人生黄昏時

 老いを心身ともに感じ

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ユタ 【3】

2021年01月15日 00時02分35秒 | 日記

  ユタになる運命は生まれたときから定まっていると

信じている沖縄の人々は少なくないと

 

桜井徳太郎は述べているが

彼が面接したユタもまた例外なく

 

ユタになるのは宿命であったと答えている

宿命であると考える理由を問うと

 

サーダカンマリであると言う

「性高い生まれ」と訳される資質は

 

神霊・死霊・精霊の霊界と交渉を持ち

巫女として超自然的超越者の意志を聞くことができる

 

聖職者となるために備え持つ基本的資質であり

不可欠な要件である

 

サーダカンマリの素質は神に選ばれた者ののみに

与えられるとユタは信じているが

 

選ばれているユタは最初から思っているわけではなく

巫事(ユタグトゥ)を積み重ねるうち次第に形成されている

 

沖縄では幻覚症状を伴った無意識行動を取ることを

ターリィと言い、その内容が神事

 

つまり神々に関係がある場合にカミダーリィと言う

しかし夢遊病者的行動に出るのは

 

神の導きによって生起すると見られるので

ターリィ全般をカミダーリィと言うことが多い

 

このカミダーリィは

精神病者である狂人(フリムン)

 

物狂い(フリトゥーン)

狂暴(フラーグァ)とは区別される

コメント (1)
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