脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

脳卒中そっくり病

2009年06月03日 | 他の病名との関連性

脳脊髄液減少症でも、

脳卒中そっくりの症状がでます。

以下は脳卒中ではなく脳脊髄液減少症の私が

経験した症状の一部です。

 

ろれつがまわらない。

言葉がうまく出てこない。

③言おうと思った言葉とは違う言葉が出てくる。

相手の言葉の意味が理解できない。

⑤物が左右に細かく揺れて見えたり、物が二重に見える。

⑥ゆらゆらふわふわめまいがする。

⑦力が入りにくく立ち上がりが困難になる。立ち続けていることができなくなる。

⑧足に力が入らない、膝折れ、足首がブラブラになるなどの症状や、床がフワフワに感じる、床までの距離がわからないなどの感覚の異常により、フラフラとして歩行が安定しない。

⑨さらに、足がもつれる、足が前にでにくい、などの歩行障害。

⑩今まで経験したことのないような頭がカナヅチで割られるような激しい頭痛がする。

異常な眠気、頭重感のため、意識が朦朧としたような感じになる。

顔の半分や、体の片側の手足のシビレ、違和感、マヒ感、感覚の異常。手足に力が入らない。

(脳脊髄液減少症の場合は、左右どちらか一方だったり、両方だったり、その日によって違ったり、症状が出たり消えたり、医師に教科書的にありえないといわれるような不思議なマヒなどが出たりする。)

⑬怒りっぽくなる。

 

まだまだ、あります。

 

どうですか?

脳卒中の患者さんの症状に似ていると思いませんか?

でも、医学の教科書にも、

これらの症状は「脳卒中を疑え!」とは書いてあっても、「脳脊髄液減少症を疑え!」とは書いていないはずです。

 

私はこれらの「脳卒中そっくり症状」が出るまで、

ひどい肩こり、不眠や、首や背中の痛み、生理不順、生理前の激しい頭痛激しいだるさ、風邪を引きやすく治りにくいなどのいわゆる不定愁訴ばかりがめだち、

整形外科や婦人科、内科などを受診し続けていた私でしたが、

これらの脳卒中そっくりの症状が出てきてはじめて、

「これは脳の病だ」と自分で気づき、

はじめて、脳外科を受診しました。

 

でも脳は脳でも、脳血管障害や脳腫瘍など

脳自体の病気ではなく、

まさか、脳の周りの脳脊髄液が漏れて減少していた

「脳脊髄液減少症」だったとは

その病態の存在に世界中の誰もがまだ気づいていなかった当時は

症状も病名も、

「医学の教科書」にも、ましてや「家庭の医学」の本にも載っているはずもなく、

私が気づけるはずはありませんでした。

 

でも、当時、私が自分で気づいた

「これらの症状の原因は脳だ。」ということはだいたい当たっていたわけで、

私の体が自分を救いだそうとするこれらの気づきの能力は、

後に、自らを「脳脊髄液減少症」という、私を苦しめ続けていた真犯人に導きました。

人間の持つ、自分を救い、生きる方向へ導く本能のすごさをつくづく感じます。

 

その当時受診した脳外科では、

私の「脳卒中そっくり症状」から

脳血管障害を疑われました。

でも、MRIなどの詳しい検査でそれらしい異常が見つからないために、

最終的に、

「ストレスのせいの精神的なものでしょう」、

「異常なし」、されて終わりました。

 

脳脊髄液減少症の病名がない時代でしたから、

もちろんそれもしかたがありませんが、

 

私のこれらの経緯から、

こういう「脳脊髄液減少症」の見逃しが

脳外科や他の診療科でも、

今も起こっていると推測します。

 

脳卒中そっくりの症状が出ているにもかかわらず、

一般的な脳MRI検査で「異常なし」とされている方の中に、

実は

「脳脊髄液減少症」が原因での

症状の患者さんが潜んでいる可能性がある思います。

 「脳脊髄液減少症」で、

「脳卒中」にそっくりな症状が、突然でることもあることを、くれぐれもお忘れなく。

 

脳脊髄液減少症という真犯人

だまされないよう、見逃さないよう、

医師の皆様も、

患者さんもくれぐれもご注意ください。

 

脳脊髄液減少症は、

脳卒中と似たような症状が出て、患者が苦しむにもかかわらず、

脳卒中ほど、重要視されず、深刻視されず、

世間も医学もまだまだ脳脊髄液減少症には関心が薄く、

治療体制も支援対策も整っておらず、

早期発見治療の重要さにもまだまだ

気づかれていません。 

さまざまな症状がつらいわりに、

誰にも理解されにくく、誤解されやすく、正しい病名に気づきにくく、診断にも治療にも至りにくく、

いろいろな意味で本当に他に類を見ないほどの、

「人がその人らしく生きる権利」破壊するほどの、

理不尽な病(見えない怪我、見えない事故後遺症)だと

私は思います。

 私のような

交通事故で見えない怪我を負い、

その後も誤解されながら理不尽な人生を送るような被害者、患者は

今後出してほしくないし、増やしてほしくありません。

 どうか、国や自治体、医学界の

一刻も早いご理解、ご支援を

よろしくお願いします。 

 

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