コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

寒空の中、着生ラン探し

2018-12-13 19:02:05 | 登山


朝から曇り空で小雨も落ちてくる肌寒い天気でしたが
午後は寒空の中、着生ランを探しに・・・・

着生ランを探すには、これと思う樹の下で立ち止まって
時間をかけて探さなければ見えてこないですので
ヒルのいない今が探すのには最適な季節です。

まずは以前にクモランを見かけた森へ・・・
周辺には、きっとまだ住んでいるのでは・・・・と思っています。



      






少し探し慣れしたおかげで、樹皮に隠れるクモランを2つ発見しました。
一つは以前に見つけた記憶がありますが、少し場所を移動ているような・・・・
ゆっくりと動くわけがないので、多分気のせいかな・・・・・










普通ならスルーしてしまう感じですが、何度も見る角度や距離を変えながら
探していくと見えてきます・・・・ただし、発見難易度高はレベル4~5
上の株はレベル5プラスです。









この樹に着生しているクモランは比較的良く目立ちます。
冬の樹皮は乾燥していて、苔なども枯れてきている為か見つけやすいです。

ペタンと張り付いていて可愛らしいです。











よく見ると右の方にも1株いますね。





拡大してみると、ここには4株います。









カヤランもいました。










ここの苔の中にはイッパイ住んでいます。

















クモランは葉がないと記述してありますが
上の写真を良く見てみると、根と葉がある感じがします。
何年も成長した株では見かけませんが、まだ発芽したばかりなのか
新しい株には葉があるようにみえます。最初に根が出から葉がでるような感じです。
ただ、これを葉と決めて良いのかどうかはわかりませんが、写真をトリミングして
拡大してみると、確かに葉があるように見えます。

成長していく過程で無くなってしまうのでしょうか・・・・











      



  


じっと立ち止まって探すのは寒いのと、すこし飽きてしまったので
次は以前に出会った、ツルに絡む小さなカシノキランを探しに行こうと思います。
一度見つけたのですが、花の時期には見つけられなかったので、再度探してみることに・・・・

だいたいの場所はわかっていますが、夏になると草木が伸びて
周辺の雰囲気まで少し変わってしまうので、この夏には見つけられませんでした。


冬枯れした森を歩いて行くと・・・・

      ・・・今日はすぐに見つけることができました。










やはり、冬は邪魔な藪もなくヒルもいないので、気分的に落ち着いて見回す
ことができるからだと思います。


別の場所でも見つけました。
















見上げると上に方には・・・・










条件が良ければ、来年の夏に花が咲くかどうか見に行ってみようと思っています。


12月11日







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12月の房総探索 ~ サツマイナモリ・・・

2018-12-12 17:56:25 | 登山



しばらく雪山は期待できそうにもないので、今日は房総探索へ・・・・
ヒルがいなくなったら、年内に一回は行こうと思っていましたが、暖かい日が続いていたので
なかなか行けませんでした。

冬ですが房総の沢沿いは緑が濃いです。
















カタヒバの緑はやさしい感じがします。












台風や大雨でも生き残ったモロコシソウ
とても生命力が強く、倒れても折れても立ち上がってきます。











深い緑の中で赤い果実が目を引きます。

アオキ、マンリョウ、ハナミョウガ・・・





















イズセンリョウの花芽と果実。










沢の淵の壁や法面にはサツマイナモリがいます。
蕾が膨らんで、もうすぐ咲きそうな株もありました。

















上を見上げると、もう咲いている株も見かけました。











サツマイナモリ、房総では沢沿いや湿り気のある尾根の斜面などで見かけます。
私が見ている限りですが、九州の自生地のように、春になると一面真っ白になるくらい
花が咲くようなことがない感じがします。

同じ沢沿いでも12月の初め頃からポツポツ咲きはじめる所もあれば
3月ころから咲きはじめる場所もあります。株数も多くないからかもしれませんが
一面に咲いた景色は見ていません。

房総は北限の自生地ですので、その地で生き残る為に
その土地の環境にあった咲き方をするのかもしれませんね。

探しながら歩いていると目線の位置に咲いている株も何ヶ所でか見つけました。
















この花は雄しべが出ている株(短花柱花)というタイプです。

すぐ横には、雌しべがでている花(長花柱花)もいます。























こちらのタイプの方が魅力的かな・・・・薄紫色した2つの雌しべが可愛らしいです。

薄暗い渓谷ですと離れた所でも良く目立ちます。
初冬というより、12月ですが早春の花でしょうか。
車で移動していると、コスモスがまだ綺麗に咲いている景色の隣に
水仙がもう一面に咲いていたりして、真冬がなく晩秋と早春とが
隣り合わせで寄り添っている感じがします。

・・・・・・つづく













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