花の季節が一段落したら、富士山に登ろうと思っていましたがなかなか良い天気が私の休みに巡ってきませんでした。もう11月になり、今年は10日で富士スカイラインが冬季閉鎖するという情報が入り最初は諦めていましたが、前日になり高気圧が真上にやってくる事が確実になりました。最後にチャンスがやってきました!五合目の駐車場を7時出発します。

五合目の駐車場はガラガラですが、登山道入り口周辺には十数台の車が止まっていました。今から準備して出発する人もいます。今日の登山者、だいたい20人位でしょうか。けっこう皆さん、常連の感じです。以外に丹沢あたりを歩くスタイルで出発されています。秋には4回登っていますが、9~10月の積雪のない時期です。11月、積雪のある時期は初めてなので、今回は服装、装備を迷いました。昨日の山頂の最低気温が、-14度 雪も固いだろう。冬靴、12本アイゼン、ピッケル・・・服装も厳冬期と同じ仕様で行くことにします。穏やかな朝の天気、

陽射しが強く、風はありません。ゆっくりマイペースで登っているのですが、すぐに暑くなってきました。上は薄いフリースで丁度いいです。冬用のハードシェルはザックの中に、下は・・・・これが、スタートから風を通さない厚手の物を着たのが失敗でした。すぐにインナーの肌着が蒸れて、脱ぎたくなりましたが靴を脱いで、パンツ一つになるのは、チョットめんどくさいな・・・と思い、このままの状態で登ることにしました。今日のような快晴で風のない時、五合目と山頂では気象条件がかなり違うので、8~9合目まではジャージで行って下はそこで着替えれば良かった感じでした。
相模湾と駿河湾の間に伊豆半島が伸びています。富士山は、地図を見るような景色を楽しめます。

新七合目まで一時間、いつものペースです。しかし、八合目あたりから、足が前に進まなくなってきました。多少高山病の気配があるのかな・・・昨夜は、夜出発してご来光をこのあたりから見ようか普通に4時頃出て行こうか迷って、結局あまり眠ることができませんでした、しかし今までそんなことは何回もあります。体調が良くないのかな・・・・とりあえず八合目の小屋の前で横になっていたら、そのまま2~30分ウトウト寝てしまいました。その後、熱いお茶をのんで、口に物を入れたら少し落ち着きました。ペースダウンして、ゆるゆると出発。

八合目あたりから、雪が少し出始めてきました。九合目手前から山頂を見上げる。体調のせいか、まだ遠く感じます。九合目雲海荘のベンチで、またゴロ寝。

もう今日は登ってくる人はいないだろうな・・・すでに何人かの人が下山していきました。雲海を眺めながらお茶を啜り、くつろいでいたら少し体調が少し良くなってきました。もともと空気も薄いので、一歩一歩ゆっくり行きます。九号五尺を過ぎて傾斜がきつくなると、いよいよ核心部になります。手前でアイゼンを装着。



もう少し 左に三島岳

グゥェ~ ハァ~ やっと、着いた!

何だか無意識に周りを歩き回って、本当に着いたかを確認。下は凍っています。ピッケルを出して、いざ剣ヶ峰へ!




今いくよ~知らない間に体調復活。


なんだか凄い領域に入ってきてしまったような・・・そんな景色に囲まれる。

そして・・・やっとその時が!

感無量です もう上には紺色の空だけ。

八ヶ岳、遠くには北アルプスも・・。

測候所は富士世界文化遺産の中でも一番の建造物かな。

すべての山を見下ろしています。今、一番高い所にいるんだな~と実感。


冬の御殿場ルートを登れる体力、技量もない私には今日が最後のチャンスでした。本当に登れて良かったです。
もう誰も登ってこないだろうと思っていたら単独行の男性がきましたので、お互い写真を撮り合って私は先に下山しました。
・・その2へ・・・つづく11月4日
やりましたね、11月の富士山。
山頂部は、もう厳冬期に入ってますね。
お天気に恵まれて、穏やかな日に歩けるなんて、素晴しい。
写真を見て、身震いするほど感動しました。
私には夢の夢です。
南側は少なく、一度降雪したあと、溶けては凍るを
くりかえりした感じで、冷蔵庫の霜のような感じでした。
登山者はベテランばかりで、午後は皆下山して
嘘のように静かで一日中、天候が安定したおかげで
行ってこられました。
雪を抱いた富士山をいつも麓から眺めているものの、
間近でこんな様子を目にすると、言葉が出なくなりそうです。
写真も何とも素晴らしく・・・・・時間を追っての富士山
の魅力をいっぱい見せて頂きました。
もう少し雪が薄い時にここに立ってみたくなりました。
まあ夢だけにしておきますが・・・・・
一日でした。
八ヶ岳より平均で千メートル高い所にある富士山は
やはり別格ですね。
もう一つ空を突き抜けた感じがして、足元に広がる
景色、空の変化、ずっと目を細めながら脳裏に焼き
付けてきました。
同年代の単独の女性にも会いました。
雪が薄い時にでも、ぜひ・・・・