脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

反論 その3

2008年09月06日 | 高次脳機能障害

8月25日のNHKきょうの健康Q&Aで

司会者が最後に、こう聞きました。

 

 Q「では、この方は脳脊髄液減少症に

高次脳機能障害も、重ねてあるかもしれないケースだということですね。」

 

すると、蜂須賀先生は

 A「そうです。」

とおっしゃっていました。

一見うまいまとめであり、何の問題もない会話のようにも聞こえますが、

脳脊髄液減少症の高次脳機能障害に苦しんできた私には、

ちょっと違って聞こえました。

 

それは、

まるで、脳脊髄液減少症という怪我とは別に、

たまたま

脳外傷も合併して負ってしまっている場合に限り、

高次脳機能障害も起こしている可能性がある、

というようなお考えに、私には聞こえてしまったのです。

 

もし、そういう意味なら、

 それは、違います!。

 

脳脊髄液減少症という怪我に、

たまたま脳外傷による高次脳機能障害も

合併してしまっている方がいる場合も、

確かにあるかもしれませんが、

 

一般的な脳の検査の手順から言えば、

まず、MRIやCTなどで、

脳の異常が画像に現れる病態から先に、医師は発見し、

診断しますから、 

 

脳脊髄液減少症と先に診断されて、

あとから、脳外傷があったことがわかるということは

あまりないと思われます。

 

むしろ、

先に脳外傷とわかって、そう診断された方の中に、

脳脊髄液減少症の見逃しがある可能性の方が

高いのではないかと、私は危惧しています。

 

脳外傷の後遺症の治療やリハビリを受け続けたとしても、

もし、脳脊髄液漏れもあるのを見逃して、

何の治療もされていなければ、

高次脳機能障害や、体や精神のさまざまな症状は消えないと思うのです。

 

なんども言いますが、

ここにも書いてあるように、

 

脳脊髄液の減少という結果、

その症状のひとつとして

高次脳機能障害が起こる可能性が

あるのです

 

「もうひとつの障害」「もうひとつの怪我」という

別の病態が加わったと、とらえるのではなく、

脳脊髄液減少症の症状のひとつとして、

高次脳機能障害が起こり得ることを、

どうかご理解ください。

 

脳に傷がない脳脊髄液減少症患者の

高次脳機能障害も

確かに存在しているのです。

 

脳に傷がないからといって、

高次脳機能障害に苦しむ患者たちを「異常なし」と切り捨てずに、

治るための医学的支援を、

脳脊髄液減少症患者にも、どうか分けてください。

 

脳脊髄液減少症は、身体的精神的にさまざまな症状がでます。

 

脳脊髄液漏れを起こしている場所や、

漏れを起こしている箇所の数や、

漏れの量や、

放置され続けた期間や、

それぞれの見えない怪我の程度、

その日の気圧の変化などによって、

 

症状は人によって、日によって

さまざまな程度、組み合わせになるのではないかと

私も、考えています。

 

また、脳脊髄液減少症で、起こる症状は、

自分の事故からの過去の経過を振り返ると、

 

漏れの少ない人、多い人、

事故からあまり放置されていない人、

事故から何年も何十年も放置された人では

症状の数も程度も、違いがあるのではないかと思います。

 

 ですから、

脳脊髄液減少症の患者すべてに、

深刻な高次脳機能障害が起こるわけではないかもしれませんが、

少なくとも私の体験では、

脳に傷がなくても、脳脊髄液漏れだけで、

深刻な高次脳機能障害を引き起こします。

 

 脳脊髄液減少症の研究が進み、

より早く症状を回復させる治療法が開発され、

脳脊髄液減少症の症状の知識をすべての医師が持ち、

早期発見早期治療に

すべての医師たちが真剣に取り組んでくだされば、

 

真の原因が、脳脊髄液漏れである患者さんたちを

早い段階で見つけ出すことができると思うのです。

 

物忘れがあっても、

いくら検査しても脳に傷がないために

「異常なし」と放置されて苦しんできた患者さんや、

 

慢性的な激しいだるさや、全身の不可解な痛みなどに苦しみ、

検査しても原因がはっきりしない患者さんたちの

 

真の原因が

もし、脳脊髄液減少症であった場合、

 

