人生黄昏時

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石垣島の祭&祀【4】

2018年09月15日 00時00分56秒 | 日記

  プーリィ(豊年祭)<2>

二日目は、ムラプーリィ(村の豊年祭)

エンヌヨーニゲー(来年の世願い)

またはクナシューヌニゲー(来夏世の願いと言われる行事を

 

新川・石垣・大川・登野城、四つのムラが

合同で開催される事からムラプーリィと言う

 

この日は新川ムラにあるマイツバ(真乙姥)オンに

各ムラ大勢の人が集まり、来年の豊作を祈願する

 

このマイツバ(真乙姥)は有名なツカサ(司)で

1500年オヤケアカハチの乱で琉球王府軍に味方し

勝利に導いた功績により、神として祀られており

その遺徳をしのんで、ムラプーリィの祭場になっている

 

午後、各ムラのオン(御嶽)の旗頭を先頭にマイツバオンに集合する

各ムラを象徴する、二本の旗頭もある

 

また新興ムラや団体なども参加し、合計十五本の旗頭が並ぶ

最初に旗頭を先頭に、各ムラの伝統芸能が奉納される

 

最初に巻踊から始まり数多くの芸能やツナスミなどが奉納

そして五穀の種子、授かりの儀式が行われる

 

東から板舞台に乗って神が登場し

西から板舞台に乗った、マイツバオンのツカサ(神女)に

五穀(稲、粟、麦、大麦、甘藷)の種子を授ける

模擬的な儀式である

 

次に女性のみで行われる「アヒャー綱」の儀式が行われる

ツカサから授かった、プル棒で雌・雄の綱穴に通し結合させる

 

綱を囲んだ大勢の女性達が、サァーサァーサァーと掛け声を上げ

ガーリー(歓喜の舞)で盛り上げる、これも模擬的な綱引きである

 

プーリィの最後に東西に登野城ムラと石垣むら

大川ムラと新川ムラに別れて大綱引きをする

終ったら引き継を縁起物として持って帰る

 

石垣島のプーリィはオンプーリィとムラプーリィとも

オン(御嶽)と島の人々の信仰と繋がりが強く

現在でも伝統は引き継がれ守り行われている

コメント
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