中国四大仏教名山のひとつ、峨眉山には数多くの寺院や仏像があります。
清音閣や万年寺のある場所は森林や渓流も美しい場所です。
清音閣は、877年に建立されました。
釈迦、普賢菩薩、文殊菩薩などが祀られています。
ちょうど2本の渓流が交わる場所にあります。
周りには緑が多く川のせせらぎも聞こえます。
マイナスイオンがたっぷり。
この場所は峨眉十景の”双橋清音”です。
大昔から癒しの場所だったようで、ここで水音を聞くことが風流とされました。
緑に包まれた川沿いの道を歩くのは気持がいいです。
でも残念ながらこの日も雨模様。。
小雨が降る中でのお寺巡りと森林浴となりました。
歴史のあるお寺めぐりも良いのですが、
せっかく山に来たならこういう景色の場所も歩かないと。
万年寺は420年に建立された、峨眉山の中で最も大きな仏教寺院です。
建立当時は普賢寺と呼ばれており、明代に万年寺の名になりました。
宋代に造られた象に乗っている普賢菩薩が祀られています。
また、このお堂には梁が全く使われていません。
過去の大きな地震の際にも倒壊しておらず、中国建築史上の奇跡とも言われているようです。
お寺には、他にも弥勒殿、巍峨宝殿、大雄宝殿などがあります。
麓からロープウエイを使って万年寺の近くまで登ることができます。
山登りがきつければ往復利用、または片道ロープウエイで下りは徒歩という行き方もありです。
実は峨眉山、漢代までは仏教ではなく道教の盛んな山でした。
唐代に入り、時の皇帝の信仰などにより次第に仏教寺院が増えていきました。
金頂に普賢菩薩が現れたのを見て仏教信仰が広がったという言い伝えもあります。
最盛期の明、清代には150ほどの寺院や多くの仏像があったそうですが、
現在の寺院の数は26なので、すでに失われたものも数多いようです。
峨眉山の名産品に”竹葉青”という緑茶があります。
日本ではなじみが薄いかもしれませんが中国では有名なお茶です。
少し竹の葉に似ている茶葉の色と形状からこの名前が付けられました。
峨眉山の観光には身分証が必要です。
ロープウエイやバス等の利用時に中国人は身分証をタッチするだけでOKですが、
外国人(パスポート)の場合、紙のチケットを係員に提示します。
オンライン予約でも窓口でチケットの受け取りが必要なため、少々手間がかかります。
清音閣や万年寺のある場所は標高700mほどです。
金頂のような壮大な景色はありませんが、木々の緑と清流がたっぷり楽しめます。