何度も足を運んでいるうちに、少し土地勘が付いてきた南房総
これから冬本番になり葉痕観察くらいしかできなくなる内陸と違い
冬のない南房総では、まだまだ植物観察が楽しめます。
冬のないというのは、間違いかもしれませんが、晩秋と早春とが
混在している感じでしょうか。
今日は今年、猛暑で歩くのを諦めた何か所かを歩いてきました。
朝は冷えますが、陽射しがある日中は、シャツ一枚で丁度良い感じでした。
歩くのにはベストシーズンですね。
早朝は霜で覆われ、ホトケノザも寒々しい感じですが
日が昇るとオオイヌノフグリなども咲きそうでした。
畑の一部は菜の花で一面黄色です。
少しヒンヤリする植林の中や、竹藪、グチャグチャのヤブなどに
入ってみます。
キッコウハグマが点々と。
この葉は・・・たぶんナギランだと思います。
周辺には、果実を付けた株もあるので
探していた花がまた一つ来年は見られそうです。
陽射しがよく入る所は、タチツボスミレがもう何株も
咲いていました。
返り咲きとは違いますので、早咲きなのでしょうか。
こんどは薄暗い沢に入ってみます。
水の流れは、ほとんどなく、ところどころに水が溜まっている感じです。
泥んこのなりながら、倒れた竹を跨いだり潜ったり・・・
なかなか前に進めない所もありますが、真夏と比べると雲泥
の違いです。
大汗かきながら、マムシやヒル、蚊の大軍に悩ませられながら行く
のと比べると天国です、ホント。
やがて倒木三昧になり、途中でギブアップ (--;
足元には、オオシマシュスラン? を見つけたくらいでした。
また別の沢へ移動することにします。
次に入った沢には竹藪はなく周辺はフウトウカズラなどに覆われ
暗い中、点々とヤツデの花が咲く、とても房総らしい感じです。
花にはアリがイッパイ来ています。
これはサイハイランかな・・・
立派なオオシマシュスランを見つけました。
花も咲いたようですね。
ハチジョウシュスランのタイプも発見。
カゴメランも点々と見つかる。
嬉しい~ (^^)
小さな沢でしたが、源頭近くまで来ました。
周りはマテバシイに覆われた、なかなか雰囲気の良い感じですので
座って、ゆっくり休憩します。
夏でしたら、座って休憩している間に蚊に刺されまくられてしまいそう
ですが、今日はそんな心配もありません。
やっぱり冬に葉を見つけておくのが、良いですね。
シュスランの咲く9月は、まだ暑くて、もうこれくらいでバテバテ
だと思いますが、今日はまだ余裕があります。
この後は最後の紅葉でも見ながら林道を散策しようと思います。
紅葉といっても、養老渓谷のような華やかさはないのですが
色々な花も観察しながら、日が落ちるまでの散策です。
リンドウ、アキノタムラソウなどが、まだ咲いています。
スズメウリ、サラシナショウマの実、シロダモは花と果実をみることが
できます。
実のものは、とても多くの種類を見ることができて
分からない物も随分ありました。
蔓性の木の果実や花も多いです。
花は良く見るのですが、果実を見たのは初めてのテイカカズラ。
花からは想像できない果実です。
キヅタ
林道沿いの木にもフウトウカズラが絡んで登っていますが
よく葉を見てみると、地面を這っている葉は、ハート、スペードの形
ですが、木に登ると、スマートな卵型になることがわかりました。
木に登った株は赤い実も多く付けています。
法面の岩場には、アオベンケイソウでしょうか
何株も垂れ下がっています。
しばらく冬枯れの縦走路を歩いていたので
嬉しくて、ついシャッターを多くきってしまいましたね。
切がないので、このあたりで・・・・
12月3日