男が政治を行い
神に仕える女がその男を霊的に守護し、神事を司り
信託を受けて霊的に
指導するという祭政一致制の基盤となり
この原則は集落から国王まで一貫されている
集落のもっとも古い宗家の主人は
根人(ニーッチュ)と呼ばれその妹は
集落の祭事を司る根神(ニーガン)となる
さらに領地を統治する按司(アジ)の妹は
その領地の祭事の司祭である「ノロ」となる
そして国王と
「ノロ」の最高位の
聞得大君もまた「えけり」と「おなり」の
強固な関係で結ばれて
「おなり神」の持つ霊的守護力の概念が
兄から家族、家族から集落、集落から地域
地域から国王へと拡張して行く