コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

水根沢から鷹ノ巣山

2021-10-07 20:39:56 | 登山



もう10月ですが、今日は暑くなる予報でしたので
涼しい沢沿いを歩く渓谷のコースを選びました。

奥多摩湖の水根に車を止めて、水根沢コースで鷹ノ巣山を周回してきます。
奥多摩は晩秋~初冬に歩く山域、と自分では決めていましたので
紅葉前のまだ暑さが残る時期に歩くのは久しぶりです。

花を探す山域でもないのですが、体力維持もあるので一日歩きたいと思います。
一人だと途中から引き返す理由を探したりしますので、元気な、なるなるさんを誘い
渓谷に咲くジンジソウを楽しみに、しっかり汗をかいて山頂を目指します。









水根の集落を抜けて植林帯を登って行くと水根沢に沿って歩く山腹の道になっていきます。
最初は左の渓谷側が切れ落ちているので注意が必要です。
やがて水根沢と交わるようになり、涼しい渓谷沿いの道になります。














奥多摩の渓谷ではシオジの大木を見ます。
















ザトウムシが何か昆虫を捕食しています。











好んでジメジメした暗い森を歩くのでザトウムシは何時も出会う不思議な生き物です。
捕食した姿は初めてみました。時々踏みつけそうになるので気を付けていますが
今日出会うザトウムシは体の周りが白い個体が多かったので
見落として踏みつけてしまうことはありませんでした。


渓が深くなってくると、濡れた岩や法面にジンジソウが見られます。























とても花付きがいい株も・・・















ダイモンジソウは無雑作に咲きますが
ジンジソウは渓谷の岩場に規則正しく同じ方向を向いて咲いています。
花景気も整然と締った雰囲気になります。

葉の形はダイモンジソウと同じような物から切れ込みの深い物まで
さまざまでした。



以前ここを歩いた時は晩秋で、ジンジソウも残り花でしたので
チラ見して2~3枚だけ花の写真を撮っただけでしたが
今回は丁度、咲き初めの初々しい花の様子が見られました。











小さく折りたたんだ蕾の中から、こんな感じで花が展開していくのですね。
赤い約とシャープな2つの花びらが可愛らしくて印象的です。
昆虫の羽化を見ているような・・・・











対岸の岩場にも咲いていてます。

なぜかダイモンジソウはいません。それぞれ縄張りみたいなものが
あって入って来れない何かがあるのかな・・・・・
イワタバコも少ないです。
















渓谷の花景色がすっかり気に入ってしまい
予定時間オーバーで渓谷から尾根に取り付きます。





















しばらく我慢の九十九折の登りを終えて
榧ノ木尾根から石尾根へ・・・・










懐かしい鷹ノ巣山の山頂が見えてきました。
ナナカマドの実も色づいて、石尾根は秋の気配です。













12時前には到着する予定でしたが、時間が掛かってしまいました。
7時30分ごろに出発したので、山頂まで5時間30分でした。













富士山は頭だけ時々見えていました。

しばらく行動食ばかりでしたので、久しぶりのランチタイム。









帰りは石尾根を六ツ石山経由で・・・・・

石尾根の紅葉はまだ枝先あたりだけです。








地衣類がいっぱい着いたブナの樹皮








どうも果実は不作のようです。

山栗は豊作のように感じました。








果実は小さくて小動物用です。




晩秋の石尾根でしたら、このあたりは大岳を眺めなからカサコソと
落葉を散らして広い空の下を降りていきますが、今はまだ緑のアーケードです。








涼しかった石尾根でしたが植林帯の下りでは
風がなくなり気温も上がってきて、また汗をカキカキ降りてきました。









5時30分、駐車場に戻ってきました。
11月だともう暗くなっている時間帯です。

富士山を少し余裕で登れたので、今日は気楽な山歩きのつもりでしたが
しっかりと疲れました (-_-;) 

ヒンヤリした空気の中を一定の歩幅とリズムで登る富士山とは違い
汗をかきながら、渓あり急登りありの奥多摩ではスローペースでも
富士山よりキツカッタ・・・・です。







コメント
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