沖縄の全ての女性は、霊力があり
オナリ神に成ると信じられ
男は政治を行い、女が神に仕え、男を霊的に守護し、
祭と祀を司り、神託を受け、霊的に指導するという
祭政一致体制が行われ
沖縄の国においては、地方の村落から国の政治まで行われた
村落の最も古い宗家(ニヤ)の主人はニーッチュ(根人)と呼ばれ
その姉妹はニーガン(根神)と呼ばれ
村落の祭りの中心的な役割を果たし
さらに地方の領地を統治する、按司(国衆)の姉妹は
その領地の全ての神事、祭りの祭司である、ノロ(神女)と成る
オナリ神の持つ霊的守護力の概念が
兄弟から家族、家族から村落、村落から地域
地域から国へと拡張して行く
「エケリ」の琉球国王と、妹である最高位のノロ
聞得大君の「オナリ」は、強固な関係で結ばれて
琉球国を統治した