上海浦東にある世博公園と後灘公園は2010年の上海万博跡地にある公園です。
纏めて上海世博後灘公園という呼び方もあるようです。
黄浦江沿いに遊歩道や芝生の広場、池などが造られています。
地元の人達が散歩に来る雰囲気の公園ですが、喫茶店やマリーナもあります。
地図を見ると確かに2つの公園の名前が載っていて、
別々の公園のように見えますが実際には繋がっています。
公園の中に入ってみても、どこからが世博でどこからが後灘なのか分かりません。
たぶん、後灘公園の方が後から造られたのではと思います。
特に何かしら特徴があるわけではありませんが、
季節ごとの花が植えられたりしていて、綺麗に整備された公園です。
地下鉄の最寄駅は8号線の中華芸術宮駅が世博公園側、13号線の世博大道駅が後灘公園側です。
両方の公園を散歩するなら8号線で来て13号線で帰るかその逆になります。
公園の中や外に飲食店などが多いのは中華芸術宮駅の近くです。
湿地公園風になっているのが後灘公園です。
菜の花が植えられているので、春にはちょっとした花畑も楽しめます。
公園の中の池や小川には魚もたくさん泳いでいて、子供たちに交じって大人も魚を取っています。
ただし魚を採るのは禁止のようで保安員に見つかると叱られます。
保安員がいなくなるとすぐに魚取りを再開していますけど。。
公園の上に架かる巨大な橋は、2003年に完成した盧浦大橋。
橋の長さは750m、アーチ部分が550mで、鉄製では世界最長のアーチ橋です。
昔、この辺りは製鉄所や船の修理ドックなどがある重工業地域でした。
今でも大きなクレーンが公園のオブジェとして残されています。
製鉄所があったころの環境汚染はかなり酷かったと思われます。
現在は人工の湿地を作り、水の浄化も行っているようです。
世博公園側には大きな広場があって、後ろに上海万博の中国館、現在の中華芸術宮が見えます。
地下鉄8号線の中華芸術宮駅もすぐそばにあります。
梅賽徳斯奔馳文化中心(読めますか?”メルセデスベンツ”アリーナです)は、
元上海万博アリーナです。2011年にベンツが冠になっています。
日本の歌手やアイドルグループもここでコンサートを開いています。
上海万博があったころを思い返してみると、
その頃は、蘇州へは3ヶ月毎ぐらいに行っていたハズですが、
浦東空港で入国してそのまま空港バスで蘇州へ移動していたので、
上海市内に立ち寄ることは年に1度あるかないかぐらいでした。
ほんの数年前までは、蘇州から上海への移動ですら、
今のようにその日の思い付きで行くことは少々やっかいでした。
鉄道の切符も前もって駅で並んで買う必要があり、
比較的簡単に乗れる上海行きの長距離バスに乗って出かけたり。。
そう言えば、以前は長距離バスの乗車に身分証、パスポートも不要でした。
そんなことを思い出しながら川沿いの遊歩道をのんびり散歩して帰りました。