人生黄昏時

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沖縄の仏教 【10】

2017年09月05日 00時02分09秒 | 日記

  鶴翁和尚 <2>

鶴翁の生没年月日は不明であるが

壮年の頃、京都の東福寺で修行

住持の彭叔守仙(1490~1555年)に教えを受けたとされている

 

鶴翁が修行を行っていた時、熊野権現を崇信していた

学道成就したならば、かならず熊野を参詣ですると誓いを立てた

 

帰国後住持となった鶴翁は

誓願を果たすため、国王に暇請いを願い出たが

尚泰久王の許しは得られなかった

鶴翁は再び日本へ渡ることはなかった

 

ある時夢に人が現れ「師、志を遂げたいと

欲するなら是より北山に向かって大きな声で

呼なさい応じる所に霊験があるだろう

そこが即を居所である、私は熊野権現であると言った」

 

夢から目覚め、言われたとおり

峰に声を上げると前の山に響きがあった

そこは急崚な山で霊地のようで人蹴のおよぶ場所ではなかった

 

それでも登ってみると途中鬼が現れ

鶴翁は霊験であると思って、これを拝した

 

事の成り行きを、国王に奏上すると

尚泰久王も同様霊夢を見たことから

 

この出来事は、なにか意味のあることであるからと言って

この地に宮を建立した

 

また鶴翁はこの地を歩いていた時、古鏡を見つけ

それを得て宮内に納めたと云う、などの伝承がある

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