おもろさうし とは
おもろ(神謡)を集めたもの
おもろを読み解くことで古琉球の背景、思想や
古来の信仰や祭祀を知ることが出来る
12世紀頃から奄美群島沖縄本島
宮古・八重山諸島の島々村々で謡われ
伝承されてきた、歌謡を
第二王統4代目尚清王(1527~1640年)の
1531年から、8代目尚豊王(1621~1640年)の
1623年にかけて琉球王府が収集し編纂した
沖縄最古の歌謡集(おもろさうし)で
全22巻収録されている
おもろとは「思い(うむい)」の転訛りであり
おもろは神前で謡われた祭祀歌謡だと考えられている
「おもろは」は主に平仮名で書かれ
まれに漢字も混ざっている
現在では使われていない
沖縄の古語が多く含まれ
難解で最初は何を書かれ
何を歌われているのか
専門家も理解できなかった
近年になって
解読が進み大部分が理解されるようになっている
宗教的神謡が多く祭祀、儀礼の場で謡われたのが中心で
14巻偶数を占めている
琉球開闢や天体・王・英雄・神職者・航海者
戦争・風景・築城・天象など謡われている
恋歌が少ない事などが特異である
短いものは二~四行のものもあり
長いものは四十行のものなどもある
韻文や対句を用いている
「おもろ」の謡数は1554首あるが
重複があり実数は1248首ある