会いたい、会おう、と思ってもなかなか会えない友人、皆さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
年賀状の交換はしているけれど、ずっと会えなかった古い学生時代の友人にやっと再会しました。
45年ぶりに!!
しばらくは会いたいね、会いましょう何て年賀状に書いていても、子育てや仕事に忙しくなり、
年月が経てばお互いの環境も分からなくなり、会っても気持ちが通じ合うのか疑問になり、気楽に電話もできなくなってしまいます。
この歳になれば、年賀状には近況を書いてはいても、実は大変な事を抱えているって事もありますしね。
毎年年賀状を見るたびに、電話しようかと思いながらもためらっていました。
それが今年の年賀状は、古希を迎えるにあたり来年から年賀状止めますという内容でした。
そして、手書きで一言、『1回ぐらいは会いたいね』って。
あ、会いたいと思ってくれているのだわ。
そう、このチャンスを逃せばもう一生会えなくなる。
勇気を振り絞って電話しました。 留守でした。 2回目の電話も留守。 留守録に吹き込むのもドキドキ。
夜、電話があり、聞きなれない声の様な気もするけど、話し方が妙に懐かしい友から連絡があり、新宿で会う事になりました。
携帯番号をメモする手も、興奮で震えました。
10日、新宿で再会。イタリアンで再会を祝してワインで乾杯!
彼女は昔の彼女を同じく、スッキリシャープな顔立ち。
年月が経った分だけ顔に深みが増しているのが昔の友人としてはとても嬉しい。
お互いに歳をとったけど、雰囲気って変わらないものですね。
学生時代の後半、彼女と行動を共にすることが多く、会えば思い出す事が多く話が途切れません。
45年もの時間が経つとお互い色々あり、時を埋めるようにその後の人生も語り合いました。
展覧会の話が出たので その後渋谷に出て、国立トレチャコフ美術館所蔵「ロマンティックロシア展」へ。
前日TV「ブラブラ美術館」で内容を知ったそうで、お互い美術展に行く趣味が共通していて楽しいですね~。
話しているうちに、2人とも沖縄の染め物「紅型」が好きなことがわかりビックリ。
彼女は10年習っているそうで、私は紅型を着るのと、紅型を見るのと歴史を知るのが好き。
紅型ではないけれど私も布に絵を描いていた。
これほど長い間離れていても、共通のことを見つける事が出来るのですね。
今度紅型の展覧会に行くのでお誘いしたら2つ返事でOK。
一度その友人に会えれば満足し、もう会う事もないのかと思っていたけれど、関係が少し続きそうです。
不思議な縁ですね~。
そうそう、思い出の一つ。
卒業してからの話だけれど、二人で山小屋を作ろうというグループに参加し、
山で土地を整地する作業をしたことがあります。
その時に、なぜか二人で過疎と言うより、遺棄された村に舞い込んだことがあった。
何軒もあるうちの1軒の引き戸を開け入ってみたら、あわただしく出て行った様子がありありで、
お椀や醤油瓶が転がり、壁には小学校の時間割が貼ってあります。
空は青く、すっきりと晴れてるけれど、不穏な空気が漂っていました。
今でも強烈な思い出として残っている出来事です。
「あれは恐かったね~」と話したが、恐すぎて誰と行ったかはお互いすっかり忘れており、話すうちに色々と思い出してきました。
彼女と会った後の数日は興奮が続き、ブログもご無沙汰。
勇気を出して古い友人と会うのも良いものです。