2月3日、今日は節分。そして義父の命日。
夫と小平霊園へお墓参り。
(小平霊園は昭和23年に開設、広さ65ヘクタール、樹林や並木道が美しい)
周囲を掃除し、お花とお線香をあげ、静かに手を合わせた。
霊園の中は静かでオミクロンの喧騒はどこ吹く風。
最近のざわつく心が静まってくる。来てよかった。
自転車に乗った若い夫婦が、いつも園内を巡っているらしく、「ここキレイになったね~」とか、お墓を見ながらあれこれ談笑。
平和で穏やかな光景に、tonaさんの「有名人お墓巡り」の記事を思い出した。
あれは確か多摩霊園だったかしら。小平霊園にも有名人のお墓があるはず。
ちょっと探してみましょう。
お墓巡りなんて不謹慎? いえいえそんな事は無いのです。
こんな明るい日差しの中で過去の方達の偉業に思い巡らすなんてなかなかできない事。
まずはネットでどんな方が眠っているか検索。・・・・ネット便利!!
反戦文学の名作として後に映画化された「二十四の瞳」の作者・壺井栄(1899~1967)と夫の詩人・坪井繁治の墓。
最近改装されたのか、非常にシンプル。
こちらのアートな墓はフジテレビ創業者の鹿内家のもの。
石の彫刻が異彩を放ち、この墓地内では別格。
銅像が建っている墓もある。 マルキン自転車創業家の墓。
昔昔、マルキン自転車ホイのホイのホイ~♪♪と言うコマーシャルソングがありましたね~~(古い!!)
調べてみるとマルキン自転車、まだ現存していて、社歴90年だそう。
自転車の老舗企業です。
そしてこちらは民芸運動の主唱者で、美術評論家、思想家の柳宗悦(1889~1961)の墓。
民芸運動の父と呼ばれ、浜田庄司、河井寛次郎、バーナードリーチらと交流を持ち昭和11年に日本民藝館を創設した。
墓誌には息子の工業デザイナー柳宗理(1915~2011)の名前も刻まれている。(下線クリックでデザイン集が出る・秤などは昔どこの店でも使われていて懐かしい)
バタフライチェア、鍋、ざるを持っているが、どれも非常に使いやすい。
青空の下に白梅が満開。
野口雨情(1882~1945)は詩人で、童謡作詞家。
赤とんぼ、十五夜お月さん、七つの子、赤い靴、シャボン玉などなど、
有名な童謡がズラリ。
私たちの世代には郷愁を誘われる曲ばかり!!懐かしい♬。
こちらも改葬されたようで、シンプル。手前に古い灯籠が残っている。
1時間に満たないお墓巡りでしたが、ぽかぽか陽気の中、思いがけず楽しかったです。
🍎🍎🍎
先週、近所にやってきたダイサギ。住宅地の中を悠々歩いてました。
🍎🍎🍎 一月の歌舞伎
国立劇場と歌舞伎座はコロナ対策がしっかりしているので、12月に予約をしていた。
1月3日 国立劇場にて
菊五郎劇団の「南総里見八犬伝」 毎年1月の国立劇場は派手で華やか。
内容、舞台装置、衣装、そして大立ち回り。
今回は女形・時蔵の立ち回りを始めて見たが華やかでダイナミックで目を見張った。
1月6日 歌舞伎座第3部
何といっても猿之助の源九郎狐が素晴らしい。
猿之助で見たのは3回目。
親が鼓の皮とされてしまったが、それでも親を慕う子狐。情が伝わる。
最後の宙吊りの場面の観客一体となった高揚感が忘れられない。
1月27日 歌舞伎座千秋楽。 第一部 毎年一緒に行く友人と同行。
源氏の味方、一條大蔵卿が平家を欺くため阿保のふりをする話。
阿呆のふりをしている時と本心を見せるキリっとした姿との落差が見もの。
先代勘三郎が亡くなった後も、息子の勘九郎が追悼公演で演じたが、
まだまだ固かった。
今回随分と伸びやかに演じていて安心して見ていられた。
素人が生意気いうけれど、随分精進されたと思う。
元禄花見踊りでは中村獅童の4歳の息子、小川陽喜君が初お目見え。
奴の衣装に細~い足を出し、大人顔負けの見栄を切るのがなんとも可愛い。
お客さん拍手拍手♬(今掛け声はご法度!)
千秋楽の垂れ幕です。
流石にこの頃はオミクロン患者の人数が増え、でも切符は買ってあるので
ハラハラしながらの外出でした。
これが電車に乗った最後のお出かけ。しばらく籠もります。
帯は祖母の物。初めて締めたけれど、友人からの評判も良く、ホッとした。