根本原因である、

真犯人の脳脊髄液減少症の治療をすることにより、

症状を軽快させたり、回復させたることができる

可能性もあるのです。

 

多くの患者さんの、症状の回復と、

苦痛からの解放と、人生の質の向上のためにも、

まずは、

脳脊髄液減少症のことを広く世の中の方に知っていただき、

ご理解いただき、

 

多くの人の知恵と力で、研究を進め

この病態を解明して、よりよい治療法を開発し、

一人でも多くの患者たちに、

一日も早く救助の手を差しのべてほしいと願っています。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

反論 その2

2008年09月04日 | 高次脳機能障害

つづきです。

8月29日のきょうの健康Q&Aでの中での

蜂須賀先生の脳脊髄液減少症に対するお話の中で、

 

 (高次脳機能障害は)

「脳に、あきらかな損傷があるということが 第一であります。

というお言葉の意味も、さまざまな疑問、質問、意見がわきます。

 脳に傷も萎縮もない、高次脳機能障害は

医学的にありえないということでしょうか?

それとも、

高次脳機能障害の診断基準では、一応の線引きのために、脳外傷のように、

脳に器質的変化があるものだけしか

高次脳機能障害と認めないことにする、

という意味でしょうか?

 

脳脊髄液の量が増えすぎる、正常圧水頭症の高次脳機能障害は一般的に知られています。

でも、

脳脊髄液の減少による、高次脳機能障害は

一般的にはほとんど知られていません。

 

どうしてこれほどまでに、脳脊髄液減少症は

いろいろな症状が実際にあるのにもかわらず、

医学的に「認められない病」なのでしょうか?

 

それは、

神経外傷学会や、頭痛学会や、高次脳機能障害学会や

脳脊髄液減少症をあまりよくわかっていない、

さまざな分野の医師たちの多くが、

 

実際に脳脊髄液減少症の患者を

数多く診もしないで、

(患者に遭遇していても、それと気づかないだけかもしれないのですが、)

 

脳脊髄液減少症の実際の、

現実の患者の症状、障害を見つけ出すことを全く想定していない診断基準ばかりが

作られているからだと思います。

 

患者の症状を深く理解していないで、

その病態を正しく見つけ出すための診断基準が

できるはずがありません!。

 

脳脊髄液減少症に関しては、既存の医学知識だけでは

とうてい理解しえません。

脳脊髄液減少症を体験した患者本人だって、

体験するまで、

こんな症状が、

この世に存在するなんて、

想像もできないほどの不可解な症状ばかりです。

 

脳脊髄液減少症を体験したことも、

数多く患者に接したこともない、医師たちが、

自分達の限られた経験とこの病気に対する思い込みだけで、

脳脊髄液減少症患者をことごとく「異常なし」としてしまうような、

診断基準は、もうこれ以上作らないでほしいと思います。

 

病人を病人でないと誤った判断をして、患者を放りだすことは

非常に罪なことだと思います。

 

でも、これとは逆に、

病人でない人間を病人とうその診断書を書く医師

そういうことを医師に頼む愚かな患者もいます。

 

そういう犯罪者がいるから、

私たち目に見えない症状のオンパレードの

脳脊髄液減少症患者たちが白い目で見られ、

 

脳脊髄液減少症治療に取り組んでくださっている

医師たちまでが、心無い否定派医師たちに

いわれのない中傷を受けるのです。

 

(それにしても、音が聞こえているか聞こえていないかは

脳波とか脳の詳しい検査でバレてしまうと思いますが・・・)

 

そんな犯罪者の医師や患者たちと、

私たち真の脳脊髄液減少症患者や

必死で私達を治そうとしてくれている医師たちを

一緒にしないでほしいものです。

 

 

脳脊髄液減少症患者にあまり接したことのない医師の皆さんは、

プライドを捨てて、今すぐ

脳脊髄液減少症患者の集まっている病院に、

至急足を運んで研修してください!!。

 

そして、脳脊髄液減少症の生の患者や、

数多く脳脊髄液減少症を診ている医師たちから、

医学の教科書に書かれていない事柄を、

脳脊髄液減少症という病の現実をどうか学んでください。

 

さて、

話は変わりますが、

昨夜のNHKのためしてガッテンの、

認知症に関する番組を見ました。

(9月10日水午後4時05分から再放送)

