人生黄昏時

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波照間島の祭&祀【7】

2018年07月20日 00時02分12秒 | 日記

  波照間には、仏教としての宗教はないが

仏事としての、十六日祭・旧盆などの

祖先祭祀が先祖供養として行われている

 

個々の家と、ムラ(集落)全体の盆行事が行われている

盆は旧暦の七月十三日から十六日まで行われる

 

十三日には、シルキビン(先祖を迎える日)

十五日は、ウグリビン(送る日)まで

先祖と共に飲み食いし楽しく過ごす

 

中日十四日のムシャーマは、島民総出で

祭が行われ、島最大の賑わいになる

 

このムシャーマ(世願い)は、豊年祭と盆行事が共に行われ

八重山諸島の中でも特異である

 

先祖供養をし、豊作・豊漁・航海安全・子孫繁栄なども祈願するのである

 

盆行事の中心となる、ムシャーマには

来訪神ミルク(弥勒)ガナシを先頭に

ミルクタマ(弥勒の子供)仮装行列が連なる

棒術・獅子舞・太鼓・マミドーマ・ニンブチャー(念仏踊り)など続き

オーシャンに着くと、そこで披露される(奉納)

最後にアーラーヨの歌と曲に合わせて全員で巻き踊りが行われる

 

八重山の島々には、ミルク(弥勒)は一人だが

波照間島では、東組(南ムラ・北ムラ)、前組(前ムラ)

西組(富嘉ムラ・名石ムラ)と、三神の、ミルクがいる

 

十五日に先祖を、ウークイ(送る)し翌日十六日に

イタシクバラの行事が行われる

 

これは盆が終わっても帰らない

迷い霊や悪霊を獅子舞の霊力で追い払い

島民に無病息災と繁栄を祈願する祭祀である

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