コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

ナツエビネ ~ 7年ぶりの当たり年

2019-08-22 19:28:13 | 登山


7月は好き勝手に毎週出掛けていたので、色々な所用が積み重なり
しばらく山がら遠ざかってしまいました。8月も旧盆が過ぎて
ようやく出かけられる時間ができるようになり
一か月振りに更新できました。

暑さに体が慣れていないので涼しい高原でも・・・・と最初は思いましたが
去っていく夏を一度は体感しなくてはと思い、あえて蒸し暑い房総へ・・・
今年はカシノキランを見れなかったのでナツエビネは見に行かなくては・・・・

房総は先月にフウランを見に来て以来ですが、車窓から田園風景を見渡すと
すっかり初秋のような景色に変わり、稲穂も実って刈り入れが始まっていました。













蒸し暑い中、長袖のシャツ、軍手、ロングスパッツを付けて準備しているだけで
もう汗だくになってしまいました。

薄暗い沢沿いをガサガサしたりしながら進んで行きます。
沢の様子が少し変わってしまい、いつも最初に目に止まる大株のナツエビネは行方不明
でしたが、藪の中の株は見事に咲いていました。











倒木に付いた株はまだ蕾です。












アケボノシュスランは少し数が増えたような・・・・











毎年途中から黒ずんで枯れてしまう竹藪の中の株
今年は綺麗に立上がって多くの花を咲かせていました。
















周辺の株も今年は見事に咲いています。
次の花芽も立ち上がっていますので、しばらく楽しめそうです。



















この株は毎年花芽が枯れてしまい、今まで花を咲かせたのを見たことがなかった
のですが、今年はどうしたの?






























周辺の小さな株から大株まで、今年はほとんどの株が花芽を付けていて
その花芽も傷んでいないです。まだこれから咲く株が多い感じです。












春にエビネの花を見に来た時、花芽がないのがナツエビネで、その数はエビネより
多いことは分ってはいましたが、こうして花芽を付けた株を眺めると、その数は
エビネの数倍で、ここに咲くエビネの多くがナツエビネであることを改めて確認できました。

エビネとナツエビネの見分け方、ここでは並んで自生している所も多いので
葉を見比べると良くわかります。










右側がエビネ、左側はナツエビネです。
エビネの葉が深い緑色ですが、ナツエビネの葉の色は少し明るい緑の色に見えます。
ただ中間的な物もあるので、葉をよく見るとナツエビネの葉はエビネよりも
筋っぽい感じで葉先が少し尖る感じがします。




ナツエビネの葉









エビネの葉










沢沿い、杉林、竹藪、尾根沿い・・・今年は見事に咲いていました。
7月の長い低温と雨・・・その後の猛暑 何がナツエビネには良かったのか
わかりませんが、害虫などが発生しなかったのは確かのようです。

真夏の森に咲くナツエビネ、美しく咲きそろうことがもう難しいのかもしれないと
正直諦めていました。

2012年も今回と同じように咲きましたが、それ以降は所々に咲いた株を
見かける程度で多くは黒ずんで枯れてしまうことが多かったです。
まだ他の場所では確認していませんが、今年は7年振りの当たり年かもしれません。




8月20日















コメント (5)
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