そこで、

「あきらかに脳の海馬やその他に著しい萎縮があり、

アルツハイマー変化が認められ、

発病をとっくに通りこしているはずなのに、

認知症機能テストでは、30点満点中30点で、

異常なし、とでた」という

高齢者の話が紹介されていました。

 

「担当医師も、この

(あきらかにアルツハイマー変化のある脳の)画像と

認知機能テストの(正常の)結果は一致しない。」と驚いていました。

つまり、

「明らかに脳の画像には萎縮があるのに

認知障害が出ず、

本人も日常生活にも支障をきたさない人」が存在する。

ということです。

 

人体とは不思議なものです。

 脳の半分を失っても、

出るはずの障害がでないとか、

既存の医学の常識ではありえないことが、

起こったりするのが、人体の神秘であり、

脳の神秘です。

 

脳には、既存の医学知識だけでは説明しきれない、

まだまだ未解明のことがたくさんあるはずです。

 

脳脊髄液減少症を研究することで、

未解明の

脳脊髄液の役割も解明されるはずです。

 

脳脊髄液の役割が解明されれば、

脳脊髄液になんらかの関係がある、

今まで原因不明とされてきた病態の解明にも

つながると思います。

 

脳の画像に異常があっても

認知機能にも日常生活にも異常がない 

という人が現実に存在していることは、

医学も、しぶしぶ認めているのに、

 

なぜ、その反対である、

脳の画像に明らかな異常がなくても、

本人は

日常生活や、学校生活や社会生活に、高次脳機能障害という異常を感じる、脳脊髄液減少症の

高次脳機能障害は、

 

正しく診断されなかったり、

認められなかったりするのでしょうか?

 

高次脳機能障害に現実に苦しんで仕事も

ままならない状態にあるのに、

「異常なし」と、

脳脊髄液減少症の高次脳機能障害の

見逃しが続くような診断基準、検査方法を

至急改めてほしいと思います。

 

脳脊髄液減少症の高次脳機能障害についても、

正しく検査、診断、治療、

リハビリが受けられるような診療体制も、

作ってほしいと思います。

 

        

 

さて、しつこいですが、

明日午後1時05分より、

NHK教育で、きょうの健康Q&Aで

脳脊髄液減少症の高次脳機能障害について、再放送されます。

同じ脳脊髄液減少症で、

高次脳機能障害と思われる症状に苦しんだ経験のある多くの方がたには、ぜひ見てほしいと思っています。

皆さんはどう感じられたでしょうか?

先生のお答えは適切に感じられましたでしょうか?

それとも私と同じように違和感を感じられましたでしょうか?

脳脊髄液減少症の高次脳機能障害は、体の苦しい症状に比べれば、騒ぐほどのこともない、おまけみたいなものなのでしょうか?

脳外傷の高次脳機能障害より軽く、

治る可能性もあるわけだから、障害を医学的に認められなくても医療的リハビリ支援が受けられなくても、

しかたがないのでしょうか?

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

反論その1

2008年09月02日 | 高次脳機能障害

 8月29日のきょうの健康でのQ&Aで

脳脊髄液減少症の高次脳機能障害に対するお答えに

対する、私の疑問、質問、反論その1です。

蜂須賀先生のお言葉の

「脳脊髄液減少症そのものは、

 高次脳機能障害と全く同一ではありません。」

とはどういう意味でしょうか?

脳脊髄液減少症の症状は身体症状もあるため、

高次脳機能障害の症状とまったく同一ではないということですか?

 

「脳脊髄液減少症は高次脳機能障害と全く同一ではありません。」という表現を

高次脳機能障害を引き起こす可能性もある脳梗塞という病名に当てはめるなら、

この言い方を同じように当てはめると、

「脳梗塞はそのものは高次脳機能障害と全く同一ではありません。」

 

ということになってしまい、理解できません。

 

脳梗塞の後遺症のひとつの症状として、

高次脳機能障害が出る可能性もあるように、

 

脳脊髄液減少症の症状のひとつとして

高次脳機能障害という症状が出る可能性もあるのです。

 

それとも

「脳脊髄液減少症の高次脳機能障害は、

脳に傷のある一般的な高次脳機能障害の症状とは

全く違っていて、同一ではありません。」という意味ですか?

