コブシの花の咲くころは

平日の静かな山を気ままに歩いた記録です

台風後の房総探索 ~ 3回目

2020-01-08 12:32:30 | 登山




午後から雨の予報でしたので、奥多摩でも軽く歩こうと思いましたが
山では予報より早く天気が崩れそうな感じがしましたので
朝になって予定を房総探索に変更しました。

台風の後、ほとんどの登山道や林道は荒れたままの状態の所が多いので
またマウンテンバイクを積んで林道をアプローチして適当な場所から山を
探索してみようと思います。


-・-・-・-・-



自転車で走りだしてしばらくすると、やはり車両通行止めの看板がありました。
とりあえずは自転車で行ける所まで・・・と思い坂道を漕いで行くと
やはり、だんだんと荒れてきて枝や落葉にハンドルを取られながら
進んでいくと、最初の難関に・・・・・・







・・・・これくらいなら何とか担ぎ上げて通過できた・・・・・

担いだり、押しながら回り込んだりして行きましたが、
流石にこの崩落はどうやっても突破は無理な感じが・・・・・










ここでマウンテンバイクは諦めて手前に置いておくことにします。

歩いてなら・・・・と最初は思っていましたが・・・・









まだ枝や葉がそのままのモミの大木などは乗り越えていくのに非常に難儀するだけでなく
擦り傷もたえないので途中で嫌になり林道から離れて沢へと下りてみました。
















シュスランやコセリバオウレンも現れて、沢沿いの方が植生が豊です。

よく見るとベニシュスランも点々といました。













法面の上の方にはモロコシソウも多く、果実を付けています。















しかし今年の冬は雨が多かったせいか、いつもの年よりも水量が多く
高巻きしなければ通過できなくない場所が多くなってきたので、しょうがなく
途中から稜線めがけて尾根に這い上がり、枝につかまりながら痩せ尾根を
登っていきましたが、なんだかんだ結局はこれが一番楽なルートでした。

今回の目的は多くの古木に着生しているマメヅタラン、カシノキランなどが
台風の被害にあっているかどうか気になっていたので無事かどうかを確認に来ました。
痩せ尾根に多く、着生している樹も古木が多いので、台風などで倒れてしまうと
着生している植物も一緒に寿命が尽きてしまうので気になっていました。

尾根を歩くと、カシの樹よりもモミなどの倒木が多かったのですが
幸いマメヅタランの着生しているモミの古木の多くは大丈夫でした。








ただ、随分と剥がれていて破片が周辺にいっぱい落ちていました。









カシノキランなども三ヶ所ほど巡ってみましたが
どの樹も倒れていなくて無事を確認しました・・・・・よかった (^^
今年も花を付けてくれると思います。
















今日歩いた山域、南房総ほどではなかったのですが、やはり台風被害は酷く
林道はもう廃道になるような気がします。

痩せ尾根に張り付いていたモミの巨木が根こそぎ倒れた場所などは、周辺の土砂と共に崩落して
痩せ尾根に小さなキレットができてしまいました。

養老渓谷や梅ヶ瀬渓谷 などは観光客も多いので散策路も整備されると思いますが
マイナーな場所などは今後整備されるのかどうかわかりませんね。
かなり広範囲に崩落していたり、地形も変わってしまった場所も多いので
多くの予算、人員が必要でしょうね・・・・・

住民の生活とは関係なく歩く人も少ない山域などは
このまま消滅していってしまうような気もします。


1月7日










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明けまして おめでとうございます

2020-01-02 16:00:24 | 登山




今年もよろしくお願いします。




・-・-・-・-・-・-・-





年末は何かと忙しくなり出かけることができませんでした。
年末年始は郷里の岐阜に帰省して、先ほど戻ってきました。
することがなく時間を持て余していた息子を誘い、天気に恵まれた元日に
美濃市の誕生山を歩いてきました。麓のライスセンターに車を止めてスタートします。














薄暗い杉林にはショウジョウバカマが多いです。
美濃の山を歩くと良く見かけるので多く自生しているのでしょう。
苔むした岩場や法面にも多く、花芽も見えます。










これはコクランかな・・・・










1時間少々で気軽に登れる展望の良い山だと評判でしたので
軽く半日での山歩きには丁度良いだろうと歩きに来ましたが、展望の良さだけでなく
食害もなく植生がとても良さそうな感じがします。

ほどなく山頂に着きました。東~南面が開けて本当に展望が良いです。









長良川~美濃市の町並みが見えます。









奥の白く見える山々は中央アルプスでしょうか・・・・










パラグライダーの発着場のようなテラスがあって見晴らしは最高です。

ちょうど美濃市あたりから南側に濃尾平野か広がり、雪雲もこのあたりから疎らになって
青空も見えます。冬型が強まるとこのあたりも小雪が舞う天候になります。









北側の山々















やはり雪は少ないですね


この誕生山、平野部から反り上がるような感じの山で,南面が開けて日当たりが良く
湿気のある霧や雲が山の南面に掛かるのでシダや苔が多い感じがしました。
実際に登山道の林床は羊歯に覆われています。














こんな山には着生ランが住んでいる・・・・・・・

風もないポカポカ陽気の良い天気ですので、息子は山頂で暫くゴロゴロさせて置いて
私一人で藪コギしながら下降して周辺の岩場を中心に回り込んだり
トラバースしたりして新年早々、汗をカキカキ探索してきました。

ロープもなく、それなりの装備もないので危なっかしい所へは慎重に・・・・・・



やはり思っていたとうりでした。

















セッコクが至る所で着生していました。

双眼鏡がないので確認できない場所も多くありましたが、他にも何かいそうな感じです。

美濃の山は帰省した時に軽く歩くだけでしたので、植物探索したのは初めてでした。
こんな植生豊な山が身近にあるとは嬉しいです。

いつか時間さえあれば板取川の周辺や源流域も歩いてみたいですね。
きっと関東では見ることができない植物にも出会えるような感じがします。



2020年元旦












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