脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

アルコール依存症と脳脊髄液減少症の類似点

2009年06月23日 | 他の病名との関連性
今週のNHKきょうの健康で
アルコール依存症について放送されます。

昨日は「決め手は早期発見」が放送されました。


私はかねてから、
アルコール依存症と脳脊髄液減少症では
共通点が多いと感じています。

私の考えるその二つの病の類似点について、
列挙してみたいと思います。

①、これらの病気が原因で、二次的に、心や体にさまざまな症状や病を出現させるのに、もともとのその病気の本体が見逃されやすいこと。

(脳脊髄液減少症でも、それによって、さまざまな臓器や脳に障害をもたらしますし、社会生活においてさまざまな問題につながったり、家庭が崩壊したりすることもあります。)

②、患者の訴える体の症状や心の症状の治療のみで、
それらの原因となっている「大元の病気」の存在と、
その治療の必要性に、患者本人も医師も家族もなかなか気づけないこと。

③、本人も家族も医師も「そんな病であるはずがない。」と、否認する、
「否認の病」であること。

④、周囲が「この病ではないか?」とたとえ気づいても、本人の「否認」の前に、
介入が難しいこと。

⑤、そのために、本人が底つき体験しないと、
病の根本治療に取組もうとせず、大元の病気の治療が遅れること。

⑥、がんと同じ大変な病気で、
早期発見、早期治療が大切で、放置されれば、じわじわと患者の心も体も蝕み、
「サイレントキラー」と言ってもいいほどの大事に至る可能性もある病なのに、
そういう認識が社会にも医師にも乏しいこと。

⑦、命にかかわる大変な病を抱えた患者なのに、外見ではそう見えないこと。

⑧、外見で、「命の関わる深刻な病をかかえた人間に見えない」ということは、
周囲に病院として重要視されず、
命にかかわる状態になるまで、ほったらかしにされかねないという危険がある病であること。

⑨これらの病を重要視し、専門的に患者治療に情熱を傾けてくださる医師が少ないこと。

⑩、がんと同じで、長期的な闘病に及ぶことがあり、その間、
専門医と家族の協力が必要な病なのに、そういう認識も社会一般にも薄いこと。

⑪、早期に発見治療がなされず、放置されると、
その病によって、仕事ができなくなったり、家事や子育てができなくなったり、精神的にも健康でなくなったりして、さまざまな社会問題につながりかねず、
家族をも巻き込み、家庭崩壊など、
患者の人生に悪影響を与える病であること。

⑫、病によって起こる、それらのことのうち、
精神的な症状や、行動、社会的な問題などは、
まるで、その本人の性格、本人の問題のように周囲には誤解されやすく、

患者が「なまけもの」「だらしがない」と責められて、
病によるものであるという認識が患者の周囲の人たちになく、
患者が適切な医療、支援を受けられないこと。

⑬、患者や家族に最初に相談される地域の医師たちが、
これらの病のことを、不勉強だったり、誤解していたり、軽くみる医師も多く、
患者を正しく診断し、適切に専門医につなげる医療の連携体制が整っていないこと。

⑭、他の深刻な病、難病などに比べて、これらの病の正しい知識や理解が遅れ、
社会の充分な支援に恵まれていないこと。

以上、

でも、アルコール依存症よりも

脳脊髄液減少症のほうが悲惨だと思います。

何しろ、医学の教科書にも詳しい症状は載っていない病態なので、
医師も看護師もその他患者に手をさしのべるべき関係者のすべてが

学校で全く
脳脊髄液減少症のことを学んできていないのですから・・・・・。

こうした類似点のある二つの病ですが、
反対に、
この二つの病のまったく違う点は

アルコール依存症は、本人の「飲酒という嗜好や生活習慣」がきかっけで
ひきおこされやすいですが、

脳脊髄液減少症は、
「交通事故などの、本人には全く責任のないことでも引き起こされる。」
ことがある点だと思います。


追加、類似点がもうひとつ気づきました。

⑬昨日23日の放送で

アルコール依存症の引き起こす、
女性特有の問題として、自然流産や不妊の原因になる、ことがあげられましたが、

下垂体の機能障害を引き起こし、ホルモン障害も起こす脳脊髄液減少症でも、
脳脊髄液の漏れが長く放置されれば、流産や不妊の原因になりうる、
月経に伴う激しい苦痛、月経困難症、月経前症候群様の症状がひどくなるなど、
女性特有の問題があると思います。


追加
6月23日放送
なぜ、増える女性の患者

6月24日放送 欠かせない専門治療と周囲の理解

依存症は予防できる。
コメント
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