12月に雪山講習を受けたとき
地蔵尾根の下あたりで見た阿弥陀岳
頑丈な岩に守られた要塞のようで、威圧的な容姿が印象的でした。

権現岳や赤岳から見ても、厳つい岩山で、とても気になる山です。
冬に登れたら、いいな~と思いつづけていました。
ガイドの方に、冬の阿弥陀岳は、どんな感じですか?・・・・と
なにげなく聞いてみました。
・・・阿弥陀は、赤岳に、2~3回登り、横岳、そして阿弥陀岳
の順で行くのが、いいですね・・・という返答
やっぱり、一番最後か・・・
けど、行ってみたいな・・・
この3連休は、赤岳の岩場では、渋滞するくらい混んだそうですが
阿弥陀岳の様子は、ネットで検索しても、ほとんどヒットしてきません
やはり、登る人も少ないのだろうなと・・・・
きっと、2月あたりの平日だと、トレースすらない時もあるだろうが
3連休明けの今日なら、その心配はない
天候も安定している
危険を感じたら、必ず引き返すこと!
これを自分に言い聞かせ、行けるところまで
がんばって、行ってみることに決めました!
夜中に、そ~と起きて、2時に自宅を出発
八ヶ岳パーキングで、準備を済ませ、美濃戸口の駐車場には
5時20分到着、途中から道は凍結していました。
寒いので、PAで用意を整えたのは正解
ヘッデン付けて、出発!


これから行く阿弥陀岳への緊張感と寒さで、顔がこわばりますね
ハァ~ ちゃんとガイドの方の言う事を守っていれば・・・
な~んてことにならないよう、常に緊張感は持ち続けよう・・・
林道を登って行きます
この道、私のFFの車にチェーンをつければ、登れそうです
いや、登れます
圧雪道で、夏より歩きやすいくらいですよ
今後、雪が増えたときは、難しくなりますが、今の状態でしたら
問題なく車で行けますね・・・・
この情報を、ほんとうは行く前にほしかったのですが・・・・
まあ今回は、月の美しい夜道ですので、これもいいかな~
美濃戸には50分でつきました。
少し明るくなってきました。
南沢を進みます
南沢は、花の季節には何度も通い、コケ蒸した深い森は大好きですが
冬は陰鬱で暗い印象です。
しかも、北沢と比べて、とても歩きづらいですね
途中、砂防ダムの工事で迂回します。

雪の量がもう少し増えてくると、この沢のルートは雪崩の危険が
あるので、文三郎~中岳経由で登りますが
今日は、大丈夫でしょう
私の登ってきた後です。
教わったとうり、9時ー11時もしくは、3時1時の足どりで
登っていきます。
ここを、ハの字で登ると、足に負担が強くかかり、姿勢も安定しません
なにより、アイゼンを引っ掛ける危険もあるので
このステップがベストとのこと
実際、ほんとうに急な斜面でも、安定して登れます。

ハシゴは、まだ出ていますが、クサリは、もうすぐ埋まりそうです
雪で膝まで足が埋まる急斜面は、何度もけり返して、ステップを作り
岩が露出していて、凍りついた斜面は、ピッケルの刃を岩にあてて手がかりに
しながら、アイゼンの前歯で登ります。
権現岳の背後に甲斐駒が見えます。

風が弱いおかげで、山頂には、30分もいました。
誰も登ってくる人はいませんが、北稜に1パーティ取り付いているのは
確認しました。
しかし、これからが本番です!
急傾斜の岩場もあるので、気を抜かないように、慎重に降ります
アイゼンの刃をしっかり利かして降りれば、大丈夫です。
教わったとうりに、ゆっくり下ります。



冬の平日の山小屋
とても静かです
ストーブの側で、好きな本でも読んで、ゆっくりした時間を過ごす
のもいいでしょうね
お昼のメニュウは、カレー、牛丼、ラーメンの3種類
どれも、800円です。 先月、カレーと牛丼は食べたので
今回は、ラーメンを注文しました。
どれも、レトルトなんですが、ラーメンは、一番美味しかったです。

北沢をノンビリ帰ります
雪の積もった沢沿いを歩くのですが、歩きやすく、神経を使う
ことはありません
南沢ですと、こういうわけには、いかないと思います。
振り返っては、横岳を眺めます。
川が流れ、その奥には、雪山が・・・とても、いい景色ですね

下りの雪道は、足に負担がなく、歩くのが楽しいです。
そのまま休まず、駐車場のある美濃戸口まで
鉱泉から1時間40分で、降りてきました。
3時40分着
無事に帰れて、良かった (^^)
距離 約18km 累積標高 1500m
今回は、風もない良い天候に恵まれ、積雪も例年より少なめでしたので
私にも登ることができたのでしょう。
積雪が増えたら、どんな難しさがあるのか、知りたいですね
この冬の間に、もう一度 来て見ようと思っています。
1月10日