コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

戸隠西岳

2012-07-12 19:22:01 | インポート



先週に続き、今日も戸隠高原にやって来ました。

今回は、戸隠連峰でも最も厳しいといわれる西岳を周回してこようと
思います。
上州の妙義山と同じくらい鎖場が連続する険しい岩尾根だということで
行く前から、少し緊張気味 (--;

鏡池から出発して~P1尾根~西岳~本院岳~八方睨~奥社~鏡池
と周回してこようと思います。
コースタイムは10時間以上あるので、体力的にも、かなりキツイと
思います。








早朝5時に、出発しようと思っていましたが
早くもトラブル発生
今日は、登攀に近い山歩きですので、一眼レフは止めて
コンデジを持っていく予定でしたが、なぜか電源が入らず・・・
どうやら電池切れみたいです。 調べてみたら 
オートオフ機能をオンにしてあったのがオフになっている。
持ち運び中にスイッチが入ったみたいですね

今回は、ケータイでの撮影になりますので
ちょっと、湿気たレポになります。 m(__)m


結局、鏡池を5時30分出発



Photo














夏草も伸びた、破線ルートですので、少し迷うところもありましたが
特に、最初の登山道入り口が、わかり辛いです。

まず、鏡池の駐車場から先に林道を、5分位行くと
右手に林道があり、ゲートがあります。
このゲートをまたいで、この林道を進むこと 2~3分
左側を注意して見ていると、細い踏み跡が、下に向かって延びています

これが、登山道入り口です。

( 地図の矢印の所 )

夏草も伸びて、心細い道ですが、入り口の木に、登山道!という
看板が、掛かっていて、間違いないことが確認できました。

この道か~、さすがに破線ルートだなと最初は思いましたが
途中からは、はっきり道が付いていました。

道の両側から、草が伸びているので早朝は、朝露で濡れてしまいます。
雨具の下が必要ですね

最初から、どんどん下る道で、少々めげます。
沢音が聞こえてくると不動沢に降り立ちます。
2箇所、渡渉をしてからようやく、ぬかるんだ登山道に
取り付いていきます。











Photo_2











Photo_3











Photo_4










沢沿いは、オニシモツケソウの花が良くめだちます。

ジガバチソウが、点々と咲き
トクサが、いっぱい自生しています。

このあたりの、ぬかるんだ登りではストックがあった方がいいですね
岩場の山ですが、持ってきて正解。

登りきると、いきなり広々とした牧草地に到着します。












Photo_6











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今日は、快晴ですね

朝は寒いくらいでしたが、もう汗ビッショリ

先は、まだまだ長い  水を2? 持ってきましたが

これじゃ 足りなさそうだな・・・













Photo_8












草原を過ぎると、最初は白樺の林を、ゆるゆる登り

ブナの大木が目だってくると、傾斜は増していき

尾根が痩せてきて、ネズコの大木の根っこを摑んで登るようになると

いよいよ本格的な岩尾根となり、鎖も出てきます。











このあたりが、P1尾根の核心部です。








Photo_9











まず、痩せ尾根に向かって下降するのですが

ハシゴが、オーバーハング気味に岩場に架かっていて

そのハシゴに取り付くのに、また微妙な距離のトラバースがあります。


写真は、降りてから上を見たものです。









Photo_10









ナイフエッジの岩場を通過したら、この正面の岩場を直登








Photo_11










このあたりの景色は、凄い高度感があります。

なれない携帯での撮影も必死です、(@@)









Photo_12











鎖場というと、通過するのに危険が伴ったり、痩せた尾根だったり

傾斜がきつく、手がかりがほしい場所に

安全の為に設置されていたりするのが普通の鎖場の感覚ですが

ここでは、垂直の岩場に鎖が垂れ下がっていたりして

それを頼りに、まさに直登するポイントも多くありました。

しかし、鎖がある場所は、むしろ登りやすく

問題は、鎖がない微妙な急斜面の連続です。

三点支持で登ることができれば、まだいいのですが

枝を摑み、腕力で体を持ち上げたり、滑りやすい急な草付や

足をかなり持ち上げないと届かない所

懸垂にベリーロール、背面飛び、もう、なんでもありです。 

このP1尾根で、かなりの体力消耗 (--;
















どうやら、やっと稜線にでたようです。

P1ピークには、名前もあったようですが、どうも覚えていません。

疲れて、記憶が少し散漫としています。

稜線は、お花畑!

ニッコウキスゲが咲き始め、オオバギボウシも咲き始めです。



Photo_13











これから縦走する本院岳が見えていますが

このまま、なだらかな縦走路とはいかず、急降下、直登を

繰り返して行く感じです。



Photo_14











その前に腹ごしらえ・・・

暑い夏のお昼には、これが一番 コンビニの冷やし中華!

一緒に氷のペットボトルを買って、それを上に置いておけば

真夏でも大丈夫です。










Photo_15










西岳の頂上を通過して、いよいよ鎖をたよりに急降下

やはり、鎖場の下りは緊張します。

ザイルであれば、後ろを向いて垂直下降すればいいだけですが

クサリは、あくまでも支点の一つで岩を摑んだり、枝を利用したり

足の置き場にも苦労することが多い

降りた所も片側は、垂直に切り立っているので、なおさら緊張します。

それでも途中には花も咲いています。


シナノキンバイ、シコタンソウ、イワベンケイ、シロウマアサツキ?

など本来、もっと高山に咲く花が見られます。





















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濡れた岩場に咲くコアニチドリは、まだ蕾でした。



Photo_19



この周辺の岩場には、目線で観察できるウチョウランも咲くのですが

時期が早すぎたようです。










これは、タカネバラでしょうか











Photo_20








北側の急斜面の下りは、濡れていて、本当に要注意!

12本アイゼンが欲しい~!

あとピッケルも・・・・

西岳~本院岳から八方睨までの縦走路は、体力的にもキビシイ~

飲み水もついに、ここで終わってしまいました。

先週の戸隠山のときは、ガスで冷たい風が吹き、とても快適でしたが

今日は、快晴  

飲み水 私は、3?は要りますね

何とかやっと、八方睨に到着

本院岳を振り返る。













Photo_21










ここで、もう安心ならいいのですが

この後、八方睨の鎖場を、降りなければ帰れません。

けっこう足にきていますが、ここはロスタイム

最後、ここを無事通過するまで神経を集中しないといけません。

~もう、写真を撮る気力もナシ~

途中の百間長屋の岩場では、落ちる雫に、ポカ~ンと口を開けて

喉を潤し、ヘロヘロになり奥社に帰ってきました。




























奥社で、水をがぶ飲みして横になっているとき

参拝客の若い女性に、ハンカチで口と鼻を覆われて

しまいました。

・・・・たしかに パンツはドロドロ、シャツは汗まみれ

場違い的な感じなので、退散します。

鏡池に戻る途中、カミナリで土砂降りに会うが、もうすぐだし

あとは、温泉に入って帰るだけですからね、濡れてもいいや・・・と


ところが、神告げ温泉は、早く終了の看板

途中、もう一箇所よる所は、団体客のため一般入浴おことわり

ついていない時は、こんなもんですね。


今日は、気づいたこと、反省することが、ずいぶんありました。














Photo_2



あんな所を、歩いてきたんだな~  

誰にも会うこともなく、幸いケガもなく無事に帰れたのでよかった。



7月 10日














コメント (2)
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