 

もし、そういう意味でおしゃったのだとしたら、

それは違います!!。

 

高次脳機能障害の程度こそ、

脳脊髄液減少症の方が軽いかもしれませんが、

脳脊髄液減少症でも

脳に傷のある高次脳機能障害の方と全く同様の

・記憶障害

・注意障害

・社会的行動障害

・遂行機能障害    がでます。

さらに言語障害もでますし、

方向もわからなくなり道にも迷います。

本当にいろいろな高次脳機能障害がでるのです。

本当なんです。

 

程度に差こそあれ、障害のタイプは

脳に傷のある方と同一といって

いいと思います。

ただ、脳に傷のある方と違っていると思う点は、

脳に傷がないために、

・症状が一定に固定していないことです。

もうひとつは、

・脳に傷がないために、治療で

 高次脳機能障害がきれいに回復する可能性があることです。

さらに私の体験から言えば、

高次脳機能障害が最初はほとんどないか、軽くても、

 

脳脊髄液漏れが正しく診断されないままの状態で

放置された時間がたてばたつほど、

それまでなかった新たな高次脳機能障害の症状が出てくるなどして、まるで認知症のように、進行するかのように感じてしまうことです。

(そのため、若年性認知症と誤診されている方がいるのではないかと思っています。脳脊髄液が漏れたまま、高齢になればなるほどさらに認知症のようになり、投薬治療の対象とされているのではと思っています。治る可能性のある方は、正しい診断と治療で治してさしあげてほしいと思います。)

 

さらに、症状が一定に固定しないということは、

脳脊髄液減少症の高次脳機能障害は、

(人によって、受傷した脳脊髄液漏れの場所や量によっても違うとは思いますが、)

私の場合は、いつも、ひどい高次脳機能障害があるわけではなく、脳脊髄液減少症の体の症状同様

高次脳機能障害の症状が一定せず、

日々変化し、症状が良くなったり悪くなったりと

非常に波がある事です。

 

ついさっきのことをすっかり忘れて

仕事や日常生活上の失敗をしてしまう、

ひどい記憶障害が出ることもあれば、

 

それほどひどくなく、ほとんど普通で

日常生活に不便を感じないこともあるなど、

脳脊髄液減少症の身体症状同様に

高次脳機能障害の症状も固定していないのです

つまり、

これらの固定しない高次脳機能障害を、

固定した一定の高次脳機能障害を検査する目的で作られた

検査方法では、

正しく検査、診断できないと思います。

 

数年前、まだ認知症という言葉がなく、痴呆症と

言っていたころの、

認知機能が時として、正常と異常が入り混じった状態の

「まだらぼけ」の状態の人を考えてもらうと

 

脳脊髄液減少症の高次脳機能障害は

理解しやすいかもしれません。

 

まだら呆けの人は

日常生活では、時々いろいろと異常なこと、不便なことを引き起こす認知機能の低下が時々現れていても、

それがいつもではなく、

一定のきまった日時のある一時の検査時には

何を質問しても、検査しても正しく答えるなどして、検査結果では異常が認められず、見逃されることが多くあります。

その認知機能の異常を正しく診断することが大変難しいのと

非常に似ていると思います。

現在の認知症の方が、まだ症状が軽いうち、

本人や家族が異常を感じて医師を受診しても、正しく診断されず、

症状が悪化してからやっと診断されるのにも、

これらの正常と異常が入り混じった状態の中の

病的な部分を見抜けないためと思われ、その点でも、似ていると思います。(NHKスペシャル、認知症、なぜ見逃されるのか

神経内科の先生のブログ

 

高次脳機能障害にかかわる先生方には、

脳脊髄液減少症の高次脳機能障害を

正しく検査する目的で作られた

新たな検査方法を考えてほしいと思います。

 

そして、患者の訴えを正しく診断し、

脳脊髄液減少症患者の

高次脳機能障害の回復のために

今まで脳外傷や脳疾患の方がたの高次脳機能障害の治療やリハビリで培われた知識と経験を

どうか、脳脊髄液減少症患者にもお貸しください。

 

また、脳脊髄液減少症の病名発覚後も、

ブラッドパッチ治療後の、長い闘病生活中も体の数々の苦しいし症状に加え、

高次脳機能障害による事故やトラブルの回避のために

患者や家族の相談に乗ってくださったり、アドバイスをすることにお力をお貸しください。

また、リハビリ医の皆さんや、理学療法士、作業療法士の皆さんも、脳脊髄液減少症のことを深く学んで、

身体的、脳機能的な症状の改善に、

どうかいろいろとお知恵をお貸しください。

どうかよろしくお願いします。

   

お知らせ

今夜9月2日に高次脳機能障害のパラリンピック選手アンコール放送があるようです。9月9日(火)にも再放送があるようです。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気づきにくい脳の障害

2008年09月01日 | 高次脳機能障害

今日から9月です。

つづきを書きたいところですが、

再度お知らせします。

本日午後1時05分から、

NHK教育テレビで「気づきにくい高次脳機能障害」「こんな症状に注意」が再放送されます。

また、明日2日には同じ時間に「効果的なリハビリ」が再放送されます。

さらに、私がとても違和感を感じた

脳脊髄液減少症の高次脳機能障害のQ&Aは

9月5日午後1時05分から再放送予定です。

 

しつこいですが、

脳脊髄液減少症の高次脳機能障害は、

脳外傷などの高次脳機能障害よりも、

さらに、本人も医師も気づきにくい状況にあります。

 自分には関係ないわ、と思わずに、

今一度、似た症状がないか、ご確認ください。

 

脳外傷もなく、どこを検査しても異常なしと言われ、

それでも、

原因不明のさまざまな症状に苦しみ、

まだ病名のわからない方も、ぜひご覧ください。

 

原因不明の頭痛、めまい、吐き気、

目の眩しさ、音に異常に過敏になる、

 

原因不明の慢性的な激しい疲れ、倦怠感、だるさ、手足の重さ

 

原因不明の全身に及ぶさまざまな種類、程度の痛み、

原因不明の内臓の痛み、体を移動する痛み、

背中の痛み、首の痛み

 

子宮内膜症と誤診されやすい、重い生理痛、卵巣部の痛み

婦人科疾患と誤解されやすい、月経前の不調、不妊、

生理不順など、さまざな月経、ホルモン障害。

 

一見精神疾患のような無気力、うつ、怒りっぽさ、攻撃的になる

 

一見ありふれた症状のような、激しい肩こり、肩の痛み

 

などなど、全身の、

また、精神的、肉体的両面にわたる、

原因不明の症状、不定愁訴に苦しんでいる方は、

もしかして、脳脊髄液減少症で、

そのような症状が出ている可能性もありますから、

ご注意ください。

 

また、そのようなさまざまな身体的、精神的症状があると、

激しい症状にばかり気をとられて、

本人すらも、

自分の高次脳機能障害の存在には気づきにくいものです。

 

現在の状況では、高次脳機能障害の専門医でさえ、

脳脊髄液減少症の高次脳機能障害は見逃す可能性があるのですから、

せめて、

ご本人は、この「高次脳機能障害」について学び、

自分に当てはまる症状がないか、

よく、ご検討ください。

(といっても文字が読めない理解できない状況だと

どうにも学ぶのは難しいのですが・・・)

 

私の体験した過去の高次脳機能障害のエピソードは数々ありますが、

概要を述べれば、

 

物忘れ、おき忘れ、しまい忘れ、なくし物が多くなる。

毎日会う人の名前が出てこない、

ついさっきのことを忘れてしまう、などの記憶障害

 

物事をやろうと思ってもなかなかとりかかれず、

やっととりかかっても、物事がスムーズにいかず、手順をメモに書き出して、そのメモの通りにこなして、なんとか目的を達成することができる状態の、遂行機能障害

 

怒りっぽくなり、怒鳴りだしたり、なきわめいたりして周囲に当たりちらすなど、感情のコントロールが聞かなくなったり、

そのために、人間関係でトラブルを起こしがちだったり、

欲求が押さえられず、通常の自分では絶対にしないようなことをしてしまう、社会的行動障害。

 

今やっていることがあるのに、次々と注意が他に移り、

前のことがやりっぱなしになってしまう、

また、二つのことを同時にできない注意障害。

 

などなど、さまざまな高次脳機能障害体験があります。

具体的なエピソードも数々あります。

当時は高次脳機能障害とは気づかず、

自分に何が起こっているのかわからなかったのですが、

それらの症状によって、事件、事故を引き起こしそうになったこともあります。

 

自分でも、よくぞここまで大事に到らず、生き延びたと思います。

 

人の命をも危険にさらすほどの、

人を事故や事件に巻き込みかねないほどの、

これらの脳脊髄液減少症の症状が

 

脳に傷がないからといって、

高次脳機能障害と認めないのであれば、

いったい何を、高次脳機能障害だというのでしょうか?

 

原因不明の症状に苦しむ皆さんも、

すでに脳脊髄液減少症と診断がついている皆さんも、

ご自分に、私と同じ高次脳機能障害がないか、

ご注意ください。

 

自分の中の、高次脳機能障害の存在を

自覚すると、しないとでは

その症状で引き起こされる人間関係のトラブルや

誤解や危険度が違ってくると思うのです。

 

もし、自分にあてはまる症状があれば、

脳脊髄液減少症による高次脳機能障害の存在を自覚し、

それを周囲に伝え、

理解と支援と協力を頼むことによって、

 

なんでもやりっぱなし、中途半端のだらしない人間、

 

気性の激しい、攻撃的な人間、

感情の起伏の激しい、つきあいづらい人間、

 

仕事のできないダメな人間

とされてしまう誤解や、

 

日常生活でのさまざまな危険を

周囲の理解や協力や注意で、

未然に回避することもできると思うのです。

 

このことは、先日8月29日の

きょうの健康Q&Aでの(9月5日再放送予定)

「脳脊髄液減少症と言われ、心療内科で投薬も受けています。

脳には萎縮があるそうです。

しかし、高次脳機能障害の症状が当てはまります。

特に性格が変わり、感情の起伏が激しくなったのです。

どう対応したらよいでしょうか?」という、

脳脊髄液減少症患者さんの質問に対する、

私の経験からの回答でもあります。

 

私はブラッドパッチ治療を受けなければ、

あの悪化した状態では

こうしてブログで体験をつづることも不可能でした。

 

なぜなら、座位の姿勢が苦しくて保てず、

パソコン前に座っていることができなかったからです。

 

寝て、携帯で打とうにも、

携帯の重さで持っている手が疲れてしまう状態でしたし・・・

パソコン画面の白い光の画面と文字で目がチカチカして

、画面を見続けることもつらく、

赤青黄色の原色の画面はさらにつらくて見続けることもできませんでした。

 

さらに高次脳機能障害により、

長い文章が理解できず、自分で文章をうまくまとめることもできなかったからです。

ペンを持って実際に文字を書こうにも、手の脱力で疲れてできませんでした。

でもパソコンのキーを押す動作は文字を書く行為より楽でした。

 

パソコンと、インターネットがなければ、

私は脳脊髄液減少症の存在にも気づかず、病名にも治療にもたどりつかかなったでしょう。 

また、ブログという道具がなければ、

私の体験は闇に葬られ、誰も知ることはなかったことでしょう。

 今も、自分の症状の原因に気づけないまま、

苦しみ続けている方がたが大勢いると考えると

いたたまれません。

 

脳脊髄液減少症は、さまざまな症状が出るのに、

その症状の多彩さゆえに、

真の原因である「脳脊髄液の減少」にたどりつきにくく、

本当に気づきにくい脳の障害だと思います。

 

脳は人間の中枢です。

脳が機能低下をすれば、どんな症状が起こったって不思議では

ありません。

 

医師の皆様には、

たとえ患者がどんな症状を訴えてきても、

注意深く、他にも症状がないか問診して、

 

いつも頭の片隅には「脳脊髄液減少症」の病名が

浮かぶようにしてほしいものです。

 

そうでなければ、

この、巧妙にさまざまな症状を隠れみのにしている

脳脊髄液減少症の

早期発見、早期治療は望めないと思います。 

 

どうか、よろしくお願いします。

 

   

 追記

再放送見ました。

先生は、脳に傷のある高次脳機能障害を

「医療や福祉の谷間で忘れされられていた障害」

おっしゃいましたが、

それなら、

脳に傷のない脳脊髄液減少症患者の高次脳機能障害は

「医療や福祉の谷間の底にある、そのまた谷間で、

誰にも気づいてもらえない、助けてもらえない障害」だと思いました。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする