと、とらえるのではなく、

脳脊髄液減少症の症状のひとつとして、

高次脳機能障害が起こり得ることを、

どうかご理解ください。

 

脳に傷がない脳脊髄液減少症患者の

高次脳機能障害も

確かに存在しているのです。

 

脳に傷がないからといって、

高次脳機能障害に苦しむ患者たちを「異常なし」と切り捨てずに、

治るための医学的支援を、

脳脊髄液減少症患者にも、どうか分けてください。

 

脳脊髄液減少症は、身体的精神的にさまざまな症状がでます。

 

脳脊髄液漏れを起こしている場所や、

漏れを起こしている箇所の数や、

漏れの量や、

放置され続けた期間や、

それぞれの見えない怪我の程度、

その日の気圧の変化などによって、

 

症状は人によって、日によって

さまざまな程度、組み合わせになるのではないかと

私も、考えています。

 

また、脳脊髄液減少症で、起こる症状は、

自分の事故からの過去の経過を振り返ると、

 

漏れの少ない人、多い人、

事故からあまり放置されていない人、

事故から何年も何十年も放置された人では

症状の数も程度も、違いがあるのではないかと思います。

 

 ですから、

脳脊髄液減少症の患者すべてに、

深刻な高次脳機能障害が起こるわけではないかもしれませんが、

少なくとも私の体験では、

脳に傷がなくても、脳脊髄液漏れだけで、

深刻な高次脳機能障害を引き起こします。

 

 脳脊髄液減少症の研究が進み、

より早く症状を回復させる治療法が開発され、

脳脊髄液減少症の症状の知識をすべての医師が持ち、

早期発見早期治療に

すべての医師たちが真剣に取り組んでくだされば、

 

真の原因が、脳脊髄液漏れである患者さんたちを

早い段階で見つけ出すことができると思うのです。

 

物忘れがあっても、

いくら検査しても脳に傷がないために

「異常なし」と放置されて苦しんできた患者さんや、

 

慢性的な激しいだるさや、全身の不可解な痛みなどに苦しみ、

検査しても原因がはっきりしない患者さんたちの

 

真の原因が

もし、脳脊髄液減少症であった場合、

 

根本原因である、

真犯人の脳脊髄液減少症の治療をすることにより、

症状を軽快させたり、回復させたることができる

可能性もあるのです。

 

多くの患者さんの、症状の回復と、

苦痛からの解放と、人生の質の向上のためにも、

まずは、

脳脊髄液減少症のことを広く世の中の方に知っていただき、

ご理解いただき、

 

多くの人の知恵と力で、研究を進め

この病態を解明して、よりよい治療法を開発し、

一人でも多くの患者たちに、

一日も早く救助の手を差しのべてほしいと願っています。

 

 

 

